【起業戦略】第4講 競合とは、同じMUSTをカバーする存在
前回は、「マーケットは、共通するMUSTを持つ集団」という話をしました。
さて、今回は「競合」について話をしていきます。
「競合はどこ?」
ってよく聞かれるよね。まあ、聞いている方も、なにか分かって聞いている訳じゃないんだけど、答えられないとなんとなくバツの悪い気分になるやつ。
競合っていうのは、「同じMUSTをカバーする存在」少し言い方を変えると
「同じ予算を取れる存在」だと言える。
決して「自分たちと同じようなサービスを提供している存在」のことじゃない。この違いが分かっていないと、正しい事業の企画も、競合分析もできないことになる。
例を出そう。今回は体温計じゃないやつ。
「社内のコミュニケーションを良くする」みたいな目的で予算が確保されているとしよう。この手の予算は、わりとMUSTがゆるいこともあるんだけど、それでもMUSTとしては「その製品/サービスの導入により社内のコミュニケーションが改善できると確信できる」という条件があがるんじゃないかな。
あなたは「デジタル伝言板ツール」を提供するベンチャーのCEOだとする。MUSTはカバーできそうだ。
競合はどこか。
他の「デジタル伝言板ツール」メーカー?
まあ、それもあるかもしれない。でも、実際の競合、「コミュニケーション改善予算」を狙う企業は、他にもいくらでもいる。
「コミュニケーション改善トレーニング」プログラムを提供する研修会社。
「物理的な伝言板」メーカー。
「社内SNS」メーカー。
色々出てくるだろう。
でも、これが競合しているってことだ。
単に「サービスが似ている」だけの企業は、全然、競合じゃない。
という訳で、自分たちを起点に考えるんじゃななくて、顧客の「予算」「目的」「MUST」を起点に考えないと、本当の競合は見えてこないというお話でした。
次回は、競合つながりで「競合優位性」について話していきます。
https://note.com/todomadogiwa/n/nd1e1bfb396af
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