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夫は妻に褒められたい

 夫は、口には出しませんが、辛い仕事でもなぜ頑張れるかというと、妻に褒められたいから、なのです。「私だって褒められたいよ、家事について褒められたことなんか一度もないもの」と妻は言うかもしれません。はい、そのとおりです。
 でも、夫が妻に褒められたいから頑張れているということは忘れないでください。

 たとえば、会社から今後のキャリアの分岐点になる選択を迫られたとき、夫は奥さんに褒められる選択をします。その選択が自分にとっては厳しい選択であっても。
 会社で孤独な戦いをしているときも、妻は褒めてくれると思うので頑張れます。
 「どこまで承認欲求が強いんだよ」と思われるかもしれません。はい、そのとおりです。

 2010年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」でこんなシーンがありました。
 信長が桶狭間の戦いから戻り、明智光秀が出迎えたとき、信長は笑顔で言います。「帰蝶が褒めてくれるんじゃ」。帰蝶は信長の正室です。ドラマでは、信長が国盗りに励むのは妻が褒めてくれるから、という動機が描かれていました。
 男はそんなものなのです。

 特に、40代~50代の夫であれば、会社では責任と権限を持てばもつほど孤独な立ち位置になっています。「中年の孤独」といいます。同期も出世レースの中でふるい落とされ、愚痴をこぼせる仲間は少なくなっています。会社で孤独な戦いをすればこそ、妻に褒めて欲しいのです。
 自分を肯定してくれる他者が身近にいることで、夫はメンタルを維持できるのです。
 夫に向かって言ってみてください。「あなたすごいね」、「仕事大変なんだね」、「頑張ってくれているんだね」、「部下の人たちに頼りにされているんだね」。


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