パニックときっかけ

パニック障害
これが最近どうにもひどくて、
外出する時も
外食する時も
お風呂の時も
突然襲ってくる。

準備もクソもなくて
本当に、気づくと、あーまた始まったか。
といった所。

そのパニックのきっかけをここに書き綴ろうと思う。

私はもともとお腹があまり強い方ではない。
辛いものを食べたり、刺激を受けたり、
緊張したりしてお腹が緩くなりやすい。
もともとの体質もあって、
中学生の頃、人生初めての修学旅行の時に
祖父が私を心配して、
腹痛薬(赤玉)を渡してくれた。
”腹が痛くなったらこれを持っておきなさい”

結局修学旅行ではラッキーな事に使うことはなかった。

そしてまた平穏な日々が戻る。
中学生、教室、静かな空間、先生だけが話す時間、緊張感。

昼食を済ませ授業に向き合っていると腹痛が襲ってきた。
いつもより1分1秒が長く感じる。
先生の声がゆっくり聞こえる。
でも、
授業中にトイレに行く事はあの頃の自分にとっては
好奇の目に晒される瞬間だと思っていた。
そしてその事が恥ずかしくてなんとか耐えるものだと思っていた。

その時、いつかのためにとカバンに入れていた
あの赤玉を飲んだ。

すると驚くことに腹痛が治ったのだ。

その瞬間から赤玉に軽く依存するようになった。
もともとがお腹が弱い。
何かあったらこれを飲めばいい。
いや、事前にこれを飲んでおけば大丈夫だ。
ほら、今日も大丈夫だった。
…ほら、今日も。

そうして1日1日が過ぎた。
すっかり赤玉なしの人生が考えられなくなってしまっていた。

そしてある日、
いつものように昼食を済ませ、
念のためにと赤玉を飲む。
そして、午後の授業を受ける。
その時、腹痛が襲ってきた。
あれ?赤玉を飲んだのに、お腹が痛い。
しかもこれ、薬効いてなくないか?
冷や汗と脂汗と、腹痛と近いのに勇気が出ずトイレに行けない時間。

この瞬間、パニック発作と出会った、

だめだ、どこにも行けない、
手が挙げられない、
変な人だと思われる、
我慢しないと行けない、
でもお腹が痛い、
どうしよう、
頭の中でいろんなことが巡る。

そして、この空間にいたら、どうにかなりそうだ。

この体験が、私の中に深く刻まれてしまった。
そして、
翌日からこの不安を共に生きていく生活が始まった。

厄介な事に、
パニック障害は、周りからすると本当にわかりづらく
そして理解を得にくいという事。

突然席を立ち、トイレに逃げる。
集まりが怖くなる。
そして私は、人生に一度しかない成人式に行かなかった。
もちろん周りからは、
変わってる、
変な人、
よくわからない人。
そんな事を言われる事も少なくなかった。

そしてその度に、自分でもどうしたらよいかわからず
悲しくて傷ついた。
普通の生活が送りたいのに、どうしてこんなに苦痛なのだろう。
そう思い、何度も嫌になった。




何年も経った今もなお、
私は苦しい。
そして薬の服用を迷っている。
その事についてはまた今度書き綴ろうと思う。

でも、もしこの記事を読んで
孤独は私だけじゃなかった。
そう思ってもらえたら嬉しい。
分かってもらえないから、人と関わることをやめる。
そんな捻くれた当時の自分のような
寂しいことは思わないでほしい。

私も含め、
生きづらさを抱えている人同士、
うまくやっていきましょ!


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