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直前のスケジュール変更にどう対応する?フリーランストレーナーの現状とスケジュール調整術について

はじめに

フリーランスのアスレティックトレーナーとして活動する、德田晴宣(トクダハルノブ)です。プロアスリートのケア&コンディショニングや都内の大学パフォーマンスセンター、静岡県の野球振興活動、社会人野球チームなどに携わっています。

静岡県を拠点にフリーランスとして活動するようになり、大きな課題として感じることは、仕事のスケジュール調整です。

特にスポーツ現場やアスリートに携わる機会が多いと、直前になってサポート日程が変更したり、ご依頼を頂いたりすることがよくあります。

今回の海外出張においても、何の前触れもなく「アメリカに2,3週間行ってもらえないですか?」というご連絡を頂きました。たまたま仕事状況に余裕があり、周りの方々がご理解やご協力をしてくださったおかげで実現できましたが、トレーナー業界においてこのようなお話を聞くことは珍しくありません。

そこで今回はフリーランスに転向して1年目の現状を紹介しながら、直前でのスケジュール変更にどう対応しているか?について書きます。

直前のスケジュール変更はつきもの

スポーツ現場やアスリートに携わるのであれば、直前での日程変更はつきものだと思っていたほうがよさそうです。本当によく起こることですし、実際にこれまでに私自身も何度も経験してきました。

今年の1月に行われたプロ野球選手の自主トレでは、元々予定していた期間よりも4日早く打ち上げとなりました。

3月に行われた社会人野球チームのキャンプにおいても、予定日より2日早く打ち上げとなり、いずれもその情報を掴めたのは直前でした。

「そうならそうでもう少し早く言ってもらえなかったかな?」という気持ちは多少あったものの、その変更を受け入れるしか他なかったのを覚えています。

大事な予算の確保

スポーツ現場やアスリートサポートによくあるお話とはいえ、このようなことが常態化するのはあまりよくありません。
なぜならば、元々約束していた報酬や予算の確保が難しくなるからです。

それぞれの活動先やアスリートなどと業務委託契約を交わし、サポート日数に応じて金額が変動するような契約形態だとスケジュール変更に伴い、得られる報酬や予算が変わってしまいます。

直前で日程が変更になってもその空いた日程に新たなお仕事を入れられることは限りなく少ないため、条件の見直しを図らなければなりませんでした。

「ただ単に日程や報酬を決定するのではなく、スケジュール変更も念頭に入れて条件を決めないといけないんだな。」

ということをすごく痛感しました。

現状の解決策

明確な解決策を確立できていないものの、なんとなく「こういう形がいいんじゃないかな?」と感じることがいくつかあります。

①価格を固定型に設定する

自主トレやキャンプなど中期的にチームおよび選手たちをサポートする場合、サポート日数に応じて変動させるのではなく、固定した金額を提示する方法です。

そうしますと仮にサポートの日程が先方のご都合で変わったとしても、その期間における予算や報酬を保障することができます。

②スケジュールの仮押さえ金額

過去に

「当面、〇〇月〇〇日までのサポートをお願いし、もしかしたら〇〇月〇〇日まで延長してお願いするかもしれません。」

というご依頼を頂くことがありました。

このようなご依頼ではサポート期間が延びることを念頭に入れる必要があるため、他のお仕事の依頼があったとしてもお断りしなければなりません。

そのため、仮押さえする日程(延長するかもしれない期間)についてはサポートしなかったとしても報酬の何割かは必ず保障していただき、日程を確保することにしました。

こういったケースではあらかじめ確保していた日程の全てをサポートできれば1番いいのですが、直前になって「やっぱり延長しなくても大丈夫です。」と言われることが非常に多いです。

実際に周りの同業者から似たようなお話を聞く機会がこれまでに何度かあり、私自身はそれを避けたいと感じていました。

仮押さえ金額のお支払いについてご相談すると、先方が日程を改めて調整し、「〇〇月〇〇日まででお願いできますか?」というご依頼を明確にご提示してくださいます。

業務委託での仕事を複数抱えており、直前でのスケジュール調整が難しい点をご丁寧に説明したうえでご相談すれば、問題なく話を進めることができます。

③予定を詰め込みすぎない

個別に行うケア&コンディショニングでのスケジュール調整もよく起こります。クライアントが体調を崩したり、急な予定が入ったりするなどして「日程を変更したい」旨をお伝えいただくことが多いです。

そのときは代替日を早急にいくつかご提案し、リスケジュールができるようにご対応することが重要です。予定を詰め込みすぎず、日程に余白を作っておくと柔軟に対応できます。

おわりに

お金の話が出てきて、少し生々しい内容になりました。フリーランスのアスレティックトレーナーとして生き抜くためにとても大事なことです。

ストレスを抱えずに活動できる形をしっかり構築することがクライアントのためでもあり、自分のためにもつながります。

より楽しくお仕事に向き合えればすごくうれしいし、携わる皆さまの助けになることが1番の喜びです。

これからも精進してまいります。

それでは!

過去に書いた記事はこちら

静岡県の三島市もしくは長泉町でケア&コンディショニングを行っています。
体の痛みや不調に悩むアスリートや一般の方々などで体を診てほしいという方はTwitterのダイレクトメッセージもしくはGoogleフォームよりお問い合わせください!

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