【CANNONDALE】のヴィンテージバイクを分解してみた■2024年01月20日更新
広島県広島市にある『動く自転車屋』『自転車の便利屋』サイクルサービストグトのnoteをご覧いただきありがとうございます。
前の職場では取り扱っていたので、【CANNONDALE】について少しは知っている『快適長持ち系自転車安全整備士』ノーリー(店長)です。
しかし、さすがにヴィンテージモノの謎解明にはとてつもない時間を要します。
正解にたどり着けるのでしょうか…。
ちなみに現時点では、当店で【CANNONDALE】の取り扱いはありません。
今回はバラシ・プレミアム通信!SM400(?)タイムボックス・プロジェクト②ということで、バラシ・プレミアム通信!SM400(?)タイムボックス・プロジェクト①の続きを書いていきます。
■分解の記録
ご依頼いただいたユーザーさん向けのコンテンツなので、今回はほぼ写真だけです。
バラす(分解する)前に車体全体の下洗いは済ませました。
それでも、汚れは残っています。
バラしてみると、各部の汚れ具合もわかりやすくなります。
明らかに再利用できないものと、再利用できそうなものは、今回のバラシ工程で振り分けていきます。
BBが無事に外せる状態で良かったです。
このシートクランプレバーはサビを落とせばまだ使えそうです。
ヘッドパーツが今では珍しい形状です。
ヘッドチューブにアッパーカップはありません。
玉押しだけです。
ロアーカップはヘッドチューブに入っていました。
玉押し(クラウンレース)はフォークに付いていました。
何とかフレームだけの状態にまでバラせました。
やはりペダルは状態が悪いです。
クランクを外すためには、まず樹脂製のキャップを外さなければなりません。
が、すでにプラスチックの耐用限界を超えていたようで、キャップはバキバキに割れてしまいました。
そーっと工具を当ててもどうにもならず…。
もちろん、キャップは無くても問題ありません。
クランクとチェーンリングは磨けば輝きそうです。
スタンドは再利用できるでしょう。
ボトムブラケット(BB)はこんなにサビサビ…。
ボスフリー(リアギア)は要交換です。
ギアレシオは変わりますが、現代なら6速のボスフリーは安価で手に入ります。
そこは幸いですね。
ここまで曲げることにすら苦労したチェーンは完全にご臨終です。
ケーブル類もサヨナラとなります。
今ではなかなかお目にかかれない【SHIMANO】(シマノ)RD-L541。
強度は心配ですが、せめて観賞用にはできるように磨いてみましょう。
フロントディレイラーは【SHIMANO】(シマノ)FD-M550です。
こちらも今では滅多にお目にかかることができません。
リアディレイラー同様、可能な限り磨いてみます。
リアブレーキ本体とフレームを繋ぐスタッドボルトもご覧のようにサビサビです。
ネジのピッチが現代出回っているものと違うように見えます。
これは何とか復活させたいものです。
ちなみにブレーキ本体は【SHIMANO】(シマノ)BR-M560で、この品番は1992年に誕生した第2世代です。
マウンテンバイク専用コンポーネンツであるDEORE XTに続いて、エントリーユーザーさんにも扱いやすいようにと、操作性と安全性を向上させて1990年に登場したのが『DEORE LX』です。
リアのブレーキアウターケーブル受けです。
カンチで組むなら復活させたいですが、どうなることやら…。
現代ならメリットが多いので思い切ってVブレーキに変更してもいいかもしれません。
ブレーキパーツも分解してみました。
ブレーキレバーは再利用できるかもしれません。
シフターは観賞用になるでしょう。
グリップはゴムの耐用限界が来ていてベタベタするのでサヨナラです。
ステムは磨いて再利用に備えます。
ボトルケージ用ボルトとシフトインナーワイヤーを受けるケーブルガイドです。
【CANNONDALE】のロゴ入りでした。
いざとなれば【SHIMANO】のケーブルガイドが使えます。
ヘッドパーツをバラすとこんな感じです。
当然ながらサビが回っています。
サドルは廃棄となりますが、シートポストはどうでしょうか?
腐食していますが、磨いてみてどうなるかですね。
グリップやシフターによってキズを付けられていました。
左右ともガリガリです。
こういうパターンはよくあります。
同じブラックの色味にはなりませんが、ユーザーさんとの話し合いで、リペイントすることにしました。
フロントフォークはリジッドです。
当店でも大人気のフロントサスペンションフォークメーカーである【ROCK SHOXX】が、世界初の量産型マウンテンバイク⽤サスペンションフォーク『RS-1』を発売したのが1990年なので、それまではマウンテンバイクもリジッドフォークが当たり前でした。
【TANGE】(タンゲ)のフォークを採用しています。
メイド・イン・ジャパンのフォークとメイド・イン・アメリカのフレーム。
今となっては貴重な組み合わせと言えるのではないでしょうか。
角度を変えて見るとサビが目立ちます。
いつかは思い切ってリペイントしてみるのもいいかもしれませんが、今のうちにできることはやっておきましょう。
ハブパーツは案の定、サビだらけです。
リムは思いの外すり減っているわけではありませんでした。
バルブはもちろん、アメリカ式です。
自動車やオートバイでも採用されています。
クリックリリースレバーは再利用できそうです。
タイヤはサイドが心配です。
ニップルは無事でしょうか?
詳細はまだ先です。
チェーンステープロテクターは剥がすように指示がありました。
塗膜を持って行かれてしまいましたが、この部分は目立たなくすることも簡単です。
バラシ・プレミアム通信!SM400(?)タイムボックス・プロジェクト③に続きます!
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