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【銀座イマカツ】今までどれだけの人の“ささみかつの概念”が変わってきたのだろう

まだ出社していたときのこと。内向的な私は、一人で粗相なお弁当を食べるのが、昼休憩のおきまりだった。会社の休憩室が苦手で、公園のベンチで食べたり、急いでるときはトイレでお弁当を食べたり、四季問わず貧相な昼休憩を過ごしていた。
そんなある日会社の先輩が気を使って、「近くにとんでもないささみかつがあるんだけど、行かない?」と誘ってくれた。それがこの東銀座にあるイマカツというお店だ。

お昼時はかなり混む。ので、開店直前に行くのがベストだろう。メニューはQRコードを各自読み取るという、地球に優しい方式。他にもメニューはあったが、「ささみかつがとにかくすごいんだ!」ということで、「名物ささみかつ膳」を注文。すごいささみかつとは一体なんなんだ。期待高まる。

ささみカツ膳

これが多くの人のささみかつの概念を変えてきたであろうささみかつ膳だ。写真にはないが、定食が到着する前に、おかわり自由の千切りキャベツがついてくる。せっかくならと、リボ払いに追われる貧民時代に培ったドケチ精神から2回おかわりをした。

そして肝心のささみかつ。見た目から上品さは伝わるがそのほかに読み取れるものは少ない。そもそもささみかつを人生で食べた回数が少なすぎて、何も想像できない。そんなささみかつに1700円をかけるのだから、かなり期待度は高まる。これでまあまあだったらただではすまない、などと上からささみかつを一瞥。とにかく食わなきゃはじまらん、ええい、とりあえず口に入れてみようじゃないか!!


・・・・・・?


!!!!!!!


ささみかつ。白くて上品な見た目。

初めて口に入れた時の空気感、お分かりいただけただろうか。食べたことのない美味しさを口にした時、人は言葉を失う。ささみかつはわたしの期待をいい意味で大幅に裏切り、概念をも変えた。ぷりぷりだのジューシーだの、色々言いようはあるだろうが、このささみかつの前ではあまりに軽率で陳腐な表現だ。食べたことのある人にしかわからない。この世にはイマカツのささみかつを食べてない側の人間と食べた側の人間がいて、わたしは晴れて後者の仲間入りを果たした。

おまけ・野菜フライ盛り合わせも一緒に。
野菜が大好きなので、つい注文。かなり美味い。

今までの人生、あまりささみかつを重要視してこなかった。定食屋に入り、ささみかつ定食を進んで頼むなんてこともまずない。人から誘われない限り、このお店には辿り着かなかったと思う。誘ってくださった先輩にはとても感謝している。

見ず知らずの派遣社員のささみかつ評を読んで、行くか即決するのはなかなか困難だと思う。食べログにもレビューがいくつもあるので、合わせて読んで信ぴょう性を確かめていただくのをお勧めする。複数の人間の同意見はなかなか信頼できる。いや、しかしまた食べたいな。ささみかつ。


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