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【映画感想】たまには必死に生きてみたい。 映画『グッバイ、リチャード!』

大筋は知っていたんですが大学教授の話とは知らず、思っていた以上に学生のうちに観ておいて良かったと思える作品でした。

1時間半の短めな映画なのにいろんな感情を引き出してくれて、元気をもらえるメッセージもある、満足感抜群の作品です。

この記事は映画『グッバイ、リチャード!』のネタバレを含みます。ご注意下さい。
 

あらすじ

美しい妻や素直な娘と何不自由ない暮らしを送る大学教授リチャードは、医師から突然の余命宣告を受ける。追い打ちをかけるように妻から不倫を告白され、死を前に怖いものなしとなった彼は、残りの人生を自分のために謳歌することを決意。ルールや立場に縛られない新しい生き方はこれまでにない喜びをリチャードに与え、そんな彼の自由な言動は周囲にも影響を及ぼしていくが……。

ドラマ×コメディ

 

自然体のリチャードに振り回される周りの人の様子は笑えますし、リチャードの行動と発言からは多くの事を学べます。

大学の講義中にトリップしてしまうのはやりたい放題すぎて笑ってしまいました笑
でも、生徒が交代制で教鞭をとるリチャードの講義形式には少し興味が湧きました。実際に体験してみたいです…

 

勿論笑える要素もたくさんありましたが、それ以上に生き方について考えさせられるシーンも多く、学びになります^^
リチャードの言葉は何となく時間を浪費している時に刺さりまくると思いますし、どの言葉も深い意味があるように思えてなりません…

反面、リチャード以外の死期が迫っていない人から同じような言葉を聞いても、同じように心に響くかと聞かれると自信はないです。
現実にはありえないメッセージの受け取り方が出来る、映画ならではの楽しみだと思います。

「死を身近な友とする」

 

親友や妻がいるパーティーでリチャードが好き勝手にスピーチするシーンには、この映画の良さが詰まっていました。

妻やライバルの浮気を大勢の前で暴露してしまうところは、常識的に考えればまずいものの、抑えていた自分を前面に出すリチャードは輝いて観えます。

そして、スピーチの終盤は人生についての考えを聞かせてくれました;;
特に印象的だったのは「死を身近な友とする」という言葉です。

死について日常から自覚して、全力で、好きに生きようという言葉。
そして私たちにはそんな人生を追い求める義務があるとも言っています。

ずっと「いつ死ぬのか分からないから必死に生きよう」と思い続けて行動することは私には出来ません(一度そういった危機に直面したら変わるのかもしれないですが)。
それでも、立ち止まった時や一歩踏み出せない時に、死を原動力の一部にしていこうと思います。

こうやって考えると、必死になるための準備ができる映画でもある気がします。

グッバイ、リチャード!

 

タイトルでもあるこのフレーズは、結局劇中で聞くことはなかったです(妻の「グッバイ、リチャード」に!マークがついているようには聞こえませんでした)。

このフレーズはラストシーンでリチャードが自分自身に言い聞かせた言葉なのかもしれませんし、観客がリチャードを明るく送り出す言葉なのかもしれません。

「グッバイ、リチャード!」

最後に

リチャードの行動や言動を観るだけでなく、それによって周りの人に良い変化が起こっていく様子を観ると、メッセージを受け取るに留まらず、私自身行動していきたいと自然に考えさせられます。

「必死に生きる」=「必ず死ぬから頑張って今を生きる」という意味なんだなと、今更ながら読み返して気付きました。

一部ファミリー向けではないシーンもありますが、いろんな人におすすめできる作品だと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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