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映画『最強のふたり』から学ぶ平等と幸せ

この記事は映画『最強のふたり』のネタバレを含みます。ご注意下さい。

 


あらすじ

パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪の男(フィリップ)と、介護役として男に雇われた刑務所を出たばかりの黒人青年(ドリス)の交流を、笑いと涙を交えて描く実話がもとのドラマ。まったく共通点のない2人は衝突しあいながらも、やがて互いを受け入れ、友情を育んでいく。

https://eiga.com/movie/57365/

笑顔になれる映画

 思わず笑顔になってしまう映画No.1(私調べ)です。住む世界も趣味も違うフィリップとドリスですが、ふたりの会話はユーモアに溢れていてそれだけで笑顔になれます。絶対に壊れないであろうふたりの絆も観ていて心地いいです。

性格も似ているとは言えない

 もう一つ笑顔を誘われる理由が、ふたりの笑い方にあります。フィリップはあまり大きく口を開けず、上品に笑うタイプ。対照的にドリスは口を大きく開けて豪快に笑うタイプです。多くの人がこのどちらか、若しくは両方の笑顔につられて笑顔になるはずです。

誰かにとっての”平等”

 介護士の面接でフィリップは自分のことを障がい者として扱わず、他の人と”平等”に接してくれるドリスを気に入ります。ドリス以外の介護士志願者はフィリップを障がい者として扱って、健常者と”平等”な不自由ない生活を送らせようとします。

ドリスはフィリップの服装にも容赦なく口出しする

 健常者と障がい者に限らず、不平等なことは世の中に溢れています。世界全体で見た教育水準や収入の違い、男女の社会参画、人種差別等々。私達が考える不平等とそれを是正しようとする取り組みは、もしかしたら誰かが望む”平等”を阻害しているのかもしれません。
 もし全ての人が賛同する”平等”が行われたとしても、私は誰かが我慢して嘘をついているのではないかと疑ってしまいます。それほど個人の考える”平等”が多様であるとこの映画を観て感じました。

後からついてくる”幸せ”

 一般的には安定した職収入家庭をもつことなどが”幸せ”として多く挙げられるのではないでしょうか。ただ、これらを達成しても”幸せ”になれるとは限りません。あくまで当てはまる人が多いから言われていることであって、これらを目標として人生を送るのは打算的で疲れそうだと感じてしまいます。

フィリップはタバコを吸うようになる

 フィリップとドリスはふたりで過ごすうちに互いの趣味(絵画やたばこ、音楽など)に影響され思いもよらない体験をします。この時の彼らは本当に楽しそうで”幸せ”に見えます。彼らの”幸せ”は計算されたものではなく、行動の後に自然についてきたものだと言えるでしょう。こういった種類の”幸せ”もあることをこの映画を通して学びました。

最後に 言葉の意味

 幸せについて書くために意味を調べてみました。いくつかある意味の中で今回私が使った意味に最も近いものを紹介します。

幸せ  その人にとって望ましいこと。不満がないこと。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%B9%B8%E3%81%9B/

 このような意味らしいです。
 スマホやパソコン、辞書などの意味を記録する媒体がなかった頃は、各人の住む場所や人生経験などによって違った言葉の意味が形成されたはずです。「今の言葉の意味は均一化され、言葉自体が昔に比べると窮屈になったのではないか。」などと考えました。

最後まで読んで頂きありがとうございました!!

画像の出典
最強のふたり : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)
 

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