Togetterにはオリジナルの企画記事を作る部隊がいます
ツイートまとめサービスのTogetterには、独自で企画・制作している記事があることをご存知でしたでしょうか。
Togetterのトップページから「オリジナル」という項目をクリックした先にあります。
記事を制作しているのは、トゥギャッター社内に設置されている「オリジナル記事編集部」。現在3名の編集者、編集アシスタントとライターさんで構成されています。
なぜ今この話をするのか
noteを書いてみようと思ったきっかけは、23年1月に公開した「秦野イノシシ」の記事。おかげさまで多くの方に読んでいただけました。その時、某ブクマサービスのコメントでこんなコメントを発見。
はい、こういう取材記事も出してるんです!(涙目)。あらためて存在を知ってもらいたいと思ったこと、これまでの記事の中で、未公開画像や載せきれなかった話などについて書いておきたいと思った次第です。今回の執筆は、オリジナル記事編集部の紫蘇(しそ)です。
秦野の「異世界転生してきたランサー」の話がもりだくさんだった件
まずはわたくし紫蘇が取材した、秦野の巨大イノシシを捕獲した人の記事の話から。
「秦野市職員がイノシシを槍で捕獲した」というニュースにX(旧Twitter)上がざわつき「異世界転生してきた秦野のランサー」とまで呼ばれていた、はだの都市農業支援センター課長代理の岩田雅弘さんにお会いしてきました。
実際にイノシシを捕獲するのに使用した道具を見ながら、捕獲までの緊迫した状況や狩猟についてたくさん話してくださり、1時間程度の取材の予定が2時間以上になりました。対面取材の楽しいところは、このように直にお話をたっぷりうかがえるところです。
この時期はコロナ禍の影響がまだまだ強く、取材活動もオンライン中心だったため、本当に久しぶりに人から直に話を聞けた機会でした。
イノシシ肉は鶴巻温泉駅にある「川上商会」さんで予め予約して購入。社長の川上さんは不動産業「小高不動産」も経営しており、肉の受け取りは小高不動産の店舗に向かうことに。不動産屋さんのカウンターで家を買うでも借りるでもないのに、イノシシ肉を受け取るという不思議な体験、なかなかできないなあと思いましたね。
この取材では、鳥獣による被害と対策に苦慮している話を当事者から聞き、その肉を食べるという流れが実現出来てよかったと思っています。
稲葉ヘアをあきらめなかった男
次は、誰でも「B'zの稲葉浩志ヘア」にしてくれるという美容師さんの手で、オリジナル記事編集者・ふ凡社の髪を稲葉さん仕様にしてもらうという企画の話です。
「稲葉ヘアへの変身」はテレビ局からも同様の依頼があるほどの人気で、取材(というか施術)してもらった日も、別の時間帯にテレビの取材が入っていたほどです。
この企画を行うにあたり、社内や関係者の方にむけて「稲葉ヘアになりたい人」を募集したのですが、すぐに条件や都合があう人が見つからず。企画断念か…?と思っていたところ、ただひとり諦めてなかった男がいました。それがふ凡社です。
事前に美容師の吉田さんから、稲葉ヘアになるための最低限の長さを確認しており、その長さになるまで髪の毛を伸ばし続けていたのです。正味、2ヶ月くらいといったところでしょうか。
見事、稲葉ヘアになりましたがわずか1日で元の髪型に戻っていたといいます。パーマをかけたわけではないというのが主な理由ですが、その気になれば維持はできたはず…。
よくインスタでヘアサロンのアカウントが投稿している「カットで見違えるほど変身」という動画をイメージした動画も同時に公開しました。これは単に私が作ってみたかっただけで、こういう動画を作るのは初めてでした。よかったら見てください。
構想から実現まで1年近く!「小学生 VS Webライター」
9月21日に公開した、ライターたかやさんの企画「小学生 VS Webライター」。小学生にWeb記事を書いてもらうという一見無謀な企画ですが、実は提案があったのは学校の先生からでした。
2022年の夏に公開した「読書感想文を書く」企画でご協力いただいた新潟大学附属新潟小学校の中野先生とオンライン取材を実施した際に「子どもたちにWeb記事を書いてもらいたい」という話があがり、「これはぜひ実現させたい」と実行を決意。
「読書感想文」の取材が22年7月だったので、実現まで1年近く。途中で立ち消えることもなく、記事の公開まで持っていくことができました。
iPadを使いこなす小学生たち
実際に新潟へ行ったのは7月上旬。子どもたちの前で「Webライター」について語る たかやさんを撮影するために私も同行しました。
見学していて驚いたのは授業の進め方です。完全に思ってたのと違ってました。
まず授業が始まると、説明に使うプリント類が配られるのかと思いきや、先生は「はい、いま送ったよ〜」と子どもたちのiPadに配信。子どもたちはiPad内のフォルダを確認していました。
先生の板書はすかさずiPadのカメラで撮影し、保存。先生の話をどんどん、もちろんMagic KeyBoadを使ってブラインドタッチで入力。わからない言葉が出てきたらその場でGoogle検索。これって普段、大人もやってることですよね…。
この子たちがおとなになる頃、デジタルリテラシーの水準はだいぶ高くなっていることでしょう。
取材を終えて東京へ帰る新幹線を待つ間、何か水分が欲しいということで、私とたかやさんは新潟駅のぽんしゅ館でお土産を買うなどして時間を潰すことに。
この様子も記事内に掲載予定でしたが、さすがに小学生が読む記事の中で飲酒は…ということではずしました。
この時飲んだ上善如水が美味しすぎて酔っ払っていたので何を話してたか覚えてませんが、中身の薄い話しかしてなかったと思います。これぞ遠方取材の醍醐味。帰りの新幹線では爆睡してました。
ペンネームからすでに素晴らしかった、子どもWebライターたち
この取材から数日後、子どもたちの記事35人分を受け取りました。
Webに掲載するにあたって当然子どもたちの本名は出せないので、事前に「自分でペンネームを考えてください」という指示を出していました。そして受け取った原稿を見ていると、まず目に飛び込んできたのが子どもたちの考えたペンネーム。それぞれ「良さ」がありました。そのペンネームを並べてみますね。
「ペンネームをつけて」と言われると、だいたいの方が名字+名前の組み合わせを考えるでしょう。その常識を軽々と越えているわけですよ。こんなペンネームを聞かされたら「どんな奴が書いているのか」と記事を読んでみたくなりますよね。学びがありました。
こんな感じでやってます
オリジナル記事では現在、Xの投稿を元に、投稿者に取材した記事や、独自企画を今後も増やしていきます。また機会がありましたら、こうした記事の裏側について、noteで公開していきたいと思います。
これからも「トゥギャッターオリジナル」をよろしくお願いします!
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