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戸田市未来の学び応援プロジェクト始動!~ワクワクする未来の学びを一緒に実現しませんか?~

 決められた正解をひたすらに探し求める学び。
 教壇に向かって一列に並んだ机の配置。
 教師の経験と勘と気合いだけに頼った指導。

 こうした、これまでの学校・教育の「当たり前」を問い直し、ワクワクする未来の学びを実現するため、学校が動き出しました ― ― ―

 こんにちは。教育政策室主幹の吉村と申します。埼玉県教育委員会からの派遣として、戸田市では2年目を迎えています。
 今回は、今週から開始した、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングである、「戸田市未来の学び応援プロジェクト」にかける思いについてお話させていただきます!

▼募集ページはこちらから

1. なぜ今回のプロジェクトを始めたの?

 本市においては、これまでも「変化する社会の動きを教室に取り入れる」との考えのもと、ICTを文房具として活用した子供たち一人ひとりのニーズに応じた学びなどに、他の自治体に先駆けて取り組んできました。
 一方で、子供たちや学校には、人的資源や財政的資源が今以上にあれば、もっと”あんなこと”や”こんなこと”を「やってみたい」という夢がたくさんあります。

 こうした子供たちや学校の「思い」「願い」を実現することで、「教育日本一」の実現に向けた更なる一歩を踏み出したい。
 子供たちの未来の学びをみなさまと一緒に創り上げるため、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを実施することにしました。

 また、本市では「学校に伴走し、積極的な自走を支援し、逸走や暴走を軌道修正する」ことを教育委員会の基本姿勢としています。
 こうした提案について、学校が個別にクラウドファンディングを実施することも考えられましたが、多忙な学校現場の働き方改革を考慮し、また、想像以上に多くの学校から夢のある提案をいただいたこともあり、教育委員会として「学校の積極的な自走を支援する」観点から、これらの提案についてまとめてクラウドファンディングを行うこととしました。

2. 具体的にどんな提案が出てきているの?

 「戸田市未来の学び応援プロジェクト」は、これまでの教育・学校の「当たり前」を問い直し学校主体による夢のある学校改革や、教育委員会による産官学民連携の下での教育改革の提案を実現する取組です。
 それでは、学校からの提案を紹介させていただきます!

提案内容の詳細は、以下のプロジェクトをクリック

インクルーシブ教育


教職員の対話や意識改革


PBL(課題解決型学習)


デジタル技術の活用


体験活動


部活動改革

3. プロジェクト開始に当たって苦労したことは?

 今回、クラウドファンディングを実施することと併せて、皆様から御寄附いただいた資金を年度を超えて機動的に運用できるようにするため、「戸田市未来の学び応援基金」を新たに設置しました。
 基金を設置するための条例は、先の令和4年9月定例市議会に上程し、可決されたところです。市議会の皆様からもたくさんの御意見をいただきました。

 今後、子供たちの未来の実現に向けて、学校現場の「やりたい」を継続的に支援してまいります。


戸田市未来の学び応援基金

 また、学校の提案をもとにクラウドファンディングを行う取組も初めての経験でした。クラウドファンディングで資金を確保するために提案資料を作る機会は、各学校においてもこれまでなかったことと思います。
 単なる説明資料ではなく、提案を御覧になった方がプロジェクトに魅力を感じ、寄附したい!と思うような魅力的なプレゼン資料を作る必要があります。
 そのような観点から、元校長の学校経営アドバイザーにも参画いただきながら、学校に伴走し、公表資料のブラッシュアップをしてきました。

 本プロジェクトをはじめ、学校の夢のある提案をできるだけたくさんの方に知ってもらいたい
 こうした思いから、動画(ショートムービー)を作りましたので是非ご覧ください!

4. 他の自治体のプロジェクトとの違いは?

 教育環境の整備のために寄附金を募るなどしている自治体は多々あります。
 しかし、未来の学びを真に実現するには人的資源や財政的資源だけでは不十分で、子供を支える大人の側の価値観のアップデートが必要です。

 そのために、今回のクラウドファンディングのテーマを学校から募集するに当たり、以下の要件に沿った、全国的なモデルとなる「夢のある学校改革」であることを求めました。
 この基本理念は、これまでも本市の教育改革のコンセプトとなっていましたが、今回のプロジェクトに向けた覚悟として、戸田市未来の学び応援基金条例第2条に新たに規定しました。


5つの要件

 「脱・正解主義」「脱・自前主義」「脱・予定調和」「脱・教師主導」「脱・3K(経験と勘と気合い)」といった、教育・学校の「当たり前」を問い直すことを基本理念として定めている取組は全国でも例がなく、先進的なものだと考えています。
 リソースと価値観のアップデートが組み合わさることで、全国的なモデルとなる「夢のある学校改革」が実現されます。

 また、こうした取組が”戸田市だからできるんでしょ”、”戸田市しかできない取組だよね”とならないように、本市教育長の戸ヶ﨑が構成員となっている国の会議の場全国各地からの戸田市に対する御視察の場などを通じて、積極的に発信し、横展開を図っていきたいと考えています。


5. 寄附するメリットは?

 御寄附は、ふるさとチョイス(ふるさと納税サイト)又は戸田市役所にて行うことができます。
 御寄附の際は、特定の提案内容を指定して御寄附いただくか、プロジェクト全体に対して御寄附いただくか、いずれかの方法で行っていただきます。


寄附方法

 本プロジェクトは、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングです。
 そのため、個人からの御寄附については、2,000円を超える部分については、一定の限度額まで所得税と合わせて個人住民税の控除を受けることができます。
 一方で、法人からの御寄附についても、支払った金額全額を損金へ算入することができます。なお、本市は企業版ふるさと納税は実施しておりません。

6.事業の実施予定や寄附への返礼品は?

 本プロジェクトでは、先ほど申し上げたように皆様からいただいた御寄附を「戸田市未来の学び応援基金」に積み立てます。
 その後、2023年夏ごろを目途に、プロジェクトの事業化を行う予定です。データによる効果測定や評価を実施するとともに、2024年4月以降に一定の成果としてまとめる予定です。


今後の事業スケジュール

 「寄附したお金がどのように使われ、子供たちの学びがどう変わったのか知りたい!」と思われる方も多いのではと思います。
 そこで、プロジェクトの進捗や成果等について、本市ホームページやSNS等により情報発信するとともに、御寄附いただいた方には、取組をまとめた研究集録等により報告させていただきます。
 さらに、30万円以上の御寄附をいただいた方には、成果物をご覧いただく機会を用意いたします。(※全体の人数や新型コロナウイルス感染症の状況等により、対面、オンライン又はハイブリッドのいずれかの形となります。)

7.おわりに

 ここまでお読みになって、いかがだったでしょうか?

 こうしたプロジェクトに対して、「市の予算で行うべきでは?」といったお声もあると思います。
 もちろん、全ての経費を予算で措置できるのが理想ですが、現実にはそれを待っていてはプロジェクトを実現するには一定程度の期間がかかります。他方で、理想を掲げて平等に皆に支援が行き渡るのを待っていても、今学んでいる子供たちの前で時計の針は動いていってしまいます

 そうした現実がある中で、あらゆる手段を駆使して子供たちや学校に一刻でも早く、支援の手を差し伸べたい。「教育委員会がお金稼ぎをすることが望ましくない」という、これまでの教育の「当たり前」に一石を投じ、「学校の自走を支援するために教育委員会がプロフィット・センターになる」というマインドチェンジを起こしたい

 こうしたわたしたちの思いに共感いただき、「面白そう」「応援したい!」という方がいらっしゃいましたら、是非SNS等での拡散や、御支援をお願いできますと幸いです

▼寄附はこちらから
https://www.furusato-tax.jp/gcf/1998

 今後とも引き続き、戸田市の教育改革への挑戦に御指導、御支援の程よろしくお願い致します。

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