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東大現代文過去問2000年度~2024年度第1問(文理共通)

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東大現代文の2000年度から2024年度までの第1問(文理共通)をセットにしたものです。
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記事一覧

東京大学2024年国語第1問 『時間を与えあう―商業経済と人間関係の連環を築く「負債」…

 前年の2023年第1問と同じく、文化人類学をあつかった説明文であり、東大第1問のあらた…

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togenka
2か月前
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東京大学2000年国語第1問 『社会哲学の現代的展開』加茂直樹

 東大国語の大問の数がそれまでの7から4に減った最初の年の最初の問題である。(この変化は…

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1年前

東京大学2010年国語第1問 『ポスト・プライバシー』坂本俊生

 2010年といえば、世界経済がリーマンショックから立ち直ろうとしていたもがいていた頃。…

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東京大学2015年国語第1問 『傍らにあること―老いと介護の倫理学』池上哲司

 2015年の第1問『傍らにあること―老いと介護の倫理学』は、私が2000年以降の東大国語第1問の…

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東京大学2009年国語第1問 『白』原研哉

 2009年第1問の『白』は、私が以前書いていた東大現代文過去問ブログにおいてアクセス数がダ…

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東京大学2001年国語第1問 『ぼくの日本語遍歴』リービ英雄

 近年の東大国語第1問にはないような文学的文章だが、子細に読めば、きちんとした論理に裏う…

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東京大学2016年国語第1問 『反知性主義者たちの肖像』内田樹

 東大による出題が賛否両論を呼ぶこととなった「問題」文。  この年の入試が行われた2016年2月時点、ドナルド・トランプはその年のアメリカ合衆国大統領選挙の有力候補の一人にすぎなかったが、7月に共和党候補となり、11月、大方のメディアが批判的報道を強めるなか大統領選挙に勝利した。そして、大統領としての4年の任期中も、再選を期した選挙に敗れた後も、「反知性的」とされる言動を繰り返すことになる。その出現に先がけた出題であり、ある意味、予言的だったといえる。  しかし、実は私個人と

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東京大学2020年国語第1問 『神の亡霊』6 近代の原罪 小坂井敏晶

 「学校教育を媒介に階層構造が再生産される事実が、日本では注目されてこなかった。」  日…

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東京大学2022年国語第1問 『ナショナリズム、その<彼方>への隘路』鵜飼哲

 東大は入試において、その時代の世相を反映したり、警鐘を鳴らしたりするような出題をするこ…

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1年前

東京大学2002年国語第1問 『生と死への眼差し』村上陽一郎

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1年前

東京大学2003年国語第1問 『神なき時代の民俗学』小松和彦

 戦没者などの遺骨収集についての論考。死者に対する日本人の感情が論じられているともいえる…

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東京大学2004年国語第1問 『柳宗悦 手としての人間』伊藤徹

 問題文は抽象的な内容を含み、難解である。なによりも、現代の個は没落するしかないという結…

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東京大学2005年国語第1問 『哲学入門』三木清

 著者の三木清は戦前の哲学者であり、『哲学入門』は1940年に発刊された古い著作である。…

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1年前

東京大学2006年国語第1問 『死と宗教』宇都宮輝夫

 かつての東大現代文第1問の頻出テーマである「死」と「宗教」を文字通り真正面から取りあげた問題文。ただし、宗教的事象の存在理由がかなり割り切って論じられていて、とてもクールでドライな論考といえる。  きわめて論理的であり、丁寧に根拠だてて述べられているのだが、論旨の展開やその根拠立ての順序が整然としているとはいえないため、注意深く前後を読み返しながら解釈していく必要がある。(第4段落末尾の「(後述)」がその象徴)  それにしても、なぜかつて死は頻出テーマだったのか、そして近年

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