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国内問題と海外の問題どっちに取り組むべきですか問題にきちんと答える

この前のnoteで結局、前途ある若者の質問になんと答えたのか書いていなかったので改めて、ぼくの現時点での考えを。

では質問から改めて。

自分は昨夏に交流プログラムでアフリカにいって児童と触れ合ってきました。国際協力に興味があるものの、日本国内にも問題がたくさんある中で、その人たちのことをおいて、海外の知らない人を支援するするのは正しいことでしょうか。また、交流プログラムは個人的には楽しかったですが、これは何の意味があるのか、役に立ってるのか、自分なんかが何ができるんだという思いもあります。

この問いかけというか、疑問はきっと誰しもぶつかるものだと思ってます。いろんな人から似たようなことを聞きましたし、ぼくももっとひねくれた感じで考えたことあります。

結論は、どっちも大事。

質問者さんは国際協力への道の後押しが欲しそうだったのでそれよりの回答をします。

どっちを選ぶかは、自分がその時点で何に興味があるのか、何に課題意識を持っているのかで選んで良いと思います。焼肉と寿司、どっちを好きであるべきですか、日本人としてどっちを今食べるべきですか?って聞かれてるくらい違和感があるというか、比べる対象として適切じゃないんじゃないかと思います。

国際協力は税金の無駄だという批判をされやすいです。「国内が不景気で災害が多かったりして大変なのに、なんで聞いたこともない国に何億円もお金を出すんだ!媚びやがって!」みたいなことを言われたりします。納税者様のご意見ですし、最もなことだと思います。

ですが、日本で大きな災害が起こったとき、支援してくれるのは、ニュースになるのは欧米が多いですが、日本がこれまで支援してきた国からの援助もたくさん含まれています。

これは日本という国が各国の問題を解決しようと取り組んできたことに対するお返しでもあります。良好な関係を築いてきたからです。

国際協力にはいろんな意味合いがありますが、日本のパスポートが強いと言われる所以のひとつはこうした支援の結果、信頼の蓄積の結果でもあります。

外国を支援することもまわりまわって日本のためになっています。国際協力といわれる所以かもしれません。

適切な表現ではないかもしれないですが、友達の数が少ない≒もしもの時に助けてくれる人も少ない、と言えるかもしれません。

ぼくは現在、JICA海外協力隊(青年海外協力隊)隊員として海外に派遣されていますが、国内の問題にも興味はありますし、同じくらい課題意識を持っています。

それはやはり、自分の生まれた国だから良い国であってほしい、自分が触れてきたものに誇りを持ちたいとか、いろいろあります。最近思うのは、どこへ行こうとどこで住もうと、日本人であることから逃れられないなと。逃れられない以上、ぼくの人生の足を引っ張ってくれるなと、がんばってくれよという思いもあります。

ぼくがこうして海外にいるのは、将来なにかしら出番が回ってきたときに活躍できるように見識を深めていると言えるかもしれません。 まあ海外でも全然活躍で来ていませんが、裁量の多いポジションなので色々経験を蓄積しやすいところにいる…はず。

なので、どっちが偉いとかもないので、みなさんそれぞれの持ち場で誇りをもって頑張りましょうという話でした。

あ、1番偉いのはお金を稼げる人ですかね、JICAの原資は税金で、いっぱい稼いで税金たくさん納めてもらわないといけないし、NGOも個人や企業からの寄付ってお金に余裕ある人、つまりは稼ぎの多い人のサポートがないと活動できませんから。

身も蓋もない話かもしれませんが、何をするにもお金は必要です。もちろんお金がすべてとは言いませんが、お金があれば物事がスムーズに進むことが多いです。

ですので、国際協力興味あるけど、仕事としてするのはどうかと思う、危険な目に遭いたくない、快適な環境で暮らしたい…というのであれば、ビルゲイツさんのようにいっぱいお金稼いで、そのお金で財団作るのもありだと思います。

そこまでいかなくても、お金たくさん稼いでNPOやNGOに寄付するとかマンスリーサポーターになるとか、小銭を募金するとか、小さいことのように思えるかもしれませんが、それも立派な国際協力ですし、社会貢献だと思います。

ぼくは余裕のある人が余裕ある分だけ誰かを助けてあげるのが継続性がある良い支援だと思っているので。

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