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#togグラフ ver.2 #5 解説

 当記事では #togグラフ ver.2 #5 の正解の発表・解説を行います。
 まだ解いていない方は、以下の記事を先にお読みください。

 正解だけを見たい方は、目次から「3.1. 正解」に飛んでください。

1. 問題の解説

1.1. 問題

 さて、今回の問題は下図でした。

問題 グラフ (再掲)

 今回は散布図ですね。
 補助目盛線が最初から縦・横どちらも引かれています。

1.2. 偏り

 まず、散布図のマーカーが右上に偏っている点が気になりますね。
 何らかの意図がない限り、こんな偏った、細かくて見づらいグラフは作らないはずです。

 特別な理由がない限り、下図のように作られるはずですから。

問題 グラフ 拡大

 しかし、そうなっていないということは、そこに何かしらの意図があるはずです。

 散布図のマーカーが偏っている時は、偏っていない側に (0, 0) が存在する場合が多いように感じます。
 そのため、今回は、左端・下端の座標が (0, 0) である可能性が高いでしょう。

1.3. 目盛線の数

 今回は補助目盛線があるので、その数を数え、仮の数値を縦軸・横軸に表示してみます。

問題 グラフ 仮数値

 また、右上に偏っていると見づらいため、マーカーがある部分だけ拡大してみましょう。

問題 グラフ 拡大・仮数値

 縦軸方向は 17弱~19強、横軸方向は 11強~21強 と分かります。

1.4. 補助線の追加

 拡大したグラフを見てみると、補助目盛線の上以外にもマーカーが存在しますね。
 縦軸・横軸に振った仮の数値が正しいと仮定すると、マーカーの座標が整数以外の場合があることになります。

 しかし、その割には、補助目盛線の真上にあるマーカーが多く感じます。
 また、縦軸方向か横軸方向のいずれかで、同じ座標を持っているマーカーも多い気がします。

 そのため、マーカー自体は整数の座標を持っていて、縦軸・横軸方向の仮の数値が間違っている……という可能性も高いのではないでしょうか。
 そして、仮の数値を整数倍したものが正しいと考えられます。
 つまり、「0, 1, 2, …」ではなく、「0, 5, 10, …」や「0, 10, 20, …」等の可能性があるということです。

 ただし、実のところ、今回の問題の答えは、小数が存在しても構わない単位なので、整数しか存在しない単位と決めつけてしまうと、正解から遠ざかってしまうかもしれません……。

1.5. 相関

 ところで、今回の散布図、正の相関があるように見えます。

問題 グラフ 近似線

 つまり、縦軸の値が高いほど、横軸の値が高くなりやすい……あるいは、横軸の値が高いほど、横軸の値が高くなりやすい……そんな関係性が縦軸と横軸にありそうです。

 これにより、縦軸が「最高峰の高さ」・横軸が「きのこの山派の割合」……のような、相関関係になさそうな候補の組み合わせを考慮する必要がなくなります。

1.6. マーカーの数

 最後に、マーカーの数を数えてみます。

問題 グラフ マーカーの数

 全部で 42個 あるようです。

 今回のジャンルに「スポーツ」が存在するため、ここから 42人 いるスポーツの何かや、 42チーム あるスポーツの何か……等を考えるのも悪くなさそうです。

2. ヒントの解説

2.1. ヒント①

 さて、 ヒント① は下図でした。

ヒント① グラフ (再掲)

 本目盛線が 10間隔 で引かれていて、その間に補助目盛線が 4本、つまり 2間隔 で引かれていますね。

 ここで最も重要な点は、数値が 169~193 の間にあることです。
 今回の問題のジャンルは「生物・家庭科」と「スポーツ」でした。
 そういえば、「スポーツ」の選手に関する「生物・家庭科」的特徴の一つが、 169~193 というイメージに近いような気がしますね。

2.2. ヒント②

 さて、 ヒント② は下図でした。

ヒント② グラフ (再掲)

 横軸方向の座標は 110強~210強 の間のようですね。

 ここまでで、 169~193 のものと 110強~210強 のものに正の相関があることが分かりました。
 「スポーツ」の選手に関する 169~193 の値の「生物・家庭科」的特徴と正の相関にある値が、 110強~210強 になるような選手は、どのようなスポーツを行っている人たちでしょうか?

2.3. ヒント③

 さて、 ヒント③ は下図でした。

ヒント③ グラフ (再掲)

 「西」と「東」が半分ずつあります。
 「西」と「東」の半々に分かれて行うスポーツとは、いったい……?

3. 正解の解説

3.1. 正解

 さて、正解画像は以下です。

正解 グラフ

  正解は「大相撲令和四年五月場所における幕内力士の身長・体重」でした!
 「相撲」か「力士」と、「身長」「体重」というキーワードが出れば正解です。

 身長・体重の数値は、日本相撲協会の Webサイト に準拠しています。

 なお、上記サイトで閲覧できる情報は、力士の身長・体重にしても、幕内力士が誰かにしても、今後更新される可能性があります。
 今回は、 2022年06月07日 閲覧時点で表示された数値を利用しています。

3.2. 解説

3.2.1. 五月場所・幕内 とは

 大相撲の本場所は「一月場所」「三月場所」「五月場所」「七月場所」「九月場所」「十一月場所」の 6種類 が存在します。
 今回扱った「令和四年五月場所」は、 2022年4月25日 に番付が発表され、 5月8日~22日 に行われました。

 番付とは力士の順位表のことで、強い順に「横綱」「大関」「関脇」「小結」「前頭筆頭」「前頭二」~「前頭十七」と付けられます。
 そして、「前頭」以上の地位を持つ力士を「幕内」と称し、更に、その下の「十両」までの力士を「関取」と言います。

 今回は「令和四年五月場所」の「幕内」を扱いました。

3.2.2. 人数

 幕内の人数は 2004年以降 はずっと 42人 なので、そのことを知っている方であれば、ノーヒントでマーカーを数えることが一番のポイントになったと思います。
 ちなみに、十両は 28人 なので、関取は 70人 です。

 横綱の人数は決まっていませんが、現在は照ノ富士の 1名のみです。
 また、大関は 2名以上 と決まっていて、現在は御嶽海・正代・貴景勝の 3名 です。

 なお、照ノ富士・御嶽海が東方、正代・貴景勝が西方でした。
 そのため、今回は横綱・大関の人数がそれぞれ奇数でも、東西半々に分かれています。

 ただし、令和四年一月場所が 東方22人・西方20人 であったように、必ずしも半分ずつになるとは限りません。
 現在は東方の力士 対 西方の力士で取組を行うとは限らないので、問題がないわけです。

3.2.3. 身長・体重

正解 グラフ (再掲)

 さて、身長が最も高い幕内力士は、前頭十七・輝で、 193cmです。
 逆に、最も低い幕内力士は、前頭八・照強で、 169cm です。

 また、体重が最も重い幕内力士は、前頭筆頭・逸ノ城で、 211kg です。
 逆に、最も軽い幕内力士は、前頭八・照強で、 111kg です。
 ……体重差が 100kg もある相手と戦うスポーツというのは、なかなかないでしょうね。

 なお、身長の平均値は 183.3cm、中央値は 184.5cm です。
 日本の成人男性の平均身長が 167.7cm なので、それよりも 15.6cm 高いようです。

 そして、体重の平均値は 157.3cm、中央値は 160.0cmです。
 日本の成人男性の平均体重が 67.4kg なので、それよりも 2.3倍 重いようです。
 成人女性の 約3倍 とも言えますね。

 ちなみに、エレベーターの定員は建築基準法によって 1人当たり 65kg で計算すると定められています。
 そのため、満員のエレベーターに 211kg の逸ノ城が乗るためには、 65kg の人が 4人 降りなければいけません。

3.3. おわりに

 問題を解いてくださった方々、ありがとうございました。
 次の問題はこちらです。

 前の問題は以下です。

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