3ヶ月で英検準1級に合格した話
こんにちは。
TOEIC900点、英検1級ホルダー大学生のけんとです。
本日は私が英検準1級に3ヶ月でどうやって合格できたのかをお話します。
以下私のスコアシートになります。
1次試験と2次試験の2つがありますので、それぞれ得点率の目安にしてみてください。
0.はじめに
まずは
英検準1級とは?
について大まかに解説します。
合格率:15%
レベル:大学中級程度、TOEIC740~820点
上記の表を参考にすると、英検準1級はB1~B2レベルです。
※大学受験に例えると早慶上智レベルと言われていますが、私は体感でMARCHレベルだと考えています。
必要語彙:7500~9000語
(英検2級までは4000~5000語)
英検準1級に登場する語彙例
・alter 変える
・inception 初め
・bulky かさばった
・stray はぐれる
・persecution 迫害
・ruthlessly 冷酷に
・shudder 身震いする
・proponent 支持者
・customary 習慣的な
・perplexing 混乱させる
次に英検準1級を目指すにあたり必要な
5つの基礎力
を挙げておきます。
①単語力
・英検2級レベルの単語は覚えている
・センター英語は8割正答できる
②文法力
・高校レベルの英文法を理解できる
(挿入、倒置、強調構文などの項目も理解していると望ましい)
③英文解釈力
・センター英語の長文はほぼ9割自力で日本語訳できる
④速読力
・センター英語を60分で完答できる
(制限時間80分)
⑤発音
・母音、子音の発音の仕方を理解している
1.私が使用した参考書
では以上の5つの基礎力がある前提としてどんな参考書を使ってきたのかをご紹介します。
①出る順パス単 英検準1級
こちらは英検の参考書で昔から定評のある旺文社出版です。
単語+熟語で1850語収録
英検準1級の大問1で8割~8.5割を目指すならこちらの単語帳1冊で十分です。
②究極の英単語Vol.3
収録単語3000語
TOEIC900点レベルまで対応
「大問1で9割~満点を狙いたい」
「TOEICで知らない単語をなくしたい」
という私のようなボキャオタクにはこちらの単語帳が非常にオススメです。
私はこの単語帳をやったおかげで、本番では
大問1で24/25を得点できました。
しかもTOEICの上級単語もカバーしているため、一石二鳥でした。
③英検準1級リーディング問題
英検の問題形式に慣れる
オリジナル問題を150問も解ける
よって、リーディングの解き方を学んでいく問題集になります。
英検の設問形式は、
”一段落ごとに一設問”
なので、その感覚をこの問題集で掴んでください。
④英検準1級リスニング問題
英検の問題形式に慣れる
オリジナル問題を150問も解ける
こちらの参考書もリーディング同様形式に慣れることが目的です。
しかし、こちらは問題を解いたあと
シャドーイング
をすることをオススメします。
正直英検で1番難しいのは、このリスニングです。
TOEICで高得点の人でも英検のリスニングに苦戦する人は非常に多いです。
(私もその1人です笑)
そこで英検のリスニングは満点を狙いにいくことはせず、
7割を狙いに行く
ことを念頭に置いた方が良いです。
リスニングは短期間の学習で得点率が上がるものでもないので、
シャドーイングをして知らない音を減らす
この学習を続けるしかありません。
シャドーイングの具体的なやり方はこちらを参考にしてみてください。
⑤英検準1級 英作文問題完全制覇
ライティングは大学受験で経験した事の無い人にとって最も困難な項目であるといえます。
しかし、英作文は「英借文」と言われるように、上手い人のモノマネから入ります。
よってまずはこちらの
解答例を写経すること
をオススメします。
英検英作文の基本は、
①導入
・主張
②本論
・理由1+具体例
・理由2+具体例
③結論
・再主張
の以上で、この型で英作することになります。
その型を意識しながら写経することで、まずは書き方を覚えていきましょう。
次に
・英作で頻出の表現
・自分で文を組み立てる文法力
・背景知識力
以上の力で以て、自分で英作の練習をしていきましょう。
⑥英検準1級 面接大特訓
こちらは、
2次試験(スピーキング)対策
の参考書です。
頻出のテーマごとに解答例や表現をまとめてくれています。
1次試験が終わったあとに、すぐとりかかりたい参考書です。
この参考書で自分が使えそうな表現を暗記していきましょう。
⑦2020年度 英検準1級過去6回全問題集
いよいよ過去問に移ります。
合格点に届かず焦ることもあると思いますが、毎日勉強を継続することで道は開けます!
こちらは単語帳を8割覚えたところで、1度チャレンジしてみましょう。
(大問1の語彙問題は知らなければお話にならない問題だからです。)
二次試験においても過去問は必須です。
二次試験のイラスト問題では、よく使われる表現や型というのがあります。
必ず6回分は自分でスピーチ練習して、解説から頻出の表現を学んでいくだけで、イラスト問題は攻略できます。
二つ目のQ&Aは、ある程度の背景知識は必要です。
しかし、ライティング対策で触れてきたトピックと範囲は重複しているので、あとは面接大特訓の参考書で知識を補っておきましょう。
⑧TOEIC学習と並行
最後に、私の体験談として英検の参考書ばかりではなく、
TOEICの勉強と並行しよう!
ということをお伝えまします。
まず私の英語学習での経緯をお話すると、
2019年6月 TOEIC学習開始
7月 TOEIC初受験(760点)
8月 準1級学習開始
9月 TOEIC765点
10月 ・準1級1次試験合格
・TOEIC880点
11月 準1級2次試験合格
・TOEIC895点
英検準1級までは以上の過程になります。
その中で感じたことは、
”TOEICのおかげで準1級のリスニング力が上がった”
ということです。
TOEICのリスニングの勉強には、シャドーイングを毎日行っていました。
その結果、速い英語のスピードにも慣れましたし、理解度も上がりました。
その後準1級のリスニングに臨むと、
・英語スピードが遅い
・前より全然聞き取れる
という感覚がありました。もちろん満点取れるくらい完璧ではなかったですが、リスニングが大の苦手だった私がここまで聞き取れるようになれたことには驚きました。
このような体験もあり、私はTOEIC学習でリスニング力を磨いて準1級リスニングに挑むことが、遠回りに見えて実は近道なのではないかと考えています。
皆さんもよければTOEICにもチャレンジしてみてください!
2.各技能の学習方法
次に、各技能ごとに学習法をまとめます。
①リーディング
・パス単か究極の英単語を9割暗記する
・問題の解き方を学ぶ
・たくさん問題を解く
②リスニング
・シャドーイングを毎日行う
・単語暗記は、発音とセットで覚えるようにする
・TOEICリスニングのシャドーイングで基礎力を鍛える
③ライティング
・解答例を写経(書き写す)ことから始める
・背景知識を覚えよう
(環境、社会、経済など)
・英作文の型(書き方)を学ぶ
・自分で実際に何十回も書いてみる
④スピーキング
・過去問で問題傾向の把握
・面接大特訓を徹底的に覚えこむ
・オンライン英会話で練習
3.さいごに
英検準1級は決して簡単とは言えません。
センター英語レベルは超えていますし、高い語彙力、リスニング力、ライティング力、ある程度のスピーキング力が求められます。
しかし、本質的には基礎の英語力さえあれば、あとは語彙力やシャドーイングの場数、スピーキング練習で上乗せしていくだけです。
英語学習は頭の良さではなく、継続できる人が強いので、コツコツ続けていきましょう。