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あの日、あの夜、あのキッチン


「引越しのお手伝いいくね。」

「ありがとう、じゃあ夜ご飯作って食べよう。ビールも用意しておくね。」

この会話から始まった。
好きな人とのキッチンストーリー。


約1年前、初めて好きな人と料理をした。
マクワウリを使ったルッコラのサラダと、私が何気に得意としているナポリタンを作り食べた。

誰かと料理をするの、苦手だった。
1人で好きなように、好きなタイミングで料理をする方が断然いいと思っていたから。


でも好きな人と一緒に料理をした時、その時間が愛おしくてたまらなかった。


なぜだろうと、夜布団に入った時に考えた。
好きな人の人間性もあったと思うが、その日の〆である夕食を一緒に作り、噛み締め、1日を終える。

なんか贅沢だな。
色々な夜がある中で、好きな人と同じ夜がある。
しかもその夜は、紛れもなく私たちが作り出した私たちだけの夜だ。

その後も、
今日何食べようか、とお互いの胃袋と心に相談。

よし、材料買いに行こう。
と意気込んでスーパーへ。 当初予定ではなかったお酒を1本だけ買い、料理をしながら1本を2人で飲む。

私が嫌いだった誰かとのキッチン時間は、好きな人との時間で1番大切にしたい時間になった。


自分が大切にしたい、守りたい時間って1つではないと思う。

1人で頭の中真っ白にして、ぼーっとしたり。

休日には大好きなカフェに行って、固めのプリンを食べたり。

友達と思い出のお店へ行き、他愛もない話をしたり。

帰省をして、家族孝行したり。

掘り出せばもっと出てくる、自分にとっての大切な時間。


私の大切な時間を守るためには、私自身"あの時間"を大切だと思える人間であり続ける事だと思った。

時間は無茶でもすればいつでも作れる。
でも感情はその人次第。

きっと大切だと思うのは、理由がある。
その理由を絶対に忘れない。頭からつま先までしっかり記録しておく。 私なりに。ここがポイント。



好きな人とのキッチンストーリー。

それは
私の中の"時間"という無限なのか有限なのか曖昧なものを輝かせ、"時間"を愛おしいものだと思わせてくれた。




みなさまの大切な時間が
今後も大切であり続けますように。



私は休日を楽しんできます。
ではっ。





  

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