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#17-S face-diet... 小顔ダイエット?

Rhodes, G., Jeffery, L., Watson, T. L., Clifford, C. W., & Nakayama, K. (2003). Fitting the mind to the world: Face adaptation and attractiveness aftereffects. Psychological Science, 14(6), 558–566.

研究テーマの一つが顔認知、つまりヒトがヒトの顔を認識する能力についてなんですが、論文を漁っている中でface-dietというワードを耳にしました。

日本語的に考えたら「小顔ダイエット」??学術誌で顔認知の話を調べてるのに、え?って思い、読んでみました。

英語のdietには、「通常の食事」や「食事規制」、「規定食」のような意味があります。

ほんで、face dietとは、その個人が日常で触れている顔のことを指すようです。つまり我々が一日を通して目にしているヒトの顔のこと。

日本人なら日本人(の顔をみること)が多くて、アメリカ人ならアメリカ人が多い。子供なら子供の方が多くて、高齢者なら高齢者が多い。そのような接触頻度が様々な認知特性を生み出している、と。

有名なのは他人種効果。違う人種(日本人だと白人や黒人)の顔認知は弱くなる。例えば区別が難しい。海外ドラマとかみてて、「この人さっきの人だっけ?」「これが主人公だっけ?」とかよくあるね。ほかには自年齢効果。自分と同じくらいの年代の顔の方が識別しやすいとか。

このface-dietを考えることで、様々な年代や性別ごとでみられる顔認知処理の特徴が説明できそうじゃね?みたいなことになってるらしい。

小顔ダイエットじゃなくてface diet、覚えとこ。

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