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今のクロスバイクをオーバーホールする?新しくロードバイクを買う?〔条件付き無料相談の回答〕■2023年11月15日更新

広島県広島市にある『動く』自転車屋【サイクルサービストグト】のnoteをご覧いただきありがとうございます。

このところ、noteを今まで以上に活用しまくっている『快適長持ち系自転車安全整備士』ノーリー(店長)です。
ご質問に対する回答は内容によっては長くなるので、noteを使う方がやりやすい場合もたくさんあります。
質問者さんの特定対策をした上で回答していますので、他の方にはピンと来ないかもしれませんが、参考にしてみて下さい。


■今回のご質問と質問者さんの現状等

今の愛車(クロスバイク)をオーバーホールすべきか、新たにロードバイクを購入するべきか?
というご相談です。
車体の使用用途は通勤で、片道12km~14kmくらいのほぼ平坦。
雨の日はクルマで通勤するので自転車は使わない。
クロスバイクは2015年頃のディスクブレーキ採用モデル『TX』(仮名)であり、新たに購入検討しているロードバイクは16万円前後のリムブレーキモデルで、『ER』(仮名)と『FT』(仮名)を検討中。
ちなみにロードバイクには乗ったことが無い。
ついでにロードバイクの提案もしてほしい。
…とのことです。
※車種名は実際には把握済み。

私と質問者さんはこの時点で面識が無く、お乗りのクロスバイクの状態が見えません。
その中で考え得るベストのご提案ができるように書いていきます。

■今お乗りになっている『TX』(仮名)について

もちろん、実車を拝見していないので断言はできません。
それを踏まえた上で回答を申し上げます。

質問者さんによると『問題無く乗れている』状態とのことですので、特に懸念点はハンドルバーとグリップの形状です。
『クッション性を良くする』という名目で、特殊な形状になっており、この『TX』(仮名)のブランド専用のグリップしか使えないハンドルバーがついている可能性があります。
当店では『TX』(仮名)のブランド事態の取り扱いが無いので、ハンドルバーごと交換することで市販の汎用グリップを使う事が可能です。
もちろん、すでにハンドルバーが一般的な規格・形状であれば、そのまま市販の汎用グリップが使えます。
また、ハンドル幅がグリップ等装着の走行可能状態で600mmを超えている可能性もあります。
自転車は車道左側通行が原則ですが、質問者さんの通勤ルートには『普通自転車』が車道を通行できない交差点がありそうです。
幅600mmを超えると『普通自転車』の規格から外れるため、車道をそのまま通行せざるを得ません。
しかし、クルマのドライバーのほとんどは自転車の規格の違いを知らないですし、警察官ですら人によっては知らない場合がほとんです。
しかも『普通自転車』ではない場合、自転車歩道通行可の場合でも自転車を押して歩かなければなりません。
該当交差点で歩道に入り、歩道を歩いて自転車を押して、また車道に出るなら問題はありません。
しかし、それを時間の余裕があまりない通勤時にやってられるか、ということです。
ハンドルバーを流通量の多い規格のものに交換し、汎用品のグリップに換装すれば問題解決できます。
ただし、すでにハンドルバー問題が解決されているかもしれないので、やはり1度はプロに点検に出していただくのがよろしいかと。
いずれにしても『TX』(仮名)を2年以上オーバーホールしていないのであれば、全体オーバーホールをお勧め致します。
特にこれからも長くその『TX』(仮名)とお付き合いになるなら、各種消耗品の交換も必要になるでしょう。
とは言っても、お金も時間もかなりかかります。
肝心のフレームの状態がもし悪い場合はオーバーホールよりは車体買い替えの方がいいかもしれません。
フレームが無事で、なおかつ『TX』(仮名)に並々ならぬ愛着や思い入れがあるならお金と時間をかけてしっかりとオーバーホールするのも素敵なことだと思います。
もちろん、これを期に新車に乗り換えるという選択もアリです。

ちなみに私の実弟の形見となったミニベロ(某量販店で売られていた1万5千円くらいのもの)も車体購入価格の何倍ものお金をかける覚悟で復活させます。
今となっては手に入りにくい規格のものが採用されているので、なかなか作業が進みません。
それでも廃棄処分はしないつもりでいます。
愛着や思い入れって、そういうことなのかもしれません。

■新たに初めてのロードバイクを買うべきか?

今お乗りになっている『TX』(仮名)をどうするかはともかく、乗り換えまたは複数台運用として新たにロードバイクを新車で買うというのも懸命な選択です。
どのロードバイクを買うとしても次の懸念点が考えられます。

懸念点①自宅での保管場所

複数台運用となる場合は、保管場所をどうするかという問題も出てきます。
スペースがあるなら問題はありません。

懸念点②職場での駐輪環境

ロードバイクならスタンドを使う事もできますが、車種によっては簡易的なスタンドしか使えないものも多いです。
簡易的なスタンドだとすぐに車体が倒れてしまします。
また、他の従業員さんの自転車も乱雑に置かれるような環境だと、ご自身がどんなに大切に愛車を扱っていても、傷付けられたり壊されてしまったりすることは避けられません。
そして、部品が壊れたときの修理代が重要です。
おそらく今お乗りになっている『TX』(仮名)よりも、新たに購入検討中の『ER』(仮名)と『FT』(仮名)の修理代の方が高くつきます。

また、『ER』(仮名)と『FT』(仮名)に限らず、ロードバイクの時点で盗難のリスクは跳ね上がります。

■車種に絞った回答

『ER』(仮名)と『FT』(仮名)はメインコンポの違いはあれど、似たようなスペックです。
まず注目したいのがブレーキ方式で、どちらもリムブレーキを採用しています。
今回の質問者さんの用途の範囲内だけなら大きな問題にはならないかもしれませんが、リムブレーキはブレーキシューだけでなくホイール(リム)も消耗します。
そのホイール代が後々の車体維持管理コストを大きくしてしまうかもしれません。
特に現代ではロードバイクもディスクブレーキが主流になりつつあり、リムブレーキ用のホイールが高価なのに品薄という状況です。
探せば程良い価格で高品質の物もありますが、何かと苦労する可能性はあります。
一方、リムブレーキは整備性は良いので、非常時にユーザーさん自身でリカバリーしやすいです。
メリットとデメリットを把握しておきましょう。

あとはタイヤ幅です。
どちらもリムブレーキ仕様のロードバイクとしては一般的な25C(約25mm)というタイヤ幅です。
広島の街中では舗装が荒れている場所や、路面電車の線路による凹凸も多く、25Cのタイヤでは身体への負担が少々大きくなるかもしれません。
特に初めてのロードバイクとなると、乗り心地の違いによるストレスを大きく感じてしまう可能性もあります。
ではタイヤを太いものに替えればいいじゃないかと。
ところが、リムブレーキ車の場合はなかなかそうもいきません。
ブレーキ本体の対応タイヤ幅が28C以下のものが多く、物理的に太いタイヤを装着できないケースが多いからです。

なお、どの自転車もアフターケアが必要なので、そのこともお伝えしておきましょう。
質問者さんのお住まいのエリアや職場のエリアを考慮して、もし、『ER』(仮名)と『FT』(仮名)の2択なら『FT』(仮名)をお勧めします。
車体のスペックでは『ER』(仮名)が上ですが、『FT』(仮名)なら質問者さんの通勤ルート上(と思われる場所)に取り扱い店もあります。

車種専用設計部品(リアディレイラーハンガー等)の入手性の高さも考えると、『ER』(仮名)よりは『FT』(仮名)の方が良いかもしれません。
乗り心地を一旦無視して通勤で使うだけなら『FT』(仮名)の性能でも十分すぎるくらいです。

■当店からのロードバイクのご提案

質問者さんとお会いしたことがなく、体格や身体の柔軟性等を知らないので、精度の高いご提案は現時点ではできません。
ただ、もしサイズ等が合うと仮定するならいくつかのご提案は可能です。

パッと思いついたのが2つあります。
どちらも大阪にある自転車ブランドです。
ブランドについては↓で詳しく紹介しております。

◆【RB77】AMISTAD(アミスタット)

特筆すべきは販売価格の安さです。
安いとは言っても、街乗りロードバイクとしての基本性能はじゅうぶんに備えていて、決して『安かろう悪かろう』ではありません。
採用している初期装備のパーツブランドをコストパフォーマンスの高い物にしつつ、フレームサイズを限定することで製造にかかるコストダウンに成功しています。
サイズが合えばラッキーということですね。
質問者さんの環境ではディスクブレーキが絶対に必要というわけではありませんが、今お乗りのクロスバイクとホイールの互換性がありそうなので、『TX』(仮名)と複数台運用するとしたらメリットがより大きくなるかもしれません。
タイヤサイズは700×32Cです。

メーカーサイトから直接購入も可能ですが、その場合はご自身で組み立てる必要があります。
または工賃をショップに支払って依頼しなければなりません。
当店でご注文の場合は基本組立工賃は無料です。

↑AMISTAD(アミスタット)のメーカー公式サイトです。
マットブラックやオリーブメタリックというカラーもあります。

◆【ROCKBIKES】のWRATH(ラース)グラベルロードカスタム

AMISTAD(アミスタット)と同じようにディスクブレーキ仕様ですが、ホイールの固定方式が異なります。
WRATH(ラース)グラベルロードカスタムの方が、ディスクブレーキ車としてはメリットの多い仕様です。
また、通勤用にメリットが多い仕様でもあります。
安定性の高いセンタースタンドを使えることや、チェーントラブルの発生率が低いフロントシングル仕様であること。
そしてその分、リアを11速とすることであらゆる地形に対応できること等、日常使いでもメリットの多い車種です。

ダボ穴も備えているので、リアラック(荷台)を取り付けたりすることで通勤だけでなく、ちょっとしたキャンプツーリングも余裕でこなせます。
タイヤサイズも700×35Cという太さで軽快車(ママチャリ等)と同等の太さなので駐輪場のレール問題も気にせず、乗り心地の良さを味わえるでしょう。

メーカーサイトから直接購入も可能ですが、その場合はご自身で組み立てる必要があります。
または工賃をショップに支払って依頼しなければなりません。
当店でご注文の場合は基本組立工賃は無料です。

↑WRATH(ラース)グラベルロードカスタムのメーカー公式サイトです。
マットブラックやNATOグリーンというカラーもあります。

■シメ

今お乗りの『TX』(仮名)の状態次第、そして質問者さんの愛着や思い入れ次第でもありますが、現時点で考えられる当店としての回答はご覧の通りです。
可能であれば一度『TX』(仮名)を全体点検させていただき、いろいろとヒアリングさせて下さい。
当店はヒアリングにも力を入れております。
どんな自転車もユーザーさんあってこそ。
ユーザーさんの住環境や使用目的、使用頻度等によってベストなご提案は異なります。
もちろん、ユーザーさんの想いや理想も無視できません。
ぜひ対面にてお話を伺いたいものです。
当店ではユーザーさんに合わないもの、合いそうにないものはお勧めしませんし、押し売りもしません。
業務を通じて理想のサイクルライフを実現できるよう、全力でサポートさせていただきます。

■自転車関連のご注文・ご依頼等はメールか公式LINEでお気軽にどうぞ↓

当店は出張修理等が多いため、決まった店休日や営業時間という概念がありません。
他店様が営業していない時間帯でも予約制にてご依頼等を承ります。
また、当店にて自転車の販売(防犯登録含む)も行っておりますが、他店様にてお買い上げの自転車の組立や点検及び調整、修理やカスタマイズ、オーバーホール等のアフターケアも大歓迎です。

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