うまい話に騙されないで!出会いやギャンブル、人の欲につけ込む危険な詐欺
雑誌やチラシ、インターネット広告などで、「デートするだけで高額報酬」「ギャンブル必勝法教えます」などの怪しい広告を見かけたことはありませんか?
もちろん、そんなオイシイ話には必ず裏があります。その気になって乗ってしまうと、詐欺に巻き込まれる危険が!今回は、“人の欲”を利用した詐欺に騙されないための基礎知識をご紹介していきます。
甘い言葉で誘惑する「交際あっせん詐欺」
広告やメールなどで「会員登録をすれば、素敵な女性/男性を紹介します」といった案内が届き、そこに記載された連絡先に問い合わせると、登録料や保証金などの名目で高額な支払いを請求される「交際あっせん詐欺」という詐欺手口があります。
ただ交際相手を紹介するだけでなく、実際にその相手と会わせることで詐欺のターゲットを信じさせて引き込み、より高額な支払いを迫る事例も発生しています。具体的な手口は、次のような流れです。
▼会員登録料を支払った後、相手に会う機会がセッティングされる
▼その相手と会った後、紹介元から「あなたのことを気に入っている」など、好意を持たれていると連絡が入る
▼その相手をキープしておくためにポイントの購入や保証金を求められる
このようにわざと恋愛感情を煽るような手法で、金を騙し取るケースが発生しています。本当にデートさせることでターゲットの気分を盛り上げさせ、冷静な判断を妨げるのが目的です。
また「お付き合いすることになれば、相手から報酬がもらえる」など、交際することでお金が儲かることを匂わせるパターンもありますが、これも騙しの手口です。「もう少し会員ポイントが貯まったら直接会える」というように、何度も課金を要求し、あげくの果てに結局紹介しないケースもあります。
他にも、「お金を受け取ってほしい」というメールや、間違いを装ったメールをきっかけに詐欺に発展するケースもあります。メールのやり取りを重ねるうちに出会い系サイトに誘導され、「お金を受け取るにはポイント購入が必要だ」と言われたり、サイト上でやり取りを続けるためには課金が必要だと促されたりして、高額なお金を騙し取られます。
近年はSNSで突然外国人からメッセージが届き、マメな返信と甘い言葉で誘惑され親密になったところで、「トラブルが起きたから助けてほしい」「会いに行くためにお金が必要」などと言って高額なお金を騙し取る、いわゆる「国際ロマンス詐欺」も流行しています。
出会いの機会が制限されがちなコロナ禍では特に、交際あっせん詐欺や恋愛感情を悪用する詐欺に注意です。
必ず儲かると思わせて騙す「ギャンブル詐欺」
「ギャンブル詐欺」で代表的なのは、パチンコやスロット、宝くじ、競馬や競艇などの公営ギャンブルに便乗した手口です。20~30代の若い世代でも、一定の被害件数が発生しています。雑誌やインターネット記事、メールや電話による勧誘で騙そうとするケースがあります。
1. パチンコやスロット
「パチンコの必勝法を教える」といって情報提供料を請求するほか、「パチンコのPRスタッフとして打ち子のアルバイトを募集している」などと報酬が出ることを匂わせ、仕事を始めるには保証金が必要などと言って金を支払わせるケースがあります。
2. 宝くじ
宝くじの事例で代表的なのが、情報管理会社などを名乗り、「当せん番号を知っている」と電話で話を持ちかける手口です。具体的な手口は次のような流れです。
▼「宝くじの当せん番号が事前に分かる。今から教えるので明日の新聞を確認して」と言い、当せん番号を教える
▼被害者が翌日新聞を確認すると本当に当せんしており、詐欺師を信じてしまう
▼「次は2等が当たるので、その●%を情報提供料として事前に支払ったら当せん番号を教える」と話を持ちかけられ、金を支払ってしまう
なぜ、詐欺師が教えた番号が本当に当せんしているのでしょう?実はこれは、単純に抽せん発表のタイムラグを悪用しているだけなのです!宝くじの抽せん発表はインターネット動画で生中継されるため、詐欺師はあらかじめその結果を見ておき、被害者にはわざと次の日の新聞で確認させて信じ込ませているに過ぎません。
宝くじに関する詐欺として、次のような事例も見られています。
・「宝くじの全国販売権が一部開放された。お金を払えば販売権が得られる」といって勧誘し、高額な預託金・加盟金を請求する
・宝くじの時効当せん金の配当や、海外の宝くじ販売の取り次ぎを装って手数料を騙し取る
・突然「宝くじに当せんした」というメールやSMSが届き、記載された番号に電話をかけるよう促したり、記載されたURLにアクセスさせたりする
3. 競馬や競艇などの公営ギャンブル
競馬情報会社を名乗り、レースの結果が分かると見せかけ、「手数料を払えば当たり馬券の配当の一部を受け取ることができる」といって金を騙し取ります。さらに、怪しい会社ではないと信じ込ませるために消費者団体を装って接触するなど、複数の人物からの電話で被害者を信じ込ませる、いわゆる“劇場型”の手口事例もあります。
そのほかにも、「人口知能(AI)による予想で100%当たる」といったインターネット広告から偽サービスへの会員登録を促し、手数料を装って金を騙し取った事例もあります。
巧妙な手口に騙されないためには?
これらの“人の欲”につけ込む詐欺の被害に遭わないための対策を確認しておきましょう。
1. うまい話には乗らない
“うまい話には乗らない”のが鉄則です。「お金を払えば簡単に恋人ができる」「必ず賭けに勝てる」など、そんなうまい話はありません。もしメールやハガキ、雑誌やインターネット広告でこのような勧誘があっても、記載されている電話番号に連絡したり、URLにアクセスしたりするは危険なのでやめましょう。
2. 詐欺かな?と思ったら周りに相談を
少しでも不安に感じることがあれば、すぐに家族や知人に相談するようにしましょう。身近に頼れる人がいない、家族に相談しづらいなどの場合は、専門の機関に頼るのも良い方法です。例えば「#9110(警察相談専用窓口)」や、「188(消費者ホットライン)」では、さまざまな詐欺や消費者トラブルの相談を受け付けています。自分一人で抱えずに、信頼できる相談先を頼るようにしましょう。
3. 迷惑電話防止サービスを利用する
電話は詐欺の入り口として使われやすいため、迷惑電話をブロックする防犯サービスを利用するのも対策法の一つです。
「トビラフォンモバイル」では、特殊詐欺、迷惑なセールスや勧誘などの電話を自動的に検知して警告。独自に管理する膨大なデータベースをもとに、危険な着信のフィルタリングが可能です。さらにこの迷惑電話情報に合致している番号は、発信時にも警告!誤って危険番号に電話をしたり、怪しい着信にかけ直したりするのを防ぎます。発信元が店舗や企業といった事業者の場合には、約500万件もの登録情報を参照し、電話帳に未登録の番号も自動で名称を表示。いつでも安心して電話に出られます。
迷惑電話だけでなく、フィッシング詐欺の危険なSMSもブロック。迷惑SMSを受信した際に、自動で警告表示(Android)や迷惑フォルダ振り分け(iPhone)ができるため、間違って開封したり、URLを触ったりなどの危険を軽減できます。アプリを活用し、特殊詐欺やフィッシング詐欺の危険から身を守りましょう!
トビラシステムズのデータベースを用いた迷惑情報フィルタアプリは、携帯キャリア各社からも提供されています。自分が利用する端末や携帯キャリアに合ったサービスを活用し、特殊詐欺やフィッシング詐欺を撃退しましょう!
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