まったくカリブの島ってやつは出費がいたいぜ #DAY2
日本を出発して36時間、ついにセントルシアに着いた。ぼくたちはここで3週間ほど語学を含めた研修を行うことになっている。
セントビンセントと同じく、ここセントルシアもイギリスの植民地だった影響で公用語は英語なはずだが、税関のお姉さんの言葉が全く聞き取れなかった。
事前に予想された通り、訛りが相当きついらしい。慣れるまでは時間がかかりそうだ。
セントルシアはトレッキング等のナチュラルツアーが盛んなだけあって、緑が豊富だ。ほぼ開発されていないと言っても良いかもしれない。
一応カリブのリゾート地であるから、観光客向けのサービスは価格が高い。2日目の夜、つまりはさっきということになるけれど、ホテルの近くのレストランへ行ってきた。
ぼくとしては、お金をあまり使いたくはないからスーパーでお惣菜的なものをつまむ程度でよかったのだけど、同期の隊員がJICA調整員さんの「どうですか、せっかくなんでモノは試しに1度行ってみては」なんていう言葉にそそのかされてしまった。高いレストランに入ってしまったのだ。
一般に、青年海外協力隊の隊員は治安の良いエリアに滞在する。ホテルだって悪くない。これは強盗その他トラブルのリスクを限りなくゼロに近づけるためだ。
治安が良いとなると、やはりそこそこなお値段になるだと思う。そこそこなお値段のところに滞在できるということは、そこそこお金を持っているわけで、その残り香に与りたい人たちがその周辺に店を構えるのだろう。
リバーサイドでガーリックトーストを4切れにチキンのマンゴーソースがけと野菜の盛り合わせ。
これにスパークリングウォーターをつけていくらになると思う?
なんと5000円(taxとチップ込み)ほど。
東京のレストランに慣れてしまっているぼくにとっては、味ははっきりいっていまいち。チキンにジューシーさが足りない。マンゴーソースを選択するあたりジューシーさで勝負しているのではないのかもしれないが、それならば、柔らかい肉を使うべきなのだけれど、ゴムかと思うような歯ごたえのささみじゃいただけない。
36時間の移動で疲れていて機嫌が悪いという点を差っ引いてもせいぜい60点だろう。川からはザリガニの臭いが風に乗ってやってくるし、見た目通りの良さはなかった。ウェイターのサービスはとても気持ち良いだけにおしい。
やはりカリブ海。物価が高いんだと思い知った夜となった。
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