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マッチングアプリep①:デート商法(?)おとこ ~遺伝子が違うと言っている~

一度アプリを消す前にもほかの方との出会いもあったけど、あまりさかのぼると現在に至るまで少し時間がかかりそうなので割愛します。



今回書くのは再インストール後にお会いした方のお話です。

マッチング後アプリで軽くメッセージのやり取りをしてLINEを交換。
会話のキャッチボールも問題なくとれるなぁと(質問の答えしかしない会話する気0の人ばかりで感覚麻痺してる。)メッセージの時点では特にこれといった悪い印象は一切なかった。
プロフィールに”最近海外から帰国しました。”
なんて記載があって面白い話が聞けそうだなと、ご飯のお誘いにも即OK。とんとん拍子で会うことに。



待ち合わせの時間に少し早く到着。現在地とコートの色を伝え待機。
ところが予定の時間を過ぎても現れなく、もしや遠くから見てタイプじゃなくて帰ったのか?とよくない考えが頭を駆け巡る。
落ち着け。悪いことを考えるのは私の良くない癖だ。
もしかしたら道に迷ったのかもしれない。
メッセージより手っ取り早い電話で連絡をしてみる。

すぐに電話に応答(帰ったわけじゃなさそう…)
”どこにいますか?場所分かりますか?”と私の呼びかけに対し
”今後ろにいます”との返答

え?ホラー……怖い怖い。まさかの背後からのサプライズ登場。
私が少し珍しい色のコートをきていたから直ぐに気付いたのだろう、
初対面でそれはさすがに恐怖。びっくり系は弱いからほんとに勘弁。

驚いた勢いで相手と少し距離を取り足元から頭のてっぺんまで秒で特徴把握。まずいな…第一印象清潔感はあるものの”本能的に無理”かも。
(友達ならいいけどその先の関係は絶対ないな。出会って数秒、遺伝子レベルで体が拒否反応を起こしてる感覚…)
とは言えここでさようならをするのは私のポリシーに反する。お話したら気が合うかもしれない。と言い聞かせながらご飯屋さんを適当に選び入店。


海外留学(旅行)中の出来事や家庭の話(父死別)・趣味を色々話してもらった。おしゃべりが得意じゃないほうだから、話の主導権を握られるのは悪い気はしない。むしろありがとうございます。…にしても常に一方的に話されるような流れで話は進み、内容もりもりの俺だ!俺だ!感満載すぎる状態に私の頭はオーバーヒート寸前。おじいちゃんの過去の永劫を何百回も聞かされるのと同じくらいの苦痛で途中から右から左に情報が流れていただけだった。

話の中盤にさしかかると、副業で美容品の口コミを書く仕事をしている。と言いおもむろに最近使ってよかったおすすめ品とやらを鞄の中から取り出し始めた。
明らかに持ち歩きするようなものではない、美容液とサプリメントらしきものをプレゼンしてきたのだ。”普段これ使っててすごく肌の調子がいいんだよね。このサプリメントは海外セレブが使ってたりするんだよ”確かに悔しいけど…毛穴を感じない説得力のあるつやつやでお肌だった。”手出してみて”と美容液をテスターさせられる。(あーーこれ売りつけられるヤバいやつかな…)とひきつった顔で”わーすごいですねもちもちしますね”なんて適当言ってた所でナイスタイミング。
”そろそろ営業終了のお時間なのでお会計をお願いいたします。” 店員さんのお声がけが。(感染対策で営業終了時間がかなり早かった時期でした。)

その後、写真撮影を求められ(嫌だったけどマスクだしいいやと渋々撮る)、次回の約束をして解散。(いいですよ。とは言ったけど会う気は更々ない。)


早く終わりにしようと思いながら、優しさとも言えない無駄な優しさが邪魔をしてずるずると翌日も何度かラリーをしていた。
昨日の美容品プレゼンが引っかかったので、冗談で”あれ売りつけないでくださいね。そういう詐欺みたいで怖いです。笑”と送信。すると ”自信があるから伝えるだけですよ!でも誰にでも伝えてる訳じゃなくて仲のいい友達と僕がこれから仲良くなりたい人にしか伝えてないです!”このメッセージ。      


誰にでもじゃなくてあなただけ。


通販とか某動画広告で見たこと・聞いたことのある言葉で笑ってしまった。
もしかしたら本能的に惹かれた人に言われたらキュンとしてたかもしれない(ないか)。だって出会った数秒で本能が違うっていってるんだもの。


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