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美容院に「会話なし」メニューも登場、多様化する客と美容師のコミュニケーション

「美容院で話しかけられるのが苦手」「質問されたくない」など、美容師さんとのコミュニケーションに関する話題はTwitterで大いに盛り上がることがあります。

ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)がお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」、今回のテーマは「美容師さんとのコミュニケーション」についてです。

プライベートな話に対する強い抵抗感

Twitterでは「美容師さんとの会話が苦手」という声がよくみられます。その理由のひとつには「美容師さんとプライベートな話をしたくない」ということがあるようです。

漫画家のかねもと(@kanemotonomukuu)さんは美容師さんとの会話でプライベートな質問が多くなったことで、美容院を変えた経験があるといいます。その後、新しい美容院でお店を変えた理由を聞かれると「私を知られすぎたから」と答えたそうです。

Twitterには「気持ちがわかる」「友達ではないので、あまり踏み込まれすぎると気持ちが遠のく」「接客業で距離を近くしようとする人が苦手」など、美容師さんとの会話に対する感情がリアルに浮き上がっていました。

美容師さんも話題作りに苦労している

いっぽう、美容師さんもお客さんと共通の話題を持つため、さまざまなジャンルの話題を把握しようと努力する様子もTwitterを通してうかがえることがあります。

あるTwitterユーザーが美容師さんから聞いた話によると、以前はスポーツをよく見ていた人たちも最近はアニメを観るようになったとか。「スポーツは結果だけ見て適当に話を合わせられるけど、アニメは全部観ないとといけないから辛い」そうです。

世間の関心に合わせ、あらゆる情報を常に把握しておくのは簡単なことではありません。「全部観ないといけない」という美容師さんの言葉からは、話題の引き出しを増やすことの苦労が感じられます。

「このあとお出かけしますか?」という質問の理由は

美容師さんからよく「普段、ワックス使いますか?」「このあとお出かけしますか?」と聞かれたことはありませんか。こうした質問に抵抗を感じるという声もTwitterにはあります。

実は美容師さんにとってこれらの質問は、お客さんの生活スタイルに合わせてカットやスタイリングを行いたい、という意図があるとのこと。

例えば「普段ワックス使いますか?」という質問をした場合「使わない」と答えた場合は頭頂部のカットを重くする、といった対応をするそうです。

「この後お出かけされますか?」という質問は、外出先に応じてスタイリング剤をつけておきたいかを確認したいからだとか。

Twitter上では「嫌だったけどそんな理由だったのか」「謎が解けました、ありがとう」などの反応が集まっています。美容師さんのねらいを知ると、会話への抵抗も少しは薄れそうですね。

「会話が苦手」を武器にする美容室も

実は「会話が苦手」という美容師さんも存在します。

美容室を経営する、いとう(@hironcare)さんの友人のお店では「カット+会話なし」や「カット+静かに(会話少なめ)」というクーポンを用意しているそう。

Twitterでは「会話なしを選べる美容院、いいなあ」と好意的な声を中心に「こういうのが多様性だと思っている」といった感想もありました。

このように昨今のTwitterからは、お客さんと美容師さん、双方からのコミュニケーションに関する悩みだけでなく、これからのあり方も見えてきています。会話が好きな人も苦手な人も、それぞれに合ったお店が選べるようになるかもしれませんね。

以上「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」でした。  

この連載は毎週月曜日に更新しています。今後もTwitterでバズった、あるいは興味深いトピックを解説していきます、お楽しみに!  

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