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「007はただの番号」 映画『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』


 

ダニエル・クレイグ版007最後の作品です。
もっと彼のジェームズ・ボンドを観たかったんですが、次代の007にもしっかり期待を残すようなストーリーになっていました… 007らしいロマンス、アクション、サスペンスの要素もありつつ、すごく丁寧にお別れを告げられているような感覚になる納得の最終章(ダニエル・クレイグ版の)です;;

あらすじ

現役を退きジャマイカで穏やかな生活を送っていたボンドのもとに、CIA出身の旧友フィリックス・ライターが助けを求めにやってきたことから、平穏な日常は終わりを告げる。誘拐された科学者を救出するという任務に就いたボンドは、その過酷なミッションの中で、世界に脅威をもたらす最新技術を有した黒幕を追うことになるが……。

"No Time To Die"

今作のOP曲『No Time To Die』は観る前から何度も聞くぐらい好きだったんですが、観終わった後だとストーリーに沿いすぎていて怖いぐらいです…
OPへの入り方も私が観た映画の中でトップクラスに綺麗で鳥肌ものでした… しばらくはオープニングシーンをリピートしそうです笑

ヴィラン ラミ・マレック

 

今回のヴィランを演じるのは『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリー役を演じ、最近では『アムステルダム』にも出演していたラミ・マレックです。あまり悪役のイメージはなかったんですが、落ち着いた雰囲気と爛々と輝く大きな目のギャップでしっかり「手強い敵」感が感じられました… このヴィランの正体や目的がはっきり分かるのは比較的後の方(スタートから1時間以上後)で登場時間が少なめです。それでも異様な拠点や人への接し方、ビジュアルのおかげでインパクト抜群でした(^-^;

「楽しさ×感動」ではなく、「楽しさ+感動」?

 

新〇〇〇やジェームズ・ボンドの生きる理由など、今作で発覚する衝撃の事実が結構あります。特に序盤はアナ・デ・アルマスのボンドガール(今までのボンドガールに比べると「可愛らしい」という表現が一番合いそうです。)やフェリックスとの友情、マドレーヌとの逃走劇に絡めてそういった事実を明らかにしてくれるので、個人的に『007』シリーズ(ダニエル・クレイグ版)の”楽しい”ところを存分に味わえたと思います^^

 

一方で、後半はある人物との共闘や潜入任務など見応えのあるアクションはあるんですが、それよりもジェームズ・ボンドという一個人のドラマとしての見応えが数倍あったように感じました。あまり詳しく書こうと思うとネタバレしてしまいそうなのでふんわり書きますが、007が任務を遂行しているのではなく、ジェームズ・ボンドが使命を果たしていました… これまでの4作品を振り返ってみても今作終盤のボンドが最も頼もしく、最も弱々しかった気がします(もちろんいい意味で);;

最後に

『007』シリーズはまだダニエル・クレイグ版しか観ていないので先代ボンドたちがどうなのかは分かりませんが、一作目の『カジノ・ロワイアル』から全くブレていない、愛に生きるキャラクターだったと観終わった後に心底納得しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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