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廃屋巡り 前編

最近僕は田舎に行く理由が変化してきました。
集落の活性化を手伝うために
あちらの事情や状況を毎週ヒアリングしています

もう完全にのんびり楽しく暮す目的から大きく逸脱しているのですが
これはこれで楽ではないけど楽しんでやってるから良し。

土曜日も猟師会長の家で喧々諤々と集落を活性化させるための意見を戦わせたんですが。
毎回突き詰めると到達する問題が

集落に残っている若い人が少ない。

これに行きつくし、これに尽きるんです。
結局、田舎が活性化しない理由って金銭的・物質的な劣等感から来るものなのではないかと思います。

それは、都市部と田舎の比較から来る劣等感…
高度経済成長を経て、日本人は物質的に豊かになり
何事も金銭を基準に物事を判断するようになりました。
(それを否定するつもりは全く有りません、むしろ必要な基準だと思います。)

田舎に住む人たちは都市部に住む人たちとの物質的な差に劣等感の様な感情を抱き、その劣等感から自分たちの子供たちに集落を出て都市部に住むように教育し、実際子供達世代は集落から出て戻らず仕舞い。

集落には4~50代から下の世代がほとんど居ない状況になり
結果として跡継ぎがおらず、空き家が続々と増えています。

その状況を実際に現地へ行って確認すべく
この土曜日、猟師会長とその息子と僕達3人は
僕の週末用の家探しと、空き家の状況を確認するためのツアーを組み
雨の中、集落を回りました。

空き家ツアーというよりも普通の人から見たら廃屋ツアーです。
森の中にポツンと一軒家とか
集落の中に普通に佇んでるけど、実は誰も住んでいないとか

こんな書き方するとちょっとホラーですけど
廃屋になりかけの家々を目で見て
入れるお宅にはお邪魔して調べてきました。

実感として感じたのは、少し手を掛けてあげれば住めるようになる。
という家が多かったという所です。
ライフラインは既に有る家が多く
復旧させれば息を吹き返す事ができる物件が殆どでした。
今ならまだ人を呼び込むのにギリギリのライン。。
これ以上老朽化が進んだらアウトでしょうね。

後は持ち主が貸すか売るかを判断すれば良いだけ。

しかし、最後の難関にして鉄壁がそこには有るんです。


後半へ続く。

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