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6/6 おかあさんすごいと言ってもらう気満々でいたのに

木曜日は週に一度、我が家の玄関が一瞬だけ広くなる。
いつも生協の発泡スチロールたちを玄関に置いているのだが、今日はそれらと新たな中身入り発泡スチロールたちが交換される日なので朝のうちに外に出しておく。
するとこんにちはと我が家の玄関のたたきが全面に顔を出してきたので、思い立って水拭きして磨いてやった。

今日の朝ごはんは昨日スーパーで買ってきた塩パンです!
塩パンが好き。あのしょっぱいと甘いの感じ。
もうちょっとかりっと感を出したくて魚焼き機で焼いた。
全然色が変わらず、あともうちょっとなんだよな~と気を抜いて、次にパンをみた時には焦げていたので意味が分からなかった。
あの短時間になにがあったのだいと聞きたいくらい、短時間で焦げた。
焦げても食べる。美味しいから。

子どもたちとわたし、各々の場所へ行く。
うまく言えないが、わたしは今の職場で、わたしゆとり世代です感をやや大袈裟に演出しているなとふと思った。

働き終え、家に帰り、生協で届いたものたちをしまう。
わたしは直売店が出している野菜おまかせセットがこのお値段でこんなに入っているのって量の元気な野菜、しかも自分では選ばないような変わり種も入っていて気に入っている。
今回も頼んだら、どうしましょ。また玉ねぎが入っていた。
もう数えたくないくらい玉ねぎが家にいる。
実家にあげよう、そう決めた。

明日実家に帰る。
子どもたちは自身のリュックに着替えやお菓子を楽しそうに詰め込んでいた。
中身を確認したく、リュックの中を見た。
着替えよりお菓子がたくさん入っている。
娘のリュックにいたっては、全てのポケットにお菓子が点々と存在していた。
思わず、「我が子たちは本当にかわいい」と誰もいやしないのにでっかい声で言った。
そしてわたしのリュックには玉ねぎ一袋を追加したのでいよいよ重たい。

娘を迎えに行き、息子が帰ってくる。
「おかあさん~今日ね身体起こすやつの本番あった」と報告される。
昨日腹筋ができないという息子と体力テストの本番までに一回できるように家でもやってみようと話していたところだった。
それは残念。と思ったが、終わったけど家でもやってみたいというので布団の上で腹筋大会が始まった。
確かに子どもたちの上半身は一ミリも上の方向に動こうとしない。
人はどうやって腹筋をできるようになるのでしょうか、わたしは分からない。
「あとこれもした」と足をそろえてぴょこんとジャンプする。
立ち幅跳びか。
「わたしの方が飛べると思う」と自慢げに宣言して飛び始めた娘だが、おそらく本当に息子より長く飛べていた。
息子の、兄としてのプライドっちゅーもんがあるかもしれないので、静かにしておいた。
最後にわたしがと、前かがみになり腕を振り、気持ち的にはとりゃ!と、実際の音的にはずべんと飛ぶと子どもたちが爆笑し、もう一回!もう一回!とせがまれた。
子どもたちのツボが分からない。誰よりも長く飛べたのに。
わたしはおかあさんすごいと言ってもらう気満々でいたのだった。

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