認知症の方のケアについては、多くの人に見知っておいて欲しいので、こういう記事は少しでも多くの方に届いて欲しいです。
記事のように認知症の介護は近しい関係の身内では本当に難しいです。
適切な対応はありますが、身内だからこそ冷静になれない事もあって本当に難しいのですが、少しでも知識があれば少しは参考になると思います。
これが出来ればいいんですけど、思わず言葉になってしまう事も多いですし、それで悩むご家族も多く見てきました。
本当にこの通りなので、参考にしてもらいたい内容です。
そう、出来ない事が出来ないだけなのに、こういってなじられる訳ですから本当にいじめと同じです。
ただ、残念ながら介護職の中にもこういう言動をしてしまう職員はいます。
分かっていて、その道のプロですらこういう言動をしてしまうので、少しの言葉でもその言葉の重みみたいな事をしっかり意識しておかないと、どんどん気がつけなくなってしまいます。
認知症の方は、この記事の内容のように負の感情だけが残ってしまう方が本当に多いので、そういう言動のくり返しで、この人は味方、この人は敵、のような感じで覚えてしまう感じで、介護現場でも特定の職員には安心して、特定の職員には暴言や暴力が出るケースは多いです。
要は、常日頃からのコミュニケーションの取り方が重要で、いかに認知症の方に安心してもらえるような心遣いや配慮ができているかが重要で、高齢者といっても見てないようで本当に細かい所までよく見ておられます。それは認知症の方も同じなんです。
ですので、この人は認知症だから何もわからないんだ・・・なんて思って対応している人に対しては、拒否が多くなる事が多いです。
介護現場や認知症ケアでは既に常識なんですけど、この常識も実は介護現場の職員でも知っているというか、ちゃんと理解している人や、理解していても実践できない人が結構多いんですよね。それほど難しい事だし、家族ならなおさら難しいと思います。
モノ盗られ妄想という事で有名な問題ですけど、これ本当に多いんです。
で、本当に一番良くしてくれているご家族さんを疑ってしまう認知症の方が多くて、それで自宅での生活がどんどん困難になっていく。
親身になっていたヘルパーに矛先が移るケースもよく聞きますので、本当にやりきれないんですよね。プロとしてわかっていても、本当にキツいケアになります。
物盗られ妄想でうまくいったケースはあまり聞かないのですが、こういうかわし方がうまくいけば良いと思うので、もしもの参考にしてもらったらいいと思いました。
現場では、記事のように基本的には、なぜ?なぜ?と認知症の方の行動からその方がほんとうに何に困っていて、その原因はどこから来るのかをとことん考えて、あれやこれやと試してみて、本人が少しでも安心できるような対応を導き出せるように探っていきます。
ここの過程が難しくもあり、介護職としては楽しい部分なんですけど、記事でも示されているように仕事で取り組んでいるから大丈夫という側面は本当に大きいです。
これ本当に大事で、一人で抱え込まない事が重要で、もうすぐに周りに助けてもらう、周りの環境を利用する、介護サービスを利用するなど、家族だけが頑張らない介護が本当に重要です。
特に、誰かに愚痴ったり話したりする事だけでもすごく楽になれる可能性があるので、認知症カフェなどそういうイベントがあれば参加してみるのもいいと思います。
抱え込まないのが本当に大事なんです。