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未来のために、ご自愛しよう。

ここ数日、世間話をして日が暮れるという日々が続く。

南米やドイツにいる人、会社員でリモートワークが続く人、飲食店で働く人、自営業してる人、ママになった人……毎日友人の誰かとオンラインで話してる。

これまでなかった日常。私は、自分の捉える現実と思考を他の人たちとすり合わせる時間を必要としているんだなと思う。

無関心が生んだ「今」

痛みを知って人は気づくというけれど、いま、無関心のつけがまわって来たと感じる。政治も環境もコロナも。

猛省しました…………。

政府の対応に色々言っても、選んだの私たちなんだよなあ、と。

恥ずかしながら二十数年、政治について友人と話すことは日常でほとんどなかった。選挙も駅前の演説数分聞いたり、ポスター見てネットでちょっとググって選んでた。目先の世論しか反映してないように見えたし、政治家は国民をバカにしてるんじゃないかなって思ってた。私一人が声を発したって、国はどうせ変わらないという諦めがあった。

でもその無関心こそが、今を作ってしまったんだなあって痛感。

無関心は楽なのだ。

情報をキャッチアップするのは体力も時間もいるし、疲れる。でも、巡り巡って、これは自分たちのためだ。普段は知らんぷりでも日常に影響は少ない。でも、国をあげた決断の決定権は政治にあるのだと思うと、無視はできないと思った。

私たちは信じるものがない

国が政策を発表するたびに、SNSが猛烈に湧く。たくさんの人が怒ったり悲しんでる。

こういう反感を抱く感情も、相手に期待をしているから生まれるもの。自分たちが生まれ育った国に、いざという時守られるだろうという期待をまだ持っているんだと思う。

でも、そうとは限らないんだと気づいてしまった。

日本人として受けている恩恵はたくさんある。その一方で、国、国民としての成熟度をもっと静観していきたいと思った。経済と対等に天秤に掛けられるべきことが、まだたくさんあるもん。

フランスに来て、社会的なマイノリティ(外国人でアジア人)になって良かったのは「弱者は声をあげないと無視される」ということを学んだことかも。人として信用してもらって、自分の言葉で伝えて、逐一リマインドさせてかなくちゃならん。そうすると、自分にとって数ミリ生きやすい世界が作られていくことを感じられる。


人がいなくて地球はハッピーだが、生きたいのだ

とは、言うても。

アパートの庭に出て、自然に身を置くと、鳥はさえずるし、木々は緑々としていて「人間いなくても、自然は平常運転だ〜(むしろ地球上の大気、物流減って綺麗になってる言うもんな〜)」と思っちゃった。

地球の環境を守ろうとか、優しくとか、サステイナブルなメッセージが飛び交うことがいろんなシーンで増えてきたけど、いや〜守るんじゃなくて、守られてるじゃん〜私たち、生かされてたよって思ったよね。人間、生きても死んでも地球にとってはどうでもいいじゃんとすら思えたよ。

でも、我らも動物なので、理由なく、ただ生きたい訳だ。

シンプルに。

だから、それぞれが生きる権利を主張するしかないのだ。

そのために、みんなで自分をもっと愛そう。(唐突)

私自身は去年、自分が体調を壊してから、その時直面した医療制度や国の補助について猛烈に調べた。女性特有の権利や医療が法律によって制限されることを知ってから、考えが少しずつ変わってきた。自分を守るために必死だった。

もちろん、日本より人権を否定されている国だってたくさんあるということも分かった。でも、人として認められたい、自分の身体を労りたい、と切に願う思いから生まれた声って、相対的に比べられるものじゃない。

あの時感じた違和感や今の社会を変えたい気持ちは、自分の生存本能に紐づいていると思う。

もちろん、その為のものさしって人ごとに違うし、生まれた環境、受けた教育、その人の個性や人生のタイミングで変化する。

だから、それぞれが自分を大切にして、生きにくさに耳を傾けて、どうすればそれが改善されるのかを考え、小さなことから行動にうつしていく。それしかできない。

そうすることで、子どもや孫の世代はこの息苦しさややるせなさから少しずつ開放されて生きてほしい。

理解できないことに歩み寄り合う未来

昨日、She is でコムアイの書いてたエッセイがよかった。

人は、生まれもった親だけでなく、たくさんの先生から学ぶ。自分が生まれた文化の中から出て別の世界をいくつも持って育つことは何より面白い。だから生まれた国や町にずっといる必要はないし、逆も然り、興味を持って日本に来た人たちを育てる土壌になる余裕と、彼らから新しいことを学ぶ貪欲さを持っていたいと思う。 (信仰をさまようわたしたち/コムアイ @sheis_jp)

柔軟で筋の通ったものさしを持ち、世界を見つめたいと素直に思えた。

日本という国を広い視野で理解することから、少しでも生きやすい世の中になるように、自分たちで変えていきたいと強く思う。

無知を恥じて口を閉ざしてたけど(現にこうやって綴ると、言語化できずもどかしくて、後から読み返すと恥ずかしくて死にそうになるのだろうと思う)、違う意見は共有したい。賛成なら声を重ねたい。

自分たちそれぞれが理解できないことに歩み寄って、伝え合える世の中にしたい。自分たちは一人として同じじゃない。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。 書くことを気長に続けていくことで自分なりに世の中への理解を深め、共有していきたいです。