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the water is wide

こんにちは、こんばんはtoga.shiです。
今年の目標は音楽をもっと楽しみたいです、という内容をあるSNSに書いたところ、お知り合いのAさんが「アイルランドやスコットランドの民謡をやるバンドを作るのでよかったらどうですか?」と声をかけてくださった。Aさんは地域の茶の間の運営のような活動をしており、そこで音楽を演奏しよう、というコンセプトであった。「やりたいです!」とお返事したものの、練習日の予定が合わず、連絡もとどこおり、演奏の前日になってしまった。
その日、私はお休みであった。その地域の茶の間は、家から20キロほど離れている。雪道の悪天候だとあきらめられるが、その日は幸運なことに晴れていた。
「今日行ったら、練習できますか?」と連絡すると
「いいですよ、ちょうど、今日練習をしています」という話だったので、「では行きます!」ということになった。

到着すると、Aさんと、バイオリンの女性、カホンの男性 3人が集まっていた。
「toga.shiさん、打楽器でいい?」
「はい、いいですよ」
と渡されたのは、「バウロン」という楽器であった。
アイルランド音楽に使われるフレームドラムだそうです。
ほんとうは手首を動かして複雑なリズムを叩くことができる楽器だけれども、ここでは簡単なリズムを打つだけでよい、とのことだった。

「僕もたまたま、ここに来たら、明日カホンを叩いてくれっていう話になって」と、カホンの男性が言った。「どこから入るんだっけ?このリズムでいいんだっけ?」と。Aさんが、「違いますよ、こういうリズムですよ」と。「そうだっけ、はははは…」
と。あ、こういうバンドなら、前日にいきなり参加しようとする私のような者でも、やっていけそうだ、大丈夫そうだ、と安心したのであった。

庭の千草
the water is wide
サリーガーデン

の3曲に参加することになった。
曲名がピンとこなくても、メロディーをきくと、ああこれか、と思える馴染みのある曲で、しかも、どれも懐かしくてちょっと切ない気持ちになる、美しいメロディーの曲であった。スコットランド、アイルランド民謡って本当に優しくてすてきだ。

「じゃ、やってみましょう」と合わせたところ
Aさんの歌声とピアノの音は澄んでいて、Bさんのバイオリンは親しみやすい音で、Bさんのカホンのリズムはぎこちないけれど暖かくて、私の叩くバウロンの音は低くてよく響くので、ふくよかな感じになる。演奏していて、心地がいいのであった。

私はAさんはお知り合いだけど、そんな沢山話したことがある人ではないし、バイオリンの女性も、カホンの男性も、その日はじめて会った人達だったわけだけれど、
音を合わせるのが心地よくて、波長合うなあ、あれ、この人達、前から一緒にいなかったっけ?と感じたのでした。

まあ、その感覚はおいといて、
すーっと、すい寄せられるようにスムーズに、その活動に参加できたなぁ、というのが面白かったのでした。


で、本番を迎えるわけですね。 つづく。


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