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文由閣1階が新しくなりました

完成イメージ

進化を続ける東長寺

檀信徒のみなさまと、共に歩み、共に在るために、東長寺は常に新鮮で活発でありたいと考えています。
歴史を顧み、先人に思いを馳せつつ、今の時代と暮らしを見つめれば、大切に守り続けること、新しくなすべきことは何か、思いは尽きません。
できることを一つ一つ、丁寧にみなさまと分かち合えたらと願っています。

様々な人が使えるより立ち寄りやすい場所に

去る10月の終わりの3日間をつかって、文由閣1階のロビー改修工事を行いました。これまでよりも開かれた「みなさんのサロン」のような場所を目指しています。この背景には、コロナ禍で人と人のつながりが薄れる中、いつの日か東長寺が縁を絆ぐ場を回帰させたいという願いがありました。

改修工事1日目。 受付机が一部を残して取り払われました。

リニューアルに際し、打ち合わせを重ねながら、当山の思いを汲んだデザインを手がけてくださった山本春奈さん(株式会社デコール)によると今回、大切にしたのは「自由度が高まること」。そして「誰でも使える集まりやすい空間であること」だと言います。建て付け式だった受付机を取り払い、稼働式カウンターに変更。繋げ方を変えることで、こども食堂や講習会など多様なシチュエーションに対応できるようになりました。また、カウンターの大きさは対面した際に圧迫感がなく会話がしやすい距離となるように検証を重ねたそうです。

インゴ・ギュンター作 《Seeing Beyond the Buddha(仏陀の向こうに観る)》が改修工事の様子を見守っています。

さらに「誰でも使える集まりやすい空間」であるために「温故知新の象徴として新しい素材を取り入れることにしました」と山本さん。「文由閣は「文化の由縁になる」場所となるよう設計されています。マツの無垢床や竹の格子天井、周囲に広がる水盤など、自然との調和を大切にしている空間です。後から作ったものの素材が、他にある素材の存在感から浮いてしまわないよう、素材の選定は特に慎重に行いました。和紙や漆喰といった日本古来の素材も検討していましたが、柔らかな印象を与えつつも、沢山動かせる長期的な丈夫さも併せ持つ、リノリウムという天然素材をメイン素材として選びました」

工事中もいろいろなアイデアが浮かぶようで、山本さんは細かく調整を重ねていました。

今回のリニューアルデザインを「新しい取り組みとして大変やりがいがありました」と語る山本さん。今後改修後のロビーが「文由閣の名の通り、訪れる皆さまのご縁を経由する穏やかなコミュニティスペースとなれば嬉しい」と期待の言葉もいただきました。現地では、すでに結の会のスタッフが皆様をお迎えしています。まだまだ心の落ち着かない日々ですが、ご来山の際には文由閣に生まれた新たなスペースへ、ぜひお立ち寄りいただければと思います。

文由閣のリニューアルデザインを手がけた
株式会社デコール CS事業部 事業開発部 山本 春奈さん

「コロナ禍で生活様式が変わったことでそれまでの暮らしに不便さを感じ、リノベーションのご相談を頂くことが増えてきています。今回、東長寺様とのお仕事もそうした流れの中で初めてご縁をいただきました。今後も文由閣の掲示板の新設など取り組ませていただく予定です」

『萬亀』No.140(2022年12月号)より


お坊さんがいる、お坊さんと話せる。”寺カフェ” を開催します。

*2023年4月の開催日程*
4/3(月)15時〜閉山まで
4/25(火)15時〜閉山まで

寺カフェでは、お坊さんとお話ししながら、簡単な座禅や一言写経なども体験していただけます。
どなたでもご自由にお入りいただけますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

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by PRTIMES


<お問い合わせ連絡先>
東長寺結の会事務局 
電話:03-5315-4015(9:30~17:00)
メール:toiawase@tochoji.org