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社会情勢に便乗したフィッシング詐欺に注意!

今年8月、東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出をきっかけに、海外から国内への嫌がらせやいたずらなどの迷惑電話が急増し問題となりました。実はその一方で、処理水の話題に便乗したフィッシング詐欺も横行していたのです!

社会的に大きな出来事が起こると、それに便乗したフィッシング詐欺や不審なメッセージが発生する場合があります。今回は、社会情勢や時事ニュースに便乗したフィッシング詐欺や不審なメッセージの事例をご紹介します。


身近に忍び寄る犯罪!フィッシング詐欺とは

実在する企業やブランドをかたるメールを送り、添付されたURLから偽サイトに誘導し、個人情報を盗み取る犯罪を「フィッシング詐欺」といいます。SMS(ショートメッセージ)を悪用したフィッシング詐欺も増加しており、SMSとフィッシングを組み合わせて「スミッシング」と呼ばれています。短い文章で緊急性をあおるSMSが届くため、誤ってURLをタップし、偽サイトに誘導されて被害にあうケースが多発しています。

社会情勢に便乗した手口事例3選

社会情勢に便乗し、様々なフィッシング詐欺や不審メッセージが発生しています。トビラシステムズ社の調査で過去に確認された事例を見ていきましょう。

処理水放出に便乗した手口

今年8月、東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出が開始されました。この処理水の話題に便乗して、フィッシング詐欺や不審なメッセージが確認されました。

一例として、医薬品の提供で知られる「ファイザー社」をかたる不審なSMSが発生しました。「核汚染水」や「人体および環境に重大な危険」などの文言で不安をあおるような偽サイトに誘導し、予防や治療をうたう「薬品」や「特効薬」などの製品購入を促して送金させる目的とみられています。

ファイザー社をかたる不審なSMS
ファイザー社をかたる偽サイト

また、日本生命をかたり「処理水に関する保険金を受け取れる」という虚偽のメールから、個人情報を盗み取る目的とみられるフィッシングサイトに誘導する手口も発生しました。

「ALPS処理水保険申請」と書かれたフィッシングサイト

コロナワクチンに便乗した手口

新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が始まった際には、ワクチン接種に便乗したフィッシング詐欺が発生しました。新型コロナという世界的に大きな話題であり、ワクチン接種の手続きに慣れない人もいた中で、社会の混乱に便乗した手口です。

一例として、厚生労働省のコロナワクチン接種に関するサイト「コロナワクチンナビ」にそっくりなフィッシングサイトに誘導し、個人情報を盗み取る手口が発生しました。

ワクチン接種に便乗した詐欺のSMS
厚生労働省「コロナワクチンナビ」の偽サイト

ウクライナ情勢に便乗した手口

2022年2月にロシアがウクライナへ軍事侵攻を開始し、その後も社会情勢が変化し続けています。そんなウクライナ情勢に便乗し、寄付金募集を装う偽サイトに誘導するSMSが発生しました。人の善意につけ込んだ悪質な手口です。

ウクライナ情勢に便乗した不審なSMS
寄付金を募る偽サイト

フィッシング詐欺、基本の対策

社会情勢に便乗した様々なフィッシング詐欺が出現しますが、日頃の対策は変わりません。今からでもできる基本的な対策を覚え、普段の生活で心がけましょう。

見分けない、触らない

様々な事業者を装うフィッシング詐欺のメールやSMSが発生しています。継続的にトレンドとなっている宅配事業者や通信事業者を装う手口に加え、公的機関や金融機関を装う手口も多発しています。

フィッシング詐欺のメールやSMSの文面は巧妙化・多様化しています。届いたメールやSMSを見分けず、添付されているURLに触らない!これを徹底することが、フィッシング詐欺対策の重要なカギになります。

公式アプリやブックマークしたサイトから確認

よく利用するサービスの名前でSMSが届いたとしても、添付されているURLを触るのは危険!それはフィッシング詐欺の恐れがあります。

SMSに添付されたURLに直接アクセスするのは避け、あらかじめダウンロードしている公式アプリか、ブックマークしている公式サイトのマイページなどから確認しましょう。

迷惑SMS対策アプリでフィッシング詐欺を撃退

日頃のフィッシング詐欺対策に加え、防犯ツールを活用すればさらに安全です。スマホの防犯アプリ「トビラフォンモバイル」では、トビラシステムズ社の独自データベースをもとに、迷惑SMS受信時に自動で警告表示(Android)や迷惑フォルダ振り分け(iPhone)を行うため、危険なSMSを開封したり、URLを触ったりする危険を軽減できます。

特殊詐欺や悪質営業などの迷惑電話を警告・拒否する機能も利用できます。不審な電話の着信時だけでなく、誤って発信しそうになった場合も、画面上で警告するのでより安心です。

さらに、トビラシステムズのデータベースを用いた迷惑情報フィルタアプリは、携帯キャリア各社からも提供されています。利用する携帯キャリアや、加入しているキャリアのオプションパックに合ったサービスを活用するのも効果的です。

特殊詐欺やサイバー犯罪が多発しています。被害にあわないために、スマホの迷惑電話・SMS対策を活用して自衛しましょう!


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