そんな余裕あるわけねぇだろ

「だから俺って嫌われるんだな」って事実をたくさん突きつけられる日だった。

いや、そうなんだよ。そう。
どう考えたって俺が悪いんだ。
俺が悪いのは重々承知な上で、どうにもならんから「どうにかならんかなぁ」って言いたいだけなんだ。

しかしだな、今までどうにかしようとしなかったわけでもないんだよ。
なんならやれること、やれそうなことは粗方してきた。
でも不思議なもんでやればやるほど今いる道が狭くなるんだ。
それで「おかしいなぁ、なんとかならんもんかなぁ」ともがいてみるんだが、何にも変わらない。

それがキツくて、ふとボヤキが口をついて出ることがある。
すると見かねた人が「○○してみたらどう？」「こういう方法もあると思うぞ？」と親切心で言ってくれることもある。
ありがたい、気持ちは大変ありがたいんだが、悲しいかな、俺もうそこは既に通ってんだ。
そこ通ってみた上で「うーんどうやら俺には関係ないらしい」を繰り返してきたんだ。
もしかしたらと思って戻ってやり直してみたこともあるが、やっぱどうにもならんかった。

それを正直に言ったら「アドバイス聞いといてそれはないだろ」って、ん？
俺アドバイスなんて頼んだか？
いや、親切心は親切心として受け取ったが、「俺はダメだったんだよなぁ」って言っただけだが？
おいおいおい、急に風向きが怪しくなってきたじゃないか。

そりゃ確かに俺は被害妄想が激しいところがあるので、無駄に大袈裟な言葉で自虐を吐くことが多々ある。
しかしそれは「俺という視界を通してみたこの世界の現実」であって、それを否定されるとなんだか自分ごと揺らぐ気がするんだ。
あと、結構そこに来るまでに満身創痍になってて何かアドバイスされても「ちょっと待って、今その余裕ないわ」ってなることがあるんだが、そういう場合に何故か悪役になりがちである。

いや、確かにね？
俺も思いやりが足らんかったとは思うよ？
しかし現実問題、自分が今日やっと生きるか死ぬかの境界線上にいる奴に、他人を慮るほどの余裕があるはずがないだろ。
お前が俺の立場でも同じ考えになると思うんだが、こういうのも「自他の境界が曖昧」みたいに言われてしまうのか？

一応やれそうなことは全部やったんだよ、俺。
医者にも行った。福祉にも頼った。行政にも頼った。
自分なりに環境を変えようとしたこともあったし他人に相談だってした。
でもな、どうにもならなかったんだよ。

そりゃ希死念慮のひとつやふたつ抱くだろ、普通。
なのに抱いたら抱いたで希死念慮を否定され、そのくせ「もしかして、あなたって一回死なないと治らないんじゃないですか？」みたいな雰囲気出してくるのマジでやめろよ。
生と死のパラドックスで俺を本格的に崩壊させにかかるな。

無理して明るく振る舞ってもどうにもならんし、そんな元気もないのよ。
でもこうして拒絶されて、また希死念慮が強まるわけじゃん？
これの無限ループですよね。

あぁ、もうどうしたらいいんだろう。
こうなると何かをするのも何もしないのも怖いよ。
でも何もしなかったら死ぬし、もうわからないよ。

もっと頭が悪ければよかった。
何も考えられない方がよかったよこんなんじゃ。

つらくないことがなさすぎる。
もうハッキリと「お前は生きてちゃダメなんだよ」って言われた方がマシだ。