ウイスキーを飲んでみよう。
お酒の楽しみ方・飲み方・種類の好みは人それぞれ。
私自身、2020年に最寄りのスーパーで「デュワーズ ホワイトラベル」というウイスキーを何気なく買ってハイボールとして飲んだところから、ウイスキーの虜となりました。
そこで今回は、一歩踏み込んだウイスキーの楽しみ方を教えます。
1.はじめの1杯との出会い
1)とりあえずのハイボール
飲み会の席で、ハイボールをなんとなく飲んだことのある人は多いと思います。
ただ、「旨い!」と感動したことのある人は、それほど多くないと思います。
残念ながら大衆店で振る舞われている「銘柄」の記載がないハイボールは、安めのウイスキーが薄めに作られているのがほとんどです。
私自身、お試し(というか飲み会の空気感に合わせて)でハイボールを頼みますが、一口飲めばなんとなくわかります。
・・・実は、美味しくないのです。
(味覚については人それぞれなので断言できませんが)
だから大衆店のハイボールを飲んで
「どこがおいしいんだろう???」
と、最初の頃は疑問に持つことが多かったです。
ハイボールはどちらかと言えば、好きではなかったのです。
2)学ぶきっかけ
じゃあ、美味しいハイボールってなんだろう?
という探究心の有無が、ウイスキーを楽しむ最大のターニングポインになりました。
Youtubeではウイスキーを紹介するプロの方がたくさんいます。
私は「せるじお」さんの動画チャンネルでたくさん学びました。
当初はチャンネル登録者が1~2万人でしたが、今では8万人を超えてます。
最近の動画では限定品(高額な)ウイスキー等の紹介が多いのですが、初期の頃の動画はとてもわかり易い「これから飲む人向け」の紹介をされていて、1~2ヶ月はハマれるほど情報がもりだくさんです。
良い教材と出会うことが、大事ですね。
3)ボトル買いからの家飲み
ある程度学んだら、近所のスーパーで
「デュワーズ ホワイトラベル」
のデザインが好きだったので買ってみました。
解説動画を見ても、やっぱ飲まないと分からない!
ので、当時1200円程度のこのウイスキーでデヴューしました。
「ハイボール」ですからただの炭酸水で割るのがセオリーですが、最初はウイスキーのアルコール感に慣れず、正直味が良くわかりませんでした。
そこで、フレーバー付きのスパークリングウォーターであれこれ試していました。写真の炭酸水もそうですね。
フレーバー付きだと味が変わって意味ないでしょ?
と思われますが、お酒の楽しみ方は自由。
飲み始めの方は、自分が「おいしい」と感じる飲み方を探るのが一番楽しいと思います。
ちなみに、このデュワーズはフレーバー付きの炭酸水は軒並み合わなかったです(笑
結局、ボトルが空っぽになりそうなタイミングで、プレーンな炭酸水が美味しいと気付きました。
そうやって、あれこれ試しながら家で飲むという習慣を作りました(体調にはご注意)。
2.ウイスキーの魅力と沼り方
最初の一杯を経て、ボトルを買って家で楽しむと、いよいよウイスキー沼にはまっていくことになります。
・・・そう、他のウイスキーの味がドンドン気になってくるからです。
そこで手当たり次第買い漁って飲むのも悪くはないのですが、自分が好きな一本に出会うための方法について、私の経験をもとに熱く語りたいと思います。
1)ウイスキーの特徴
まず最初に、ウイスキーがどうやって作られているか?
ウイスキーは焼酎と同じ蒸留酒であり、醸造酒であるワイン、ビール、日本酒とは別物です。
月桂冠のwebサイトが分かりやすいです。
細かい解説だけで数千文字になるので割愛しますが、蒸留酒は高温で水とアルコール分に分離・精製するので、いわゆる「アルコール度数」の高いお酒になります。
度数が高いということは、プリン体等の雑成分が少なく、悪酔いしにくく、カロリーも控えめだったりします。
お酒、っていうカテゴリーでも蒸留酒は純度が高い。
そう知っているだけで楽しみ方が変わります。
2)香り・味わい・余韻
ウイスキーの味を表現する際、
香り
味わい
余韻
の3つで表現します。
同じブランドでも、銘柄によって大きく異なります。
最初の頃は「こんなん言われてもわからん!」って感じると思いますので、自分の気になった「味」が記載されているウイスキーを飲んでみて、自分がどう感じるかを試すのが良いです。
「そうか、この余韻が『スモークさ』か~」
という感想で十分。
「記載されている味わいと違う!」
と、いちいち難癖を付けず、
「自分はこう感じた」
という自分の感覚を確かめることが大事です。
そして、
次は何を飲もうかな?
といった時の判断材料にすれば良いのです。
3)9つの飲み方
ハイボールという飲み方がウイスキーを飲むきっかけになることが多いと思いますが、ウイスキーには9つの飲み方があるんです。
一つのウイスキーでも、実は飲み方で印象が全く異なります。
ハイボールで飲んだけどイマイチ、って場合は、ロックや水割りにするとグッと美味しくなる場合もあります。
私自身、下記のような飲み分けをしています。
暑い季節(6~9月)
・ハイボールで爽快にゴクゴクと
寒い季節(11月~2月)
・ロックでまったりと
それ意外の季節の変わり目
・水割り、ミストなどで味を確かめるように
他にもカクテルにすることもできますが、材料やウイスキーの銘柄によって合う・合わないがあるので難易度高めです。
飲み方が多彩なので、1つのボトルでも色々と楽しめるのが醍醐味です。
4)ラインナップ
ウイスキーのブランドはかなりの数があります。
(調べるのも大変です・・)
まず、産地国で大きく5つに分けられます。
スコットランド(スコッチウイスキー)
アイルランド(アイリッシュウイスキー)
カナダ(カナディアンウイスキー)
アメリカ合衆国(バーボン、アメリカンウイスキー、テネシーウイスキー)
日本(ジャパニーズウイスキー)
更に近年では台湾やインドのウイスキーも広く認知されてきています。
さらにスコッチウイスキーだけでも産地によって下記のように6つに分類されており、味が全く異なります。
さらに、6つの地域にそれぞれウイスキーブランド(蒸溜所)があり、そのブランド内でも数多くのラインナップがあります。
買うならまだしも、すべての種類を飲むことはかなりの労力が必要だと思います。
これだけ選択肢があるため、自分のお気に入りの一本を探すだけでも非常に奥の深い世界です。
5)歴史
最後は歴史観です。
詳細は書ききれませんが、ウイスキーがどの時代で作られ、どういった人たちに愛され続けてきたかを知ることで、より一層ウイスキーの奥深さを体感できます。
私の好きな銘柄の一つである「シーバスリーガル」にも、それは壮大な歴史があります。
ある程度、「この銘柄が好きだな」と感じる事ができたら、ぜひその歴史観にも迫ってみることをオススメします。
いつか、現地の蒸留所にも行ってみたい・・・という思いすら溢れてくると思います。
4.文化として
いかがだったでしょうか?
今回は「ウイスキーを飲むきっかけ」を軸に、ウイスキーの楽しみ方についての記事を書いてみました。
近年の家飲みブームもあってウイスキー(特にジャパニーズ)が高騰しているとニュースで見かけます。残念なことに転売(投機)対象となっている事実はありますが、日本各地で多くの蒸溜所が新規に立ち上がっているきっかけにもなっています。
どうしても経済的な側面とは切り離せないのですが、ファンが新規に誕生するからこそウイスキーという文化は存続できるのです。
ウイスキーに対して興味があったら、一度はボトルを手にとってみてください。
そしてただ飲むだけでなく、その歴史まで覗いてみてはいかがでしょうか?
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