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【映画感想】ただ一つの真理はきっと、ビューティフル・マインド 映画『ビューティフル・マインド』

実在の数学者ジョン・ナッシュをモデルとした映画。

彼は数学者として様々な功績を残しており、私の興味のある分野で言うと経済学のゲーム理論に大きく貢献したそうです。2015年とかなり最近までご存命でした。

ノン・フィクション若しくはそれに近い映画は自分の生活に照らし合わせやすかったり、ゆっくりとした展開で考える余裕があって好きです。

この記事は映画『ビューティフル・マインド』のネタバレを含みます。ご注意下さい。

 

あらすじ

1947年、プリンストン大学院の数学科に入学したナッシュは、周囲から変人扱いされながらも研究に没頭する。やがて画期的な「ゲーム理論」を発見した彼は、その功績を認められマサチューセッツ工科大学の研究所に採用される。愛する女性アリシアとも出会い幸せな日々を過ごすナッシュだったが、国防省の諜報員パーチャーからソ連の暗号解読という極秘任務を受け、そのプレッシャーにより次第に精神のバランスを崩していく。

https://eiga.com/movie/1017/

”不安定な天才”そのもの 超名演技

体の動きよりも表情で勝負していた感

ジョン・ナッシュ役のラッセル・クロウの演技が特に光っていました。

優しくて気弱そうな面もあれば、暗号解読で活き活きとしている姿、幻覚で混乱している場面もあり、演じ分けたうえでジョン・ナッシュというこの映画のキャラクターのイメージは全く揺らぎませんでした。

特に、統合失調症と戦いながらも友人や妻に観せる柔らかい笑顔が忘れられません。

彼の視点だけでなく、妻アリシアからの視点で彼女の愛情、苦悩も描いていました。違った角度からジョンを観られるので、人物としての厚みが増していた気がします。

幻覚がちゃんと怖い

 

統合失調症と診断されてからアリシアによってジョンの妄想、幻覚が次々と明かされていく場面は鳥肌モノでした…

その場面までかなりの量の妄想、幻覚と思われる場面があり、実際にはどういう風に振舞っていたのか明確にされないのも不安を煽ります。

ジョン本人にしか分からない幻覚ですから、多少映画用に脚色されていたと思いますが、実在の人をモデルにした映画でここまで恐怖を感じる演出が出てくるとは思いませんでした…(ジョンに対する恐怖ではなく、幻覚の得体の知れなさに対する恐怖)

ビューティフル・マインド

アリシア役のジェニファー・コネリー。全然老けないイメージ。

観終わってみるとこの映画のタイトルは『ビューティフル・マインド』以外考えられないです。

アリシアと和解した後に病気と上手く付き合って生活を取り戻していく様子と周りから認められていく様子は、伏線回収も相まって感動的でした…

実際のノーベル賞スピーチで「妻との愛に真理がある」という内容を言ったのかは分かりませんが、確かな答え(真理)を求めていた数学者のジョン・ナッシュが形のない愛に真理を見出すのは、あまりにも綺麗で心揺さぶられる終わり方でした。

アリシアが序盤で言っていた真理は信じることと繋がっているという話とも対応していて…;;

最後に

実在の人物をモデルにした作品と言われて疑ってしまうほど、ドラマチックな構成とセリフが満載でした。

ただ、どこまでがフィクションでどこまでがノン・フィクションなのかはどうでもよくなるぐらいもの凄く完成度の高い一本でした。

本当に観て良かったです。

最後まで読んで頂きありがとうございました!!

画像の出典
ビューティフル・マインド : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)
映画「ビューティフル・マインド」は実話だった!あらすじと見所をご紹介! - 日本史・世界史 (history-go.com)
ビューティフル・マインド が見放題! | Hulu(フールー) 【お試し無料】


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