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下らないニュース解説その27 東大生、コロナで留年して大学に抗議

もう暑くて外に出るのも億劫な今日このごろですが、今回のニュースは私的に昔を思い出させるニュース。

東大の学生が訴え「コロナ感染で教育受ける権利奪われている」欠席届提出遅れ補講認められず留年

東京大学「コロナ救済措置」打ち切り “留年危機”学生相次ぐ…診断書提出も補講なし

ニュースをナナメ読みしてまず頭に浮かんだのは、「いきなり抗議かよ、理Ⅲッパリらしいな」「単位がないなら、もう1年駒場をエンジョイできるじゃない!」などという、私らしからぬ上品極まりない感想。

この学生に限らず、コロナ罹患による留年者が数人出ているようですが、私の頃でも1割は留年すると言われてたし、実際してた人いたし、研究室にも留年して入ってきてそのままフェードアウトした人もいるし、
コロナがあろうがなかろうが、留年なんて別に東大では珍しいことでもないでしょう。

当ニュースの真偽および是非の程はともかく、私が言いたいのは、6浪、ましてやロンダなどせずに、誉れ高き旧制第一高等学校(駒場の教養課程のこと)にきちんと入学できたのだから、それだけで充分でございましょう、ということ。

世の中には一高に入りたくても入れない人、惜しくも数点で落ちた人から単なる口だけの身の程知らずまで、入学できずに終わる人間の方が大多数なので、見事入学を成し遂げた諸君がこれ以上のことを望むのはちょっと欲張り、もっとハッキリいえば強欲というものでしょう。

そういった一高のお坊ちゃんお嬢ちゃんの方々におかれましては、ここいらで理不尽な挫折の一つでも味わっていた方が、人生に味が出るってものでしょう。

それに、駒場のキャンパスライフって、結構楽しいではございませんか。

クラスごとに語学の授業受けてまるで高校か何かみたいだし、体育の授業はあるし、渋谷やあの下北沢にも近いし、加えて、最近?では駒場寮の跡地に豪勢な建物が建っていたり、購買や食堂や情報棟等キャンパス内設備が刷新されていたりと、昔と違ってえらく快適というではございませんか。

まぁ、教養学部に進学する人は卒業までずっと駒場だし、私は駒場より本郷の方が好きだし、留年もせず4年でキッチリ卒業したし、他人事だから好き勝手言っているのだけど。

素晴らしき情報処理

そんな旧制第一高等学校に数多ある授業の中での白眉といえば、何度もTwitter等で申し上げている通り、やはり文Ⅰから理Ⅲまでの全学生が受講する、必修科目「情報処理」でございましょう。

なにせ「教養課程、特に情報処理を受講せずんば東大生にあらず」という主旨の発言を伊東某なる東大准教授がおこない、当該発言を東大が黙認する、つまり当該発言にお墨付きを与えたも同様のことをしたという、まことに高尚な経緯があるからであります。

参考文献:文春オンラインの記事

その素晴らしき情報処理とは一体どんな授業だったのかというと、ここで正直に告白申し上げると、はじめの辺は教授の話そっちのけでネットサーフィンしたり、なにせ毎日二日酔いだったので寝たりしていて、あまり覚えていないのでございます。

確か「ネチケットを守りましょう」的な話があり、それ関連のポスターが教室に貼られていた覚えがあり、ニートの頃2ちゃんで色々なスレを荒らしていた私としては身につまされる思いで、まことに恐縮しきりでございました(大嘘)

そんな素晴らしき情報処理のクライマックスといえば、「天下の東京大学のサーバーに自作のホームページをアップしましょう」という実習で、確かCSSなどといった余計なものは使用せずhtmlベタ打ちでアップするという、流石旧制一高と感嘆せざるを得ない、素晴らしい課題だったのでありました。

「なんだこりゃ。前職(前校か)の工繊大のプログラミング演習の方がよっぽど厳しかったで」などとは口が裂けても言えず、自身のヘボデータを早々に高貴なサーバーにアップロードさせていただいた私は、プログラミングのプの字も知らなさそうな地方のお坊ちゃんの手助けをしたのでありました。

すると、流石は一高のお坊ちゃんらしく、何かお礼をさせてと仰るではございませんか。

こんな事でお礼をされてはかなわんと断ったのでありますが、どうしてもときかないので、タバコが切れかけていたのでタバコ(マルボロメンソールライト)を奢っていただいたのでありました。

タバコの話

で、何でマルメラだったのかというと、当時の私は一高生らしくアメスピメンソールを吸っていたのだけど、自販機にアメスピなんてなかった時代だからであります。

※本郷に進学してからは何故かマルボロに変えた、そこから山梨に飛ばされるまでずっとマルボロ(赤か緑)で、山梨に飛ばされた10月に2度も風邪をひいたので、「これはマルボロが悪いに違いない!」と思い、久々にアメスピメンソールに戻した経緯がある(いやタバコやめろよ)。

そういやタバコといえば、私がいた頃は駒場の購買前にタバコの自販機あったし、13号館横とかで自由に吸えてたで。

今だから言うけど、受験当日の休憩時間、国語と数学の合間、世界史地理と英語の合間にもゴールデンバット吸っておりましたし。(ちなみに、センター試験のときはゲンを担いでラッキーストライクの両切り吸ったのだけど、結果はあのザマだったのでラッキーストライクは好きじゃない)

本郷においても図書館の玄関前とか、法文の廊下とか至る所に灰皿置いてあってタバコ吸えたのに、2010年頃行ったら喫煙所がキャンパスのすみっコに追いやられていて、非常に肩身の狭い思いをしたのを思い出したヮ。

受験生諸君!諸君も旧制第一高等学校に合格して素晴らしき情報処理の授業を受けよう!

そして喫煙者の権利を守ろう!憲法9条を守ろう!知らんけど

というわけで今回はここまで。

応援、ありがとー