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【小濱道博】介護支援専門員には一層の研鑽が求められる 法定研修改定から見えるケアマネジメントの未来・・・という記事を読んで。

うれしいお知らせいただきました!

今日は、うれしいお知らせを頂きました。

3月3日の記事でしたね、ファッションから福祉業界を変えてやろうという平林さんの取り組みのニュースの紹介記事でした。
Twitterでは、平林さんからコメントも頂けてうれしかったです。

利用者さん本人が着たい服なのか、オムツなのか。
そういう部分まで深めて考えられるいい機会になりました。
特に認知症になったりして自分の本心をうまく伝えられなくなってしまった方にとって、僕ら介護職は最後まで代弁者であるべきですが、その介護職自身がどの立場で物事を捉えているかは非常に重大な課題であると思いました。
立ち位置によって見える景色は違ったものになりますので、介護の仕事が誰の為の何の仕事なのかを忘れないようにしたいと改めて思いました。

さて、今日はこちらの記事の紹介です。

2024年度からケアマネジャーの法定研修が改正となる。根拠のある支援の組み立てが求められ、その基盤として「適切なケアマネジメント手法」や科学的介護(LIFE)などを学ぶ内容が組まれていく。【小濱道博】

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次の改正ではケアマネ更新研修の内容も変わるらしいので、可能なら高すぎる研修費用をなくすとか減額するとかしてほしいなぁ・・・なんて思ってましたが・・・。

LIFEについては2024年度の介護報酬改定で、居宅介護支援への加算が創設されることがほぼ確実な状況になっている。

今後は、LIFEへのケアプランの提出とともに、PDCAサイクルの推進が求められるのではないか。例えばサービス担当者会議などで、担当事業所ごとの利用者別フィードバック票を共有して検討し、必要に応じてケアプランに反映する、といったことが想定される。

その場合、LIFEの活用を行っていない担当事業所が取り残される可能性も出てくる。いずれにしても、今後は根拠のある支援が求められ、そのエビデンスの1つとしてのLIFEの位置付けが強化されることは間違いない。

JOINT

LIFEにケアプランをアップするという事でしょうかね・・・。
これ、うまく活用したらケアプラン連携システムって不要になりませんか?

システムをどう使うか、はこれからの大きな課題ですが、LIFEにケアプラン連携システムに、余計な仕事だけが増える事がないようにしてほしいですね。

また新たな法定研修では、終末期ケアを含めた生活の継続を支える基本的なマネジメント、疾患別マネジメントの理解として、心疾患、誤嚥性肺炎などの科目が新設されている。従来のターミナルケアの科目は、「終末期ケア」に統合されることとなる。

国が進める「地域共生社会の実現」と「地域包括ケアシステムの推進」の目的の1つが、重度化してもすぐに介護施設へ入所させることなく、在宅ケアや在宅看取りを可能な限り提供していくことにある。そのために、在宅医療と在宅介護が中心となった医療・介護連携が求められる。

JOINT

疾病別のマネジメント・・・
これって医療の話ですよね。医師の仕事の範囲じゃないのでは?・・・と思ってしまいました。

在宅医療と在宅介護が中心となった地域での連携を本当に進めるのであれば、医師がその中心でマネジメントするのが一番現実的な気がします。

たとえケアマネが疾患別のマネジメントをしても、医師からダメ出しとか出たりして医療側の理解が得られなければ進むものも進みません。

実際、医療機関がぐいぐい引っ張ってくれた方がターミナルの対応もやりやすいように実感しています。
様々な提案をしても、それはダメ、あれはダメ、となるのであれば医療でマネジメントしてくれれば早いのに、と思った事はあります。

また、医療機関側も同じマネジメントの視点で見てくれないとダメなんですけど、医師や看護師には更新研修ありませんよね。
命を守る、という点でいけはケアマネよりもその知識の質や情報は常に更新されていないとならない職業だとは思いますが、なでケアマネだけ更新研修があって、これだけの学習を定期的にしなければならないのかは謎ですね。

せっかく研修で学んだ知識やマネジメントを在宅の現場で活かせなければ意味がないように思いました。

この中で、以前から指摘されている問題点として、ケアマネジャーの医療的知識の不足がある。今回の改正では、この医療的知識の習得に力点が置かれていることは間違いない。

JOINT

ケアマネって看護師の代わりもすることになる、という意味の理解でいいのでしょうか。
医療の知識があったとしても医療的な判断は医師しかできないはずなので、その辺りは大丈夫なんでしょうか。
今後は、疾患別マネジメント手法を用いたケアプランは医師の了承を事前に得ておく必要があるとかそういう事ですか?・・・そうはならんでしょうけど。

また、制度・政策、社会資源などについての近年の動向を反映する観点から、地域共生社会、認知症施策大綱、ヤングケアラー、仕事と介護の両立、科学的介護、身寄りがない人への対応、意思決定支援なども新たに盛り込まれる。

近年、特に注目されているヤングケアラーや仕事と介護の両立の問題も、ケアプラン作成において重要な課題となっている。今後はより、家族の抱える諸問題に寄り添ったアセスメントやプランニングが求められるだろう。

JOINT

あー・・・
これはケアマネさん大変だわ・・・。
地域の何でも屋になりなさいよ、という事にしか見えません。

それで実務でもほぼなくなるくらいで相談業務のみになるとかならよかったかもですけど、医療マネジメントまで覚えてプランに反映させないとダメともなると、ちょっと無理じゃかろうか・・・と、資格も持ってないのに心配になってしまいます。

ケアマネの実務ってそんな楽じゃないと思いますよ、傍から見てるだけですけど・・・。

僕自身、あの実務ができる気がしないのでケアマネ資格を取ろうとは思わないので、こんな膨大で多岐にわたり仕事になったら成り手がますます足りなくなるんじゃないでしょうか。

そして、各研修で受講時間が増やされて強化された科目が、職業倫理についての視点である。

地域共生社会、科学的介護などの文脈で、エビデンス重視の指向が打ち出されているが、介護は医療と異なり、単にアウトカムだけを求めているわけではない。介護は本来、家族が行うべきものである。介護サービスはもともと、介護者が自分の時間を持ってリフレッシュするまでを補完するレスパイトとしての機能が目的だ。いわゆる共助である。介護とは何か、ケアマネジャーの役割とは何か、を見失ってはいけないということであろう。

JOINT

介護は本来家族が行うべきものである・・・というのにはちょっと違和感ありますね。
昔はそうだったかもしれません、父親が一人で家計を支えておじいちゃんおばあちゃんと同居している、そんな時代の価値観かな、と思いました。

今は共働きで同居している家族は少ないです。
そもそも”介護”がそこに存在しない環境は在宅に多くあります。
だからこその介護サービス、という側面もあると思っています。

家族から極力介護の部分を取り除く事自体がレスパイトになっている現状もあると思いますので、単純にはいかない事だと思います。

ケアマネの役割とは何か・・・これは大いに考えないといけないと思いますが、その研修で医療色が強くなるのですから、おのずとレールが敷かれているような気もします。

継続研修においては、必要な理念や考え方について理解しており、その理念や考え方について自分の言葉で具体的に説明できるレベルが修得目標とされた。このレベルに達するためには、表面的な理解だけでは不可能だ。必要十分以上の学びと解釈ができて初めて達することができる。ケアマネジャーには今まで以上の研鑽が求められるということだ。

JOINT

まぁ、ケアマネという職業が介護保険の中心にあって、それだけ期待されている職種であるという事は理解しますが、ここまで求めてるのに介護職とそんなに変わらない処遇ですよね。
ちょっと扱いが雑な気がします。
処遇を上げるか、仕事量や役割を調整するなりしないとダメだと思いました。

ケアマネジャーのなり手が減少を続けて、全サービス中、圧倒的に平均年齢の高い居宅介護支援事業所に、LIFE、ICT化、医療知識といった新たなスキルの修得を求める今回の法定研修改定 − 。現場レベルでどこまで対応できるのか、という不安も聞こえてくる。

JOINT

ほんとに成り手不足ですよ。
更新研修で恫喝されたり、地域ケア会議でつるし上げにあったりというエピソードはいろんな場所で耳にします。

さらに研修のハードルを高くして国や厚労省はケアマネに何をどこまで求めているのでしょうか。
難しい試験に合格して資格を取得しているのに、そこまで更新研修を強化しないと質を担保できないというのであれば、一定水準のプランを立てれる仕組みの資格取得ルートにすればいいと思いました。

確かに、ケアマネジャーとしてのスキルアップも重要であるが、ケアマネジャーという職種の魅力度を上げて、ケアマネジャーを目指す人を増やしていくことも重要な課題である。このあたりは、国と介護支援専門員協会などが協働して取り組んでいくべきポイントであろう。

JOINT

どこまでケアマネという職の魅力をアップできるか。
本当に沢山聞く不満は、更新研修の手間と費用、そして日常業務の煩雑さです。このあたりきちんと改善しないと色々と難しいんじゃなかろうか・・・なんて思いました。

すくなくとも、ケアマネも含めて介護事業者全体で書類が後付けになってないのか?という問題も解決しとかないと意味がないような気もしますが・・・。記録の為の記録、運営指導の為の書類になってないでしょうか。

これも、本人のための書類になっているかどうか、こういうのが肝心だと記事を書いていて思いました。

ケアマネも現場の記録もそうですけど、常に電話対応や利用者さんの対応をしながらの書類業務ですからね。そういう前提も考えて書類の制度設計もしてもらいたいものだと思いました。


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