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横山π輝・茶ん国志 #4
コンビニ船が炎上している。
高慢ちきなコンビニ船のオーナーに天罰が下ったのだろうか?
その晩、町も船も紅巾賊に焼かれた…。
宿屋の機転で逃げ出した精悍な顔つきの青年は結局、紅巾賊に捕まり、荷物持ちをさせられる。
途中立ち寄った寺でサイコチックな坊主に懐かれて辟易する青年…。
だが本筋には何も関係ない。
そして聞いてもいないのに賊の頭目は青年に語りだした。
「そもそも紅巾党がどうして生まれたか説明してやろう」
「その話長いですか?」
「ちょっと長い」
「じゃあ結構です」
「そもそも紅巾党がどうして生まれたか説明してやろう」
「結構です、必要有りません」
「そもそも紅巾党がどうして生まれたか説明してやろう」
どうやら「はい」と答えないとループすることに気付いた青年は諦めて話を聞くことにした。
今から十年ほど前、鉅鹿群に張角という無名の人物が居た。
彼は里では希世の秀才と言われ、いつも髪を束ねるのに紅茶色の布を使っていた。
その張角が山に山菜を取りに行くと南下仙人と自称する老人から三巻の書を授けられた、“おいしい紅茶の入れ方”だ―――――
余りにどうでも良いので青年は目を開けたまま寝てしまった。
話は続く。
―――――男には午後の紅茶ストレートティー、女には午後の紅茶レモンティー、子供には午後の紅茶ミルクティーを与えたところ皆、立ちどころに―――――
「!?ちょっと待ってください、子供は男とか女で分けないんですか?何歳から飲み分けるんですか?」
突っ込まずに居られなかった青年!
だがイベントシーンで突っ込んでも返事が返って来る訳がない。
青年はスキップ機能を付けなかった神を少し恨みました。
※横山π輝版の茶ん国志ですので、他の茶ん国志よりも漫画的表現が多い事に定評がありまぁす。
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