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映画「弁当の日」を観て


週末、町のイベントの一環で「弁当の日」というドキュメンタリー映画が無料で観れるよ、とお隣に住むお友達に誘ってもらい観に行ってきました。

とても良い映画でした!

中盤から涙止まらない、後半は涙腺崩壊。
多分子育て中のママが観たら同じ反応だと思う。
会場内泣いてるママ多かったし。
でも隣に座ってたおじいちゃんも泣いてて可愛かった。。きっと色々思う事があったんじゃないかな、と勝手に思った。

そう、この映画は誰が観ても「何か」を思い感じるものがある映画。昔の家族との思い出や母との関係、巣立ってしまった子ども、一緒に暮らすパートナーの事など。
なのでどんな立場の人にも響くものがあると思う。

▶︎「弁当の日」とは

「弁当の日」について私はこの日映画を見るまで全く知らなかったんですが…。

弁当の日は2001年に香川県の小学校で始まった食育の取り組み。子供が自分でお弁当の献立を考えて作って学校に持って行く。材料集めから調理、片付けなど全て子供に行わせ、親は見守るだけ。というもの。

お弁当を通して子どもは成長し様々な事を得て行く。感謝や尊敬の気持ち、コミュニケーションや自立心。親は子供に「してあげる」事が親の愛だと思っているがしてもらうばかりの子供が成長した結果どうなるか。

お弁当を通して「してもらう」から「する側」への機会提供。

子供が台所に近づくと親は「あっちで遊んでなさい」「勉強して待ってて」という。それは危ないから、母の仕事だから、子供の為を思って、などの理由もあるがそれは子供を拒絶している事に繋がると映画で伝えていた。

子供の成長機会を知らない間に奪っている事に気付かされ、ハッとする場面も多かった。

映画の中で響いた言葉はたくさんあったけど、

「言うこと」より「していること」をまねますから、子どもはまねてほしい環境の中で育てるべきなのです。

映画「弁当の日」より

というメッセージがズシっと届いた。

いつかどこかのお坊さんのお話で伺ったことを思い出した。
親は子供に“こうしなさい、ああしなさい"と言うけど子供は言われたことは絶対しない、親がしていることをするのです。」

真似て欲しいことを見せることが一番なんですね。

20年前に竹下和男さんという方が始めましたが当時は保護者や教員からの反発もあったそうです。しかし今では全国の学校に広がるこの取り組みは多くの方に支持されているそうです。

映画が良かったので書籍も購入 裏側エピソードもあるらしい

▶︎ こころに余白を

ちょっと視点が変わるのだけど思ったことを率直に。

これまで自分に興味・関心が無いものに対してあまり積極的に知っていこう、学んでいこうという姿勢を取っていなかった私。

でも今回知らない名前の映画のお誘いを受けて本当に軽い気持ちで観に行った。それが結果的にとても良い内容で多くの学びがあった。

何事も体験してみないと分からない。
先入観だけで物事を判断していたらチャンスロスが多発しているかも。
何か自分の目の前に舞い込んできたり、降ってきたりしたものがあれば、それは何かのメッセージと捉え、可能であれば極力前向きに体験してみるとまた新しい世界が広がってくる。

そうするには気持ちや心に余裕がないとメッセージに気づいたり、受け取ったり出来ないなと思う。
いつも心のどこかに余白というかスペースを持たせておかないと入り込む隙がない。

そういう状態を維持するにもリトリートはとても効果的。

以前の私は「よくわからない」ものへ時間を割いたり飛び込んだりする判断はしていなかったと思う。極力無駄な動きはしたくないし、失敗もしたくない。でもここ数年、私は色々な事に対してフラットな気持ちで「やってみようかな」「行ってみようかな」と思える様な心持ちになれていると思う。
きっと自分を追い込み過ぎることなく、自分と向き合う時間を取るためのリトリートを意識しているからでは、と思う。
全てがリトリートの効果とは言わないけど、リトリートを通して心の余白作りが上手になってきているのかな。

人から勧められたものや教えてもらったものを素直に感謝しながら受け取れる状態。

そんな自分の心の状態がとても心地よい。

 -「弁当の日」全国上映スケジュール

「弁当の日」は公式HPで上映スケジュールを公開しています。
近くで上映される機会があれば是非多くの方に観て頂きたい作品です⭐︎

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