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藍と藍色の違い

#野老朝雄

ご存知の方も多いはず。
ご本人としては、この紹介は不本意かも知れない。でも分かりやすいのは2020東京五輪のシンボルではないだろうか。

野老朝雄さんのアートワーク



磁力

野老さんを引き合わせたのは、人間磁石慈力こと永原レキ。いや、元の元はあの方窪塚洋介かも知れない。

きっかけはこの靴下。

藍染の靴下

本藍。灰汁発酵建で染めていただいた。ここではさらりとだけご紹介。東京青梅の老舗

壺草苑こそうえんさんで染めていただきました。年間で作られるすくもの数より多く、世の中に溢れるインディゴ 製品とは別物。そして間違いなく本物です。阿波藍を江戸時代から継なぎ使っている。その証は、色落ちしない。もちろんのこと天然100%です。それについては、このプロジェクトが形になった際に記事にします。

この靴下。もうひとつ深くて。原料に使われている綿は、タビオが種から育てたものです。これもいずれ…。そして、そこに

段染めにシンボル刺繍


こう見ると海が見せる表情ですね


野老さんのアートワークを刺繍しました。海から昇る太陽や月を象徴したかのようなデザイン。偶然ですが、このように仕上がりました。


対話

突然のレキくんの呼びかけで、今後のことをリモートで話すことに。そこで野老さんから聴こえてきた想いに驚いた。総柄のストッキングが作りたい。?耳を疑った。

「金と金色ってあると思うんです」

なんのことか一瞬わからなかった。話は続き、藍と藍色もそれかな。と野老さんは仰る。

なるほど。藍の素晴らしさ、未来へ繋ぎたい想い。それをただ真っ直ぐ・・・・に。では届かない。なので、まず藍色はジャパンブルーとして。そして象徴するアートを化学だったとしてもまずは点で伝えて。そこから線を引いていき、藍へ阿波へと導く。そういう考えときいて納得した。そう

この方はデザイナーではない。1時間もないリモートでそれを理解した。芸術作家。古いのかも知れないが、電波だけでは失礼と思った。画面上で分かることも多いが、創作の源は現役のアーティストなら面して感じる必要があるし、好機だと思う。

「アトリエにお邪魔してもいいですか?」

快く二つ返事。翌週に予定を組んで訪れた。


建築家

ある記事を目にした。

わたしは、諦めた建築家。現在に不満はない。以前書き上げたnoteにも記したが、今でも二十歳の自分は越えられないと直感している。だから未練は無い。


野老さんの何に共鳴したか?

それは、

つなぐ・・・

だと思う。建築も然り。アートも、そして言葉だって。そこに在る人だから。直接話すのが楽しみで仕方ない。


訪れて

「ピンポーン」

ある閑静な住宅街。アトリエに到着しチャイムを鳴らした。ドアが開く。どことなくシャイな人柄は瞬間で伝わる。

「ビールでいいですか?」

晩18時の訪問。遠慮なくいただいた。最初の1時間はレキくん交えて高知とリモート。その後二人きりで。野老さんの想いをたくさん聴いた。わたしは相槌するだけ。商談ではないし、思い浮かぶ整わない言葉でいい。想いをすべて語っていただいた。

実は同世代な二人。奥さま(マネジメントされている)も帰宅されご挨拶も済み。その後もさらに話は弾み、外呑みへと。ホテルへ着く頃には日付が変わっていた。

ぼぅっと考える

何が出来るだろう。おそらくすぐにはビジネスにならない。仕事とするならば時間が必要と思う。でも何かしたい。2025 OSAKA EXPOを待たなくても…


形にすること


有形無形に拘らず想いを具象化する。表現する。わたしならそれが靴下であること。タイツやストッキングとして具現化する。まずはこれ。ビジネスはあと。手順が今ぽくないのは承知の上で。


だって
四の五の言わず
これを見て、電撃走りました
久しぶりな感覚



ゾクってしました。

アートから藍色へ。そして藍へ。そんなプロジェクトを進めていきたいと思っています。

TABIO CRAFTS未来に継なぎたいもの


そのトップは野老さんの想いからスタートしたい。それはこの出会(藍)いがもたらしたと思います。








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