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世界に飛び立ったトビタテ留学生たちのストーリーをご紹介します!【第1章】

こんにちは。船橋力です。

前回から始まった『トビタテ!世界へ』一部無料公開シリーズ。

前回の記事では、本書の「はじめに」を公開いたしました。(前回の記事はこちら

●『トビタテ!世界へ』目次
はじめに
第1章 世界に飛び立ったトビタテ留学生たち
第2章 衝撃的だった世界のリーダーたちの実力
第3章 「トビタテ!留学プロジェクト」の始動
第4章 トビタテ流人材育成の仕組み
第5章 これから海外へ飛び立つ君たちへ
第6章 私の「越境体験」とトビタテに込めた思い

【第2回】の今回は、第1章「世界に飛び立ったトビタテ留学生たち」で取り上げた9名より、洪 英高(こう ひでたか)さんのストーリーをご紹介します。

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憧れの本田圭佑選手に事業計画をプレゼン
──出資を決めさせた大学生のパッション

「お前、日本人ちゃうやろ。日本から出ていけ」

在日韓国人の洪英高さんは、小・中学校時代に周囲からこう言われるなど、国籍で差別を感じた経験がありました。

強豪校でサッカー漬けの生活を送りましたが、思うような結果を残せず、大学受験も失敗。落ち込んでいた時に救ってくれたのが、大ファンである本田圭佑選手がインタビューで語っていた「ケガして思ったのはチャンスやなと。ケガをしたことで、すごい遠い試合に向けて自分を作り直せるんです」という言葉だったと言います。

同志社大学進学後は、ITに興味を持ち、「本気になるため本場を見に行きたい」と、初の海外 旅行先にシリコンバレーを選びました。多様性で満ちあふれていたグーグルのオフィスを見学し、 衝撃を受けた彼は、国籍問題で悩んでいた自分がちっぽけに感じたと言います。

帰国後、留学について悩む女子学生から相談を受けたことがきっかけで、世界中の留学生が、留学先で現地の学生と馴染み、差別を受けることなく、快適に生活しやすくなるようなコミュニティサイトを立ち上げたいと考えるようになりました。

文系出身でITスキルはなく、周囲からは冷ややかに見られていましたが、実現の一歩として、もう一度シリコンバレーに行こうと決意し、トビタテに応募。400万円を超す給付型の奨学金をもらい、翌年から17カ月の留学を果たしました。

留学先での出来事です。本田選手のメール マガジンで「本田圭佑に聞きたい100のコト」という質問を募っていて、しかも、たまたま本田選手がサンフランシスコに滞在していることを知った彼は、自分のビジョンを訴え「ぜひ会ってください」とメッセージを送りました。すると、強運なのか、意志の強さがそれを導いたのか、なんと翌日、本人に会えることになったのです。

本田選手には、投資家としての一面があり、サッカー選手としての忙しい時間をぬって、夢や ビジョンをもつ世界中の人たちと接点をつくる活動を精力的にこなしていました。

対面は30分ほどでしたが、奇跡はそれだけで終わりませんでした。興味をもたれた彼は、1カ月後、本格的に事業計画をプレゼンテーションする機会を得たのです。本田選手から二度目のミ ーティング先に指定されたのは、メキシコの高級ホテル。そのとき彼は日本に一時帰国していたのですが、寝食を忘れて準備を整え、本田選手に会うためだけにメキシコへ飛びました。

一連の経緯を洪さんから聞かされ、プレゼンテーションの内容について相談にのっていた私たちトビタテスタッフも気が気ではありません。当日、事務局に待機して報告を待っていたところ、テレビ電話を通じて彼から連絡がありました。

本田選手にプレゼンテーションの内容を詳しく聞かれたうえ、別れ際に、

「今の事業計画より、クレイジーなアイデアを考えてきてください」

「留学マッチングサービスとして、既存のリーディングカンパニーを倒す戦略を考えてきてください」

と、次の日までの課題が出されました。そうした課題に答えると、さらにまた新たな課題が「明日までに」と出されたそうです。

朝5時まで課題に取り組み、少し仮眠をとったあとに起床。日中、「15分後に、食事はどうですか」といった本田選手からの突然の電話に備えながら、ホテルの部屋で、ひたすら課題に対するよりよい答えを考え続けました。

「正直、毎日の議論に手応えはなく、常にベストを尽くすことだけに集中していました」と、彼は話していました。私たちスタッフも、できる限りのアドバイスをし、地球の裏側からの吉報を待ちました。これで彼の人生が変わるかもしれないし、思いだけで突っ走る若者を応援したいという気持ちが私には強くありました。

結局、彼は3日間、本田選手と会い続け、最終的に見事、出資してもらえることが決まりました。心の底からほっとするとともに、おこがましいですが、「本田選手、やるじゃん」と思いました。事業性以上に、洪さんの覚悟や本気、パッションを見極め、そこに投資をしてくれたのでしょう。

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本田選手からの出資金をもとに洪さんは、それまで趣味で運営していた、留学経験者から直接体験談やアドバイスを聞けるオンライン相談サービスを事業化。現在は、事業転換を経て、「混ぜる暮らしで、世界はもっと豊かになる」をミッションに掲げ、下宿文化を現代にアップデートするホームシェアリングサービス「Homii」を提供しています。

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書籍では洪さんのほかに、以下のようなタイトルで8名のトビタテ留学生を紹介しています。

反対する指導教官を説得して挑んだ留学
 一汁三菜弁当の開発を通して和食をアピール
中国系留学生に圧倒されて実力不足を痛感
 100本以上の論文を読みあさったストイック留学
ラオス版「九九のうた」を開発・普及
 平均点を15日間で倍増させたスキル
信念は「人が変われば日本が変わる!」
 高校生に留学を啓蒙するトビタテ卒業生
何度断られてもスポンサー探しに奔走
 実を結んだ日本・メキシコの架け橋イベント
留学で培った知識と経験を故郷のために
 造船の島の魅力を若者の視点でアピール
心が折れても続けた街角インタビュー
 留学で芽生えた新たな意識と人生観
発展途上国の現実を肌感覚で実感
 高校生が身に付けた「自分を信じる力」

彼ら彼女らのストーリーをご覧になりたい方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

本書の印税は「トビタテ!留学JAPAN」に寄附させていただきます。

また、『トビタテ!世界へ』を全国約15,000校の全ての中学と高校に届けるプロジェクトを立ち上げました。(プロジェクトの詳細と想いはこちら

1月22日(水)より朝日新聞系列のA-portにてクラウドファンディングがスタートします。この”ちょっと無茶な”挑戦への応援よろしくお願いいたします!

※2020/01/22 追記※
ついにクラウドファンディングがスタートしました!
以下のページより、ぜひご支援のほどよろしくお願いいたします。

以下のFacebookグループにて、プロジェクトの最新情報を確認いただけます。ぜひご参加いただけると嬉しいです

『トビタテ!世界へ』応援コミュニティ
https://www.facebook.com/groups/822562108141997

最終回となる【第3回】は、1月18日(土)に「第6章 私の「越境体験」とトビタテに込めた思い」を一部公開いたします。お楽しみに!

※2020/01/18 追記※


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トビタテ!
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『トビタテ!世界へ』著者・船橋力と有志による、若者の留学を応援するプロジェクトです。「書籍『トビタテ!世界へ』を全国すべての中学・高校約15,000校へ届けたい!」目標金額2,000万円達成→https://a-port.asahi.com/projects/tobitate