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東大現代文過去問2000年度~2024年度第1問(文理共通)

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東大現代文の2000年度から2024年度までの第1問(文理共通)をセットにしたものです。
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#解答解説

東京大学2000年国語第1問 『社会哲学の現代的展開』加茂直樹

 東大国語の大問の数がそれまでの7から4に減った最初の年の最初の問題である。(この変化は…

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togenka
1年前

東京大学2010年国語第1問 『ポスト・プライバシー』坂本俊生

 2010年といえば、世界経済がリーマンショックから立ち直ろうとしていたもがいていた頃。…

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togenka
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東京大学2015年国語第1問 『傍らにあること―老いと介護の倫理学』池上哲司

 2015年の第1問『傍らにあること―老いと介護の倫理学』は、私が2000年以降の東大国語第1問の…

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togenka
1年前

東京大学2009年国語第1問 『白』原研哉

 2009年第1問の『白』は、私が以前書いていた東大現代文過去問ブログにおいてアクセス数がダ…

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togenka
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東京大学2001年国語第1問 『ぼくの日本語遍歴』リービ英雄

 近年の東大国語第1問にはないような文学的文章だが、子細に読めば、きちんとした論理に裏う…

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togenka
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東京大学2016年国語第1問 『反知性主義者たちの肖像』内田樹

 東大による出題が賛否両論を呼ぶこととなった「問題」文。  この年の入試が行われた201…

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東京大学2020年国語第1問 『神の亡霊』6 近代の原罪 小坂井敏晶

 「学校教育を媒介に階層構造が再生産される事実が、日本では注目されてこなかった。」  日本の学歴の頂点とされる東大の入試初日の最初の科目である国語の第1問の問題文冒頭に、上記の文が記されていたのは、2020年度入試。  前年度の入学式の祝辞で上野千鶴子氏が、「がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています」「がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください」と述べたことが

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東京大学2022年国語第1問 『ナショナリズム、その<彼方>への隘路』鵜飼哲

 東大は入試において、その時代の世相を反映したり、警鐘を鳴らしたりするような出題をするこ…

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togenka
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東京大学2003年国語第1問 『神なき時代の民俗学』小松和彦

 戦没者などの遺骨収集についての論考。死者に対する日本人の感情が論じられているともいえる…

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togenka
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東京大学2004年国語第1問 『柳宗悦 手としての人間』伊藤徹

 問題文は抽象的な内容を含み、難解である。なによりも、現代の個は没落するしかないという結…

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togenka
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東京大学2007年国語第1問 『読書について』浅沼圭司

 『読書について』というタイトルにもかかわらず、芸術哲学そのものをテーマとしている。  …

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東京大学2008年国語第1問 『反歴史論』宇野邦一

 第1問は論理的文章が出題されることがほとんどである。この年の問題もそうであり、論理的に…

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togenka
1年前

東京大学2012年国語第1問 『意識は実在しない』河野哲也

 自然環境に関する哲学的論考である。設問もどれもオーソドックスであり、東大国語第1問の標…

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togenka
1年前
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東京大学2013年国語第1問 『ランボーの詩の翻訳について』湯浅博雄

 詩や小説の翻訳に関する論考である。受験生の多くが、入試対策において、英文和訳は少しでも読みやすく、要約なら少しでも的確に、と工夫をこらしているだろうから、身近な題材に感じた人も少なくなかったのではないだろうか。  ただし、メッセージは明確だが、特に前半部分は同じような意味の文が繰り返されており、筆者が重点的に述べたいことがよくわかる一方で、やや散漫な印象もぬぐえない。 問題文はこちら (一)「もっぱら自分が抜き出し、読み取ったと信じる意味内容・概念の側面に注意を集中して

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