弟を泣きやませる、お兄ちゃんの魔法
今朝。2歳の弟が
「おばあちゃんちに行きたい」
「おばあちゃんちの公園に行こう」
起きた瞬間から泣いていた。
土日に祖父母宅に帰省した。
とても楽しかったんだな。
「あおむしみたね」
「でんしゃもあったね」
「おにわにみかんもあった」
寝起きまなこで、
楽しかった思い出を
沢山話してくれた。
こんなに可愛いと
今日連れて行ってあげたい親バカな私。
だけど現実は…
私は仕事。兄は小学校。
隣の県の遠い祖父母宅。
祖父母だって働いていて不在だ。
現実を伝えなければ
朝ご飯食べさせて
保育園まで送らないと。
私はだんだん焦ってきた。
ママ「今日は保育園だから、お休みの日にいこうね」
→弟「こーうーえーんー!(泣)」
ママ「おじいちゃんもおばあちゃんも働いていないからお家にはいれないよ」
→弟「こーうーえーんー!(泣)いくー!」
(さらに大泣き。トーン増強)
ママ「プリンでも食べようか」
弟 真顔にもどる。泣き止む。「うん!」
ママ(しめしめ。プリンで忘れたか!良かった)
弟は美味しそうにプリンを笑顔で食べた。
しばらくしてプリンを食べ終わる。
弟「こーうーえーんー!(泣)」
また泣き出した。状況は逆戻り。
えー!忘れてない!
プリンの効果、短っ!
「今日は保育園。ママもお仕事休めないし、どうしよう…」と困り果てていたら…
小1兄「こうえんいこうね。ばーばのいえは遠いから、くるまにのっていこう。」
そう言って、ランドセルを背負いながら、弟を車まで抱っこして連れていってくれた。
小1兄は子どもの気持ちも
大人の気持ちもわかる。
大人の気持ちもわかりだした年齢。
子どもの気持ちを否定しないで
いつも弟のダダを「うんうん」と、ただ聞けばいいんだよ。
やらなくてもいい。
聞くだけでいい。と教えてれた。
確かに「できない現実」を突きつけると、さらに大泣きする。だから「気持ちを受け取る」ことが大切なのかもしれない。
弟は、はじめての兄のだっこに大喜び。
祖父母宅近くの公園に行きたい気持ちの存在は忘れてないけど、車にすんなり乗ってくれた。
あとは保育園まで送るだけ。
保育園の駐車場でも目的地が違うことに大泣きしていたけど、保育園の先生に助けてもらって、預かってもらえた朝でした。
兄には本当に「ありがとう」の気持ちを込めて、出発前に抱き締めました。
はにかむ笑顔、ママは忘れないよ!
私だけで解決できないこと。
小1で、まだ身長だって私の半分の兄が
何も言わずにそっと助けてくれたこと。
それが嬉しかった。
子育ては、ひとりじゃできない。
パパは出勤して「ワンオペ」と
ひとりで気を張っていたけれど
小1ともなると、助けてくれて
もうワンオペではないんだなぁ。
帰って来たら
今日のありがとうを
また伝えようと思った朝でした。
私たちは、できるできないと白黒伝えがちではないですか?
グレーな感じで、そのうち忘れるや、
くらいな気持ちで、
この後の展開を楽しめるくらいの余裕が
できたらいいなぁ。
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