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飛翔

てくてく目的地へ向かう道すがら
幹線道路の風景が消えて
ふとした瞬間にタイムスリップする
そんな経験を 幾度も繰り返して
三年前 五年前の 言葉たちと対話するんだ

あの頃の僕たちは大人でも子どもでもなくて
大きくなろうとする パトスの小鳥だった
虹を渡り 風を切って 
涙を友の声で拭い去ったなら
泣いたことなんてなかったように
甘酸っぱい記憶を握る

アルバムに張り付けてる真面目にふざける彼と彼女に
海に漕ぎ出した 令和三年の僕は再会する
可笑しさが込み上げてくるとき 
きまって悲しくもなるんだ
ああ ああ あの頃が懐かしい

「プラスの時期」の後に「マイナスの時期」がやってくると
過去の記憶を呼び覚まして 
呼吸困難 消そうとするんだ
身体が震えてくる どうしようもない夜さえも
暖かな朝と朝で挟んだなら
無かったことにできる気がしてね

ココロの防衛機能と分かりつつも 
ノスタルジーに辟易している
あまりカッコいい遊びじゃないと本能が告げてくるから

だってそうだろう? そうなんだろう? 
君なら分かっているんだろう?
楽しい記憶 嬉しい記憶を 
浪費する毎日にサヨナラしようぜ

Let's create ...

今が春でも夏でも秋でも冬でも梅雨でも 
どんな地域だとしても
雨が降るときもあれば 太陽が輝くときもある
百パーセント「プラスの時期」や
「マイナスの時期」なんてないんだよ
すべての風景が 赤と黒で塗りつぶされたら
思い出してほしい 生きていてほしいんだ
セレンディピティが出逢わせてくれた
かけがえのない仲間がいること
斑模様の星空を 彼と彼女で歩いていくことを…

性別と 年齢と 境遇に左右される時代にサヨナラさせてよ
先天的なカテゴリーだけで 人の価値を決められてたまるか
時計の秒針は 僕らが眠っている間も動いているんだ
今この瞬間だって 泣いている人がいるんだ
見ないふり 知らないふりは もう許されない宇宙が広がる
体と体が 隔絶される現在を前にして
心と心を 開陳できる未来を創ろう

この歌を 君に届けよう
君に笑ってほしいから












 




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