人生とは時間だ!時間を制するものが人生を制する!「神・時間術」
生きていくためには金が必要だ。
金を得るためには働く必要がある。
働くとは時間を金に換える行為。
時間とは人生そのもの。
人は時間という名の命を削り金に換えて生きている。
金持ちも、貧乏人にも1日は24時間。
時間は全ての人に平等に与えられている。
人生を有意義に生きることと時間を有効に使うことは同義だ。
その時間の使い方について書かれたものが「神・時間術」。
書いたのは精神科医であり作家の樺沢紫苑先生。
この本を読むと、平等に与えられた時間が、何倍にも膨れ上がる。
正に神の術。
集中力の向上=新たな時間の発生
この本は「空いている時間を有効に使おう」などという単純なものではなく、「集中力」に着目し、作業効率を高め、その結果により新たな時間を作り出す。
まず、人の脳のパフォーマンスが最も高いのは午前中。
特に起きてから2~3時間は脳が疲れてなく、脳内が整理されている。
このときに、それにあった仕事をすることで、仕事の効率を2倍以上に高めることが可能だという。
つまり午前中に集中力を要する仕事をし、午後に非集中仕事を行うことが基本。
眠ることが時間を作り出す
ベースの集中力を高める方法は睡眠。
毎日、7時間以上眠ることで脳が完全に回復し、高い集中力を得ることができる。
逆に睡眠不足による低い集中力で仕事を行うと作業時間が長くなり、結果、残業が増え、また睡眠時間が削られるという負のスパイラルに入る。
樺沢先生は「遅くまで残業することは、仕事を頑張っているのではなく、仕事を怠けているのと同じ」と断じる。
そして仕事人間の行きつく先は昇進や昇給ではなく、精神科だという。
ちなみに樺沢先生はアメリカで勤務した際、アメリカ人が本当に皆5時に帰るところを目の当たりにしたという。
樺沢先生は5時に帰って何をしているのか聞くと、「家族と食事するに決まっている」と怪訝な顔で答えられたらしい。
アメリカの強さの理由の一つはこれにあるのかもしれない。
午後からの集中力の高め方
基本的に午前中が最も集中力が高まるが、午後から集中力を高める方法もある。
まず、昼休みの過ごし方。
昼食は外食にする。
職場から離れて、日の光を浴びながら歩き、場所を移動することにより海馬が活性化し、記憶力が高まる。
その後は昼寝。
20~30分の仮眠により脳と体の疲れが猛烈に回復。
仕事中に集中力が弱まったら、屈伸運動や、外の空気を吸いに席を立って歩くなど、軽い運動で脳内がリセットされ、集中力が高まるという。
集中力の高め方以外にも、新たに生み出された時間の使い方など、神・時間術は多岐に渡る。
有意義な時間を生きたい方は是非一読を。
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