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自”立”したい娘と自”立”させたくない母 映画『RUN』


 

こんな人にオススメ

  • インドア派な人

  • 子供がいる人

  • 親から自立したい人?

似たような話を昔テレビで観たような観なかったような… ポスターからまあまあネタバレ臭はしますが、思っていた以上に業の深いサスペンススリラーでした(^-^; 登場人物がほぼ二人で時間も90分と短いのに、ちゃんとスリラーしています。短い時間でサクッと戦慄したいならこの映画で間違いない気がします。

あらすじ

郊外の一軒家で暮らすクロエは、生まれつきの慢性の病気により、車椅子生活を余儀なくされていた。しかし、前向きで好奇心旺盛な彼女は地元の大学への進学を望み、自立しようとしていた。ある日、クロエは自分の体調や食事を管理し、進学の夢も後押ししてくれている母親ダイアンに不信感を抱き始める。そして、クロエの懸命な調査により、ダイアンが新しい薬と称して差し出す緑色のカプセルが、けっして人間が服用してはならない薬であるということが判明してしまう。

安心安全な愛しの我が家?

 

幸せそうな母と娘の関係が段々怪しくなっていき…?というのが大きな流れです。この二人の会話や表情が変わっていくのはもちろん、それに伴って家という環境自体が違って観えてくるのが凄く面白かったです^^ 最初こそ家庭栽培野菜で作った超おいしそうな料理や母親の熱心な教育など、すごくいい家に観えるんですが、ストーリーが進むにつれて恐怖しか感じなくなりました… 最終盤には恐怖を通り越して嫌悪感まで… 安心安全の代表例のような自分の家が信用できなくなるなんて、現実では絶対起こってほしくないですね。


ここから映画『RUN』のネタバレに入ります。ご注意下さい。

 


 

ほぼ二人芝居

 

ダイアン(母)とクロエ(娘)のほぼ二人で成り立っている映画でした… ダイアンの豹変ぶりはやっぱりすごかったです(^-^; ポスターやあらすじから何となくヤバい母親というのは分かっていたんですが、まさかあんなに恐怖を感じる存在になるとは思っていませんでした… クロエも明らかに顔つきがたくましくなっていました。ラストを観る限りたくましくなりすぎな気もしますが笑

子供の自立

 

映画の内容はクロエ視点から観れば虐待であり、スリラーとして十分すぎるぐらいの恐怖があったと思います。一方で、母親のダイアン視点で観てみると、子供にどうしても独り立ちしてほしくない、ずっとそばにいてあげたいという願いを感じます。この願い自体はごく普通に理解できることですし、大学生の私がそう思うぐらいなので親世代ならもっと共感できると思います。その分、いくら子供のためを思っても虐待は絶対にいけないことだと再確認させてくれました。また、「子供のためを思っての行動」と「本当にその子のためになる行動」は100%一致しないんじゃないかとも考えてしまいます…

最後に

登場人物ほぼ二人、90分でサスペンススリラーとなるとなかなかネタバレなしで感想を書くのは難しかったです;; 今日は明らかに頭が働いていませんでした。分かりづらい文章になっていたらすいません…

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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