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趣味に情熱を注ぎ過ぎて全てを失う人もいる…Twitterに見る「趣味と生活のバランス感覚」

人生に彩りを与えてくれる「趣味」。さまざまな趣味を持つ人たちが日々熱いツイートを交わしているTwitterでは、趣味との付き合い方や、日常生活とのバランスについての話題がたびたび議論になります。

ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいでわかる週刊Twitterトレンド」、今回は「趣味と生活のバランス」の話題を掘り下げます。

「趣味は無理なく楽しく」と分かっていても

趣味にどれくらい情熱を注ぐかの程度は人によってさまざまですが、どんな趣味にしても多かれ少なかれ「実生活との兼ね合い」を考える必要は出てきます。

特に生活の中で趣味に大きなウエイトを割いている人は、バランスに葛藤することがあるようです。

趣味で同人活動をしているTwitterユーザーが投稿した、自身の活動が生活に支障をきたしつつあることを受けての自問自答が注目されました。
投稿者は「同人は趣味なんだから、無理なく楽しく活動しないと」「趣味は大事だけど生活が侵食されたら本末転倒」ということは理解しつつも、内なる自分から「じゃあ(生活と趣味)どっちが大事かわかるよね?」と問われたら、結局「趣味」と答えてしまう、という話です。

このツイートに共感する声が多数あがり、「 仕事をしなければ生きては行けないが、趣味が出来ないなら生きる意味がない」「趣味が生きる意味で仕事は余暇」といったコメントも寄せられました。趣味そのものが生きる意味、と言えるほど重きを置いている人もたくさんいるようです。

人の世に生きなきゃ趣味もできぬ

「趣味一筋で生きていきたい」と夢見たことがある人も少なくないのでは。一生をかけて打ち込みたいと思える趣味に出逢えることは素敵なことですが、現実的なハードルの高さも無視できないポイントです。

 あるTwitterユーザーが、「俺は趣味で生きていく!」とライフスタイルを趣味に全振りすることについての話を投稿しました。

オタク界隈に長くいると、趣味に全てをささげた結果家族や仕事の関係がおろそかになって退職や離婚を経験し、そこからさらに熱を注いでも趣味活動で生計を立てられるわけもなく、「仕事や生活費、人間関係だけでなく、趣味活動する資産すら失う人」が出てくる、という話です。

やや極端な例にも思えますが、ツイートに対する反応の中には「釣りが原因で離婚した人は自分の周りで片手に余る」「趣味のイベントに行けずに職場で大号泣し、その後仕事を辞めた人なら」など近しい実例が。

「人の世に生きなきゃ趣味もできぬ」「嫌やけど、仕事ちゃんとした上での趣味。嫌やけど!」という冷静なコメントも相次ぎました。

配偶者の趣味に付き合わされている人も辛いらしい


趣味と生活のバランスを考える中で、家族など自分と関わる人たちの存在も大きなトピックです。

Twitterでは「趣味で大切にしていたものを家族から無断で捨てられた」「結婚を機にパートナーから趣味を辞めて欲しいと言われた」といった話題を中心に、特に家族からの理解が得られないことへの悩みが多く拡散されてきました。

逆に、あるTwitterユーザーによる「配偶者の趣味に付き合わされている人の苦労」についてのツイートにも注目が集まったこともあります。

投稿者は「夫のアウトドア系の趣味に同行させられるものの、夫のアウトドア仲間になじめず、現地でポツンとしているしかない妻」という例を複数見たといい「(妻側が)相当辛いらしい」と紹介しています。

配偶者から趣味に誘われる、または配偶者から趣味に加わりたいと言われるケースの受け取り方は人や情況によって違うので、バランスを取る難しさがある、というのです。

こちらの投稿に対して、同じようにパートナーの趣味に付き合わされて辛かった、という報告が大量に寄せられました。
趣味について関係者にどこまで理解を求めるかについては、今後もさまざまな角度で議論がなされそうですね。

「趣味をやれない期間」は挫折ではないという考えも

今回紹介した事例をみるだけでも、趣味と生活のバランスを取るために、さまざまな悩みの種があることが伝わってきます。また実際に仕事や家庭など生活面が大変で、趣味から離れてしまったことが心残りになっている、という人もいることでしょう。

Twitterでは、そんな人の心に訴える「趣味に対するスタンス」についてのツイートもシェアされています。

40代のあるTwitterユーザーが、本当に好きな趣味とは「何年やれない期間が続いても、ある時ふと思い出して何事もなかったかのように戻ってこれるもの」だと思うようになった、というツイートが共感を呼びました。

投稿者は、なにかしらの事情で趣味から離れる期間は「挫折ではなく力を蓄えていると言う認識」とも述べています。

この考え方に「ストイックに時間を費やすばかりが好きな趣味じゃない」「そもそも、いつでも辞められる、いつでも始められるから楽しいんだよ」といった反応が寄せられました。

趣味を楽しむ上で何か判断に迷うことがあった場合は、Twitterで過去に注目を集めた事例をたどってみると、新たなヒントを得られるかもしれません。

この連載は毎週月曜日に更新中。これからもTwitterから見えた興味深いトピックを解説していきます。
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