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お互いに相手のことを知ると、関係性は変わる

こんにちは。広報の古賀です。
9/10〜9/11の入門編を経て、9/22(木)から『今ここから始まる組織進化の実践講座』の本講座がスタートしました。

▼『今ここから始まる組織進化の実践講座』入門編の様子は下記よりご確認ください

本講座も実践を積み重ねていくのですが、ワーク中は必ず録画を行い、後から振り返りに活用してもらっているのです。
ただ自分たちで振り返るだけでなく、皆さんの録画を見て橋本が見立てコメント動画を作ったりもしています。
(見立てコメント動画、自分以外の人のコメントを見ても勉強になります)

参加者のワーク動画や橋本からの見立てコメント動画を見た、スタッフの音窪がSlackにこんなコメントを書いていたのです。

「皆さんのことがすごく愛しいというか、好きになるなぁ」

音窪が感受性豊かだというのはその通りだと思います。
でも私は、「感受性が豊かな人だからね〜」だけではない、組織の中で人と人との関係性を作っていく時に必要なことがあるのでは?と感じたので、今日はそのことを書こうと思います。(前置き長っ)

相手を愛しいと思う第一歩は相手を知ること

音窪にとって講座の参加者は、9/10-9/11の入門編で初めて会った人ばかりです。
事前連絡等でコミュニケーションはとっていたものの、あくまでもそれは「事務局として参加者に連絡をする」といったものでした。

さらに参加者は大企業でご活躍の方も多く、私もそうでしたが、「自分よりもずっと凄い人」という印象だったと思います。
そんな『凄い人』に対しては、過去の記事でも書きましたが、つい「恐れ多いなぁ」とか「私なんて」と思ってしまいがち。

▼組織の中では、チグハグがたくさん起こっている

でも、1泊2日の合宿と本講座の1回目だけで「皆さんのことがすごく愛しいというか、好きになるなぁ」と思ったのは、参加してくださった方のことを知ったからだと思うのです。

ここでいう「知った」とは単に名前とか肩書きとかと言った外側の情報ではありません。講座の中では自分が感じていること、考えていることを率直に語っていただきます。その中にはご自身にとって痛みや悲しみが含まれることもあります。

そう言った参加者一人ひとりの「その人らしさ」「その人自身」を知ることが、相手への愛しさに繋がっていったのでは?と思うのです。

人は知らないものに対しては恐れを抱くし、距離を取ろうとするものです。
だからこそ「その人自身を知る」ってすごく大切なことなんじゃないかと、音窪のコメントを読んで感じました

働く仲間のこと、どれぐらい知ってますか?

相手を知ることが愛しいと思う第一歩だという話はわかった。
でもそれと組織で関係性を構築していくことと、どんな関係性があるのか?と思うかもしれません。
会社には仕事をしにいっているのであって、別に働く相手を愛しいと思う必要なんてないという意見もあるかもしれません。

何を隠そう、私自身が大いにそういうタイプです(笑)
「愛しい」とか「好き」という言葉だと、少し違和感を覚えるかもしれませんが、でも、どうせ一緒に仕事をするのであれば、プラスの感情を持てる相手と一緒に仕事をしたいなと思いますがどうでしょう?

相手のことを知らないから、自分の中のイメージだけがどんどん膨らんでいく。
そして「自分の作り上げたイメージ」という色眼鏡で相手を見るから、さらにイメージが強化されていってしまう。
結果、相手のことがどんどん見えなくなっていく…ということが、起こってしまうような気がします。

これって、すごくもったいないなぁと。
相手を知ってみたら、もしかしたら自分が思っていた人とは全然違うかもしれない。今まで意地悪で嫌な人だと思っていた人が、表現が下手くそなだけで実は優しい人かもしれない。
強くてなんでも出来ると思っていた人が、本当は弱さや痛みを外に出せずにいるだけかもしれない。

知った結果がいつもプラスになる...とは限らないと思うし、「やっぱりそういう人だった」ということもあるかもしれないけれど、「知ること」で自分の見方が変わることも多いと思います。
そして見え方が変われば、相手に対する感情や対応も変わってくるはずです。

まずは自分からほんの少しだけ開示してみる

よし、相手のことを知ろう!と思って、部下や後輩に「あなたのこと聞かせて」といきなり言っても、相手はびっくりするだけです。

私のように警戒心バリバリの部下なら、その一言でそっと心のシャッターを下ろすかもしれません
まだ関係性ができていない相手に、自分を開示するのはとても怖いものです。

ましてや上司や先輩だと評価につながるかもしれない、これからの仕事に影響があるかもしれないと思えばなおさらです。

そんな時は、まず自分自身がほんの少しだけ開示してみると良いと思います。
ToBeingsではよく「揺らぐリーダーシップ」と言うのですが、先輩や上司が揺らぐと、その場がちょっと緩みます。

「あっ、なんでも出来ると思っていた上司でも、不安になったりすることもあるんだな」
「そうか。先輩にもわからないことがあるんだ。だったら自分が協力できることがあれば協力しよう」
「過去にそういう経験をした上司なら、自分の気持ちもわかってくれるかも」

こんなことが起こってきます。
すると後輩や部下が少しずつ自分のことを開示してくれるようになるはずです。
私が思うコツは絶対に無理に開示させようとしないこと!

私自身、過去に「本音で話してない」と事あるごとに言われ、余計にガードを高くしたという経験があります。
「話しても話さなくてもいい。話してもいいと思えるところがあったら、そこから話を聞かせて」という態度を見せてくれると、少しずつ話せるようになります。

お互いに相手のことを知ると、関係性は変わってくる

上司と部下、先輩と後輩、一緒に働く同僚同士が、お互いのことを知ると関係性は変わります。

知らない人とは関係性を築くことは、とっても難しいです。
もし「部下との関係が今ひとつうまくいっていないな」とか「なんとなく組織の関係性が悪いんだよな」と思うなら、それは相手をよく知らないことが一つの要因かもしれません。

さらに相手を知ることは、相手を通して自分を知ることでもあるのかなとも思います。

「一緒に働くあの人はどんな人だろう?」
そんな問いを持って会話すると、一緒に働く相手をより知ることができるかもしれません。そして音窪が書いていたように「すごく愛しいというか、好きになるなぁ」という気持ちがジワジワと湧いてくるのかもしれないなと感じています。


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