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2024年 夏、改めて「平和」について考えたい。

この夏、世界中がスポーツに沸き立ちます。

4年に一度の熱狂をもたらす、この世界的スポーツイベントは、平和な社会を推進することを目的のひとつとしています。

確かに各国の選手たちが人生を賭けて競い合う姿は、互いを敬う精神・国境を越えたスポーツマンシップを伝えてくれます。

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一方で、未だ世界各所で争いが続いています。

どの争いも一向に収束の気配が見えず、その激しさは増すばかりです。

病院に入院していた人たち、助けに向かった医師やボランティアの人々、生まれたばかりの赤ちゃんまで…。
数えきれないほどの命がこの瞬間にも奪われていることを、私たちは連日、目の当たりにしています。


一体、私たちが掲げる「平和」とはなんでしょう。
どんな歴史を経て、私たち人間は「平和」を必要とするようになったのか。
そして私たちの望む「平和」はどんな顔をしていて、誰のためにあるのか。

たくさんの目が世界に向けられるこの夏、今一度、考えてみたい。
そんな思いを込めて、私たちはこのようなクリエイティブを作りました。



私たちから発信できる小さな提案です。

楽しい・明るい!というテーマではないだけに展開できる場所やスペースも限られますが、提案に共感いただいた書店さんで、このクリエイティブを用いたフェアやコーナーを展開いただきます。クレヨンハウス東京店、誠品生活 日本橋、広島 蔦屋書店をかわきりに、続々と展開予定です。

国旗のえほん』『完全版・国旗のえほん』『せかい地図絵本』をはじめ、戸田デザイン研究室が世界に眼差しを向けるために作り続ける絵本たちも並びます。

このテーマにふさわしいと書店員さんが選んだ、他出版社さんの本も一緒に展開されることもあるでしょう。

大きなテーマを考えるには、広い視点を持つことが重要です。

弊社作品に限らず、色々な本を通じて「平和」について思いを巡らせていただけたら嬉しいです。

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最後に私たち戸田デザイン研究室の考えを少しでもお伝えできたらと思い、『完全版・国旗のえほん』のあとがきの一部を紹介します。


世界の流れを変えた数々の出来事は、いつも人々の心の声が原動力となっていました。

今の世界の状況を見て、「私たち市民の声など届くのか」と諦めの気持ちが沸き上がることも多々ありますが、今を生きる人々の思い・願い無くして何かを変えることはできません。

皆さんと一緒に、未来に少しでも良い世界を繋いでいけることを願って…。