見出し画像

ロンドンで楽しむ台湾グルメ。グローバル化バンザイ!

東京でサラリーマンをやっていたときは台湾市場の担当者だった。初めて出張で上司について台北に行ったとき晩御飯に連れてってくれたのがディン タイフォン、小籠包が有名なレストランの本店だった。

東京にも出店してるけれど、ぼくは行ったことがなかった。

ディン タイフォンは「必ず天然食材を使い、必ず手作り生地で、豊かな具材」というこだわりがある。

どこの店舗でもこうして手作りの様子をガラス越しに見ることができるようになっている。(台北、シンガポール、ロンドンの店舗しか知らないけれど)

肉汁たっぷりでアツアツで、初めて食べた時はこれが本場の小籠包の味なんだと感動していた。

以後、ぼくが台湾の担当者になってからは日本から技術者を台湾に連れていくとき、その技術者の労をねぎらう意味でもディン タイフォンに案内していた。技術者は通常、地方の研究施設兼生産工場にいるのでセールスの人間のように、全国各地を飛び回るようなことや会食の機会というのはなかなかないからだ。

そして、ぼくが台湾に技術者を連れていくときというのは良い話ではない。納品した商品の不具合のクレームの原因究明のための調査で同行してもらう。これで不具合の原因がウチにあれば1,000万円規模の損害賠償の話なので、ぼくは結構しんどい。契約なくなる可能性だってあるからそうなれば台湾に来る頻度が落ちてしまう。よくトラブルの起こる、とても繊細な商品を扱っていたわけだ。

ぼくは月曜日に台湾のアポ取って、日曜日から台湾に入って日曜日は現地の友達と会ったり観光して、月曜日は朝からみっちりアポをこなしてその日の夜か翌日の夕方に帰国して、その週の金曜日は日曜日の代休(アポに間に合わせるための休日出発なので休日出勤扱いになる)にして3連休をつくったりしていた。

懐かしい。

台湾のクライアントは皆さん優しくて、いろんなお店に連れていってもらっていたりした。良い身分だった。

とろとろの豚バラをご飯にかけただけのローカルフードの魯肉飯(ルーローハン)というのがあるんだけど、それがご飯止まらない系でめちゃくちゃおいしくて、その缶詰が売っていて、日本に持って帰ろうしたんだけど空港で全部没収されてしまう悲しい出来事もあったりした。機内持ち込みがいけないのだったかな。理由は忘れた。

そんなことを思い出しながら小籠包や台湾ラーメンをほうばった。ロンドンのディン タイフォンもうまかった。抜群にうまい。思わず涙が出そうになった。だってぼくが普段セントビンセントで食べることができる中華って、中華風カリブ料理で中華じゃないんだもの。それっぽいなにかに過ぎない。手厳しくもなんでもなくて。純然たる事実。

ロンドンでは魯肉飯(ルーローハン)を出す台湾料理屋をぼくは見つけることができなかったんだけど(たいして探してもないけれど)、

たしか東京にも店舗のある、一芳や

豆花をだす店もあって、台湾びいきのぼくにとってはロンドンは最高。

ちなみに、冒頭のディン タイフォンでハイビスカスティーとタピオカミルクティーを飲んだのだけど、どちらも抜群においしかった。

満たされた。幸せ。

サポートはいつでもだれでも大歓迎です! もっと勉強して、得た知識をどんどんシェアしたいと思います。