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【映画感想】絶滅間近の体験? 映画『スタンド・バイ・ミー』

 子供のころの思い出を今でも覚えていますか?

 私の地元はなかなかの田舎で友達の家どうしも離れていました。最短距離で移動するためにクマが出るような山の中の道を行き来していたのを覚えています。今考えるとかなり危なかったですw 

 多くの人が持つであろう幼い日の思い出を掘り起こしてくれる映画でした。

この記事は映画『スタンド・バイ・ミー』のネタバレを含みます。ご注意下さい。

 

あらすじ

オレゴン州の小さな田舎町キャッスルロック。それぞれに家庭の問題を抱える4人の少年たちが、町から30キロばかり離れたところに列車の轢死体が放置されているという噂を聞き、死体探しの旅に出る。

https://eiga.com/movie/45887/

等身大の夏休み

 もの凄いドラマチックな展開があるわけではなく、等身大の夏休みの冒険をじっくり観せてくれました。それでも橋の上での脱出劇やヒルに嚙まれまくる場面など、子供がやりそうな範囲で緊張や笑いを提供してくれます。楽しそうに笑う彼らを観ると昔を思い出すと同時に、今の子供にも同じ体験はあるのか気になってしまいます。

 

 私は今大学生ですが、小学生のころには既にDSが普及していました。その後高速のネット回線が普及し、離れた友達ともゲームで遊べるようになりました。外で遊ぶこともしていましたが、間違いなくネットによって外で遊ぶ機会は減ったように思います。

それぞれ特徴があってかわいらしいです。

 今となっては小さい子もタブレットやスマホの動画に夢中になっていますし、顔を合わせたことのない人とゲームで遊ぶ子もいるはずです。それはそれで楽しい思い出になるのかもしれませんが、この映画が描いてくれている"夏休み"に共感できる人が少なくなっていくのはとても寂しいです;;

線路

 町の外に繋がっている線路を歩くというのは、町を出たがっていたクリスにとって特別な意味があったのかなと思います。ゴーディも線路を辿って冒険したことで町が小さく見えるようになりました。

 

 今となっては離れた場所のこともスマホ一つで簡単に検索できます。それが良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが、自分で経験して感じたことの方が確実に残ると思います。私もなるべく線路を辿って進んでいきたいです。

Stand By Me

 楽しそうにしていた4人も進学してなかなか会わなくなります。その寂しさとそれが避けられないことをしっかり描いてくれていますし、ベン・E・キングの『Stand By Me』も別れに対する願いのように聞こえます。

皆が別れてしまうのもリアルです。

 環境が変わってもともとの友人と疎遠になってしまうというのは誰しも経験があると思います。しかし、作中でゴーディが体験を書いているように現在の自分は過去の友人達のおかげで成り立っているのではないでしょうか。毎日は難しいかもしれませんが、たまには昔を振り返って体験や友達を忘れないようにしたいです。

最後に

 スティーブン・キングの小説はホラー映画の原作になるイメージがあったんですが、こういった作品もあると知って意外でした。郷愁という感情を引き出す映画としては間違いなく一番の作品だと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました!!

画像の出典
スタンド・バイ・ミー : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

 

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