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人はなぜ「神対応」に遭遇するとSNSで拡散したくなるのか

Twitterでは、日常生活の中で他人から受けた素晴らしい対応を「神対応」と称して拡散するムーブがあります。そのシチュエーションは幅広く、企業や有名人の驚くべき対応から身近な人のとっさの行動まで、実にさまざまです。

ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)がお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」、今回のテーマは「神対応」についてです。

カスタマーの心を掴む企業の「神対応」

企業の神対応でたびたび話題にあがるのが任天堂です。カスタマーサポートで素晴らしい対応を受けた、という数々のエピソードがTwitterで拡散されてきました。

最近では、あるTwitterユーザーが、カスタマーサポートの力によって『ポケモン』のゲームで消失してしまったポケモンたちと再会できた話が注目されました。

自らのミスでゲーム内のポケモン約1,400匹分のデータを失ってしまったせき(@sokyo_0815)さん。任天堂カスタマーサポートに問い合わせるも、ゲーム内でのデータ復活は叶いませんでした。

ところが数年後、別件で任天堂カスタマーサポートに問い合わせた折に当時の話を伝えたところ、ポケモン関連の別のサービスを通じて「いなくなってしまったポケモン達にお会いできるかもしれません」と言われたそうです。

せきさんがカスタマーサポートセンターの案内に添って操作したところ、別のプラットフォームではあるものの、一度は諦めたポケモンたちと再会できたのです。

機転をきかせ、顧客が本当に望むこと、喜ぶことを率先して提供しようとするカスタマーサポートの対応に感動の声が集まりました。任天堂が世界中に多くのファンを抱える理由が垣間見えるエピソードですね。

作家の東雲佑(@doomsdayrag)さんが、購入したコンビーフの缶詰に付属しているはずの「巻き取り鍵」がついていなかったとツイートすると、それを知った販売元の川商フーズが巻き取り鍵を送ってくれたという体験も注目されました。

不良品の交換は、カスタマー対応として一般的ですが、顧客から直接来た問い合わせだけでなく、SNSの投稿までキャッチして対応した、という点がTwitterウケする加算ポイントだったのかもしれません。

有名人の神対応にほろり

芸能人の神対応も、Twitterでよく拡散される話題の一つです。

例えば、お笑いコンビの「中川家」が、公演中に泣き出してしまった赤ちゃんを外に連れ出そうとするファンを引き止めるだけでなく、ステージ上に招いて自ら赤ちゃんをあやした、というエピソードが拡散されました。

ほかにも、シンガーソングライターの影山ヒロノブさんが、お子さんの熱が原因でライブに行けなくなったというファンからの手紙を受け、後日そのお子さんが通う幼稚園でライブを行ったという逸話も。

テレビなどではなかなか見ることができない、ファンとのリアルなやり取りの体験談が流れてくるのもTwitterならでは。ファンを大切にするという点では、企業の神対応とも相通じるものがありますね。

身近な日常にも「神対応」が

「神対応」はなにも、企業や有名人に限ったことではありません。家族や友人など身近な人との間でも繰り広げられています。

算数ができないと泣く娘さんに対して、とけいまわり@3姉妹ママンゴ(@ajitukenorikiti)さんが取ったのは「でっかいホットケーキを焼く」こと。ホットケーキを食べた娘さんは、その後つまづいていた問題が解けたとのこと。

無理に勉強を続行せず、休憩をはさんでリフレッシュを促したお母さんの対応を賞賛する声だけでなく、「自分の時はこうだった」という勉強の体験談もからめてシェアする人が多く見られました。

期待値を思わぬ形で超えられることで、受け手にとって大きな喜びを生む「神対応」。経験としての珍しさも相まって、「多くの人に教えたくなる気持ち」が強く沸き起こりやすいジャンルのようです。

「神対応」のエピソードは、読んでいる側も嬉しい気持ちになれるので、心がすさんだ時などに見ると元気になれるかもしれません。

以上「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」でした。

この連載は毎週月曜日に更新しています。今後もTwitterでバズった、あるいは興味深いトピックを解説していきます、お楽しみに!

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