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【映画感想】私的No.1ミュージカル映画 映画『レ・ミゼラブル』
ミュージカル映画の中では一番好きな作品です。なかなか見返す暇がないのですが、"ワン・デイ・モア" や"民衆の歌”などのサントラはふと聞きたくなります。特別英語が得意なわけではないんですが、ゆっくりめの曲が多く韻の綺麗さ?みたいなものを味わえるのも特徴かと思います。
この記事は映画『レ・ミゼラブル』のネタバレを含みます。ご注意下さい。
あらすじ
パンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャンは、仮出獄後に再び盗みを働いてしまうが、罪を見逃してくれた司教に感銘を受けて改心する。やがて運命的な出会いを果たした女性ファンテーヌから愛娘コゼットを託されたバルジャンは、執念深いジャベール警部の追跡を逃れ、パリへ。バルジャンとコゼットは親子として暮らすが、やがて激動の時代の波に飲まれていく。
超豪華キャスト
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ジャン・バルジャン役のヒュー・ジャックマンやファンテーヌ役のアン・ハサウェイをはじめ、有名作に出ている俳優が多く出演していました。マリウス役のエディ・レッドメインは『ファンタスティック・ビースト』シリーズに主役として出演しています。
映画とミュージカル
序盤の船を引くシーンの迫力や登場人物に寄った歌唱シーンはこの映画でしか味わえない要素です。
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特にファンテーヌの”夢破れて”はカメラもファンテーヌもほとんど動かず、表情と歌唱力だけで成立させていました。こういった映画特有の演出だけでなく、ミュージカルに寄った作り方もされていたように思います。ジャン・バルジャンの”独白”はワンカットですし、”バリケードを築く”シーンでは正面に据えられたバリケードが舞台上のセットの様に見えました。
法VS善
ジャベールは法に従い厳格に裁きを受けさせる/受けることを信条としていました。間違ったことをすれば自分も処罰を受ける覚悟をもち、人のためとはいえ罰から逃げる24601号を追い続けます。
ジャン・バルジャンは司祭に銀の燭台をもらって救われてから、それを常に持ち続けているのが印象的でした。彼は自分の身を顧みない献身をし続けます。
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ジャベールはジャンに助けられたところで自分の信条が間違っているかもしれないと感じ、暴動で倒れたガブローシュ(国の未来であるはずの子供)を見てさらに動揺したはずです。恐らくこの段階では自分が間違っているという確証はなかったと思います。しかし、次にジャンと対峙した時に彼を撃てなかったことから、実は自分が間違っていたと自分自身に思い知らされたのではないでしょうか。
今まで信じてきたものが全て崩れ去ってしまう前に、自ら死ぬことで自分を保とうとしたのだと思います。今作の中で最も高潔な人物だったのではないでしょうか。
ここからは特に印象に残った曲とシーンを書いていきます。
夢破れて
かつての夢から遠ざかってしまったことを嘆く曲。微かに見せる希望交じりの目つきと全力で絞り出すような必死の歌唱が印象的でした。
オン・マイ・オウン
公式が編集したものですが、作中とはまた違って普通に泣きそうでした。エポニーヌのマリウスに対する想いが伝わると同時に、それが叶わないことの切なさと彼女の献身ぶりを思い出してしまいます;;
ワン・デイ・モア
誰か一人の曲ではなくほとんどの登場人物が皆で歌います。ジャベールの低いのに通る声がかなり好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=Cn8PiqIXEjQ
↑上手く埋め込みが出来なかったですが、”ワン・デイ・モア”のフラッシュモブ動画です。何回観ても飽きません。
民衆の歌
一番有名な曲だと思います。合唱の力強さが元気をくれるので定期的に聞きたくなります。
最後に
セリフも音楽にのせた歌のようになっている部分があり、全編通して歌っている時間が長いです。私はベスト10に入るぐらい好きな映画ですが、ミュージカルに抵抗のある人はもしかしたら苦手な部類に入るのかもしれません。
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